A summary of the achievements of Japanese medallists at the Paris Olympics and the most notable battles (1st-3rd of the tournament)
The Paris Olympics kicked off in the early hours of the 27th, Japan time, and the Japanese national team has been winning medals day after day. Let's take a look back at the achievements of the athletes who have won medals in the tournaments so far, as well as the performances of noteworthy athletes. *Top image source/Getty Images
柔道 女子48キロ級 金メダル 角田夏実
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2004年の谷亮子以来、20年ぶりの金メダルの期待を背負って登場した世界ランク4位の角田夏実は、初戦でフェレイラ(ブラジル)と対戦。開始29秒に巴投げで技ありを奪うと、その流れから腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。わずか45秒で勝利を収めた。勢いに乗る角田は、2回戦ではジェロネー・ホワイトブーイ(南アフリカ)にも、わずか1分8秒で腕ひしぎ十字固めで一本勝ちし、準々決勝進出を決めた。
そして準々決勝で地元フランスのシリヌ・ブクリと対戦した角田は、開始1分で巴投げが決まり、またしても1本勝ち。
バブルファス(スウェーデン)との準決勝では、互いに攻め手を欠き延長戦に突入。それぞれ2つの指導は与えられた中で試合は進んだが、組まないバブルファスに対して3つ目の指導が与えられて、角田が反則勝ち。バブルファスの抗議で試合は止まり、騒々しい中での幕切れとなった。
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決勝は世界ランク2位のバブドルジ(モンゴル)と対戦した角田は、得意の巴投げを軸にしながら攻め続け、2分54秒に巴投げから技ありのポイントを奪い、このポイントを守り切って優勢勝ちした角田は、金メダルを掴んだ。
柔道 男子60キロ級 銅メダル 永山竜樹
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柔道60キロ級に出場した永山竜樹は、2回戦を相手の反則負けで勝ち上がると、去年世界選手権を制したフラン・ガリゴス(スペイン)と対戦した。長い時間にわたってガリゴス選手に寝技をかけられた永山選手は一本負けを宣告され敗退。永山選手は必死の抗議を続けたものの判定は覆らなかった。敗者復活戦に回った永山は、敗者復活戦で東京五輪銀メダリストの楊勇緯選手(台湾)に技ありを奪って優勢勝ちし、3位決定戦ではサリー・イルディス選手(トルコ)と対戦。技ありを奪うなど終始ペースを掴んだ永山は、横車で一本勝ちして銅メダルを獲得した。
柔道 女子52キロ級 阿部詩 2回戦敗退
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前回金メダリストで、2大会連続金メダルを目指して大会に挑んだ阿部詩のパリ五輪はあっけなく幕を下ろした。初戦で長野県塩尻市出身の出口ケリー(カナダ)と対戦した阿部詩は、大外刈りで1本勝ちしたが、ディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)と対戦した2回戦では、先に技ありを取るなど優位に試合を進めたが、谷落としで一本を奪われて、まさかの2回戦敗退。約5年間無敗だった阿部詩は本番で足元を掬われた。
柔道 男子66キロ級 阿部一二三 (金メダル)
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妹・阿部詩の敗戦によりきょうだいでの五輪連覇の可能性が潰えた阿部一二三は、その動揺を感じさせない試合展開で力の差を見せつけた。初戦の2回戦でベンツェ・ポングラツ(ハンガリー)、準々決勝ではヌラリ・エモマリ(タジキスタン)に危なげない展開で1本勝ちを収めると、準決勝では世界ランキング1位のデニス・ビエル(モルドバ)と対戦した。延長戦の末に払い腰で技ありを獲得して勝利。決勝ではウィリアン・リマ(ブラジル)から技ありを奪ってすぐに、袖釣り込み腰で合わせ技一本で勝利。安定した戦いぶりで五輪2連覇を成し遂げた。
男子フェンシング 個人エペ 加納虹輝(金メダル)
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東京五輪で「エペジーーン」こと男子エペ団体の一員として金メダルを掴んだ加納虹輝は、日本のフェンシング界初の個人金メダルをもたらした。
決勝では地元フランスの英雄ヤニク・ボレルと対戦。完全アウェイのなか加納はボレルをスピードで上回り、中盤以降にボレルを引き離して15対9で勝利を収めた。
初戦の2回戦でキム・ジェウォン(韓国)を14対12で下すと、3回戦では王子傑(中国)に15対4、準々決勝でクルバノフ(カザフスタン)に15対6で快勝して勢いに乗った加納は、時準決勝でティボル・アンドラーシュフィ(ハンガリー)と対戦した。
加納は序盤にティボル・アンドラーシュフィにリードを許したが、試合終盤に追いついて13対13で延長戦に突入。14対13で競り合いを制した。
そして決勝では、地元フランスの英雄でもあるヤニク・ボレルと対戦。完全アウェイのなか加納はボレルをスピードで上回り、中盤以降にボレルを引き離して15対9で勝利を収めた。
スケートボード・女子ストリート 吉沢恋(金メダル)、赤間凛音(銀メダル)
パーク内を45秒間滑走する2本の「ラン」と、シングルトリックを競う5本の「ベストトリック」によって競い合う女子ストリートは、初出場の吉沢恋が躍動した。予選1位で臨んだ決勝では、多くの選手に失敗が目立った1本目のランを成功させると、「ベストトリック」の4本目に大技の『ビッグスピンフリップ・フロントサイド・ボードスライド』を見事に決めて96.49点をたたき出し、首位の赤間凛音と入れ替わる形で、吉沢は首位に浮上した。
吉沢に逆転を許したものの、「ベストトリック」の1本目で『フロントサイド270ボードスライド』を成功させて92.62点を記録した赤間は2位。日本人選手の上位ワンツーフィニッシュ
で日本の選手層の厚さを示した。なお、決勝でベストトリックを決められなかった前回大会胴メダリストの中山楓奈は7位に終わった。
水泳 400メートル個人メドレー 松下知之(銀メダル)
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同じ栃木県出身で、リオデジャネイロ五輪金メダリストの萩野公介に憧れ、東洋大学に進学し萩野を指導した平井伯昌コーチの指導を受け、松下は18歳で初の五輪に臨んだ。
予選を2位で通過(4:11.18)した松下は、決勝でも平泳でペースを掴み、得意とする自由形で2番手に食い込み、自己ベスト(4:08.62)を記録。地元の声援を受け、五輪新記録で優勝したフランスのレオン・マルシャン(4:02.95)に次いで銀メダルを獲得した。なお瀬戸大也は7位(4:11.78)だった。
水泳 200メートルバタフライ 池江璃花子準決勝敗退
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2大会ぶりに五輪個人種目に出場した池江璃花子は、競泳女子100mバタフライの予選に登場し、全体の14位の57秒82のタイムで準決勝進出を決めた。
上位16名による準決勝に臨んだ池江は、レースの前半を26秒36のタイムで3番手につけたが、後半に失速して57秒79の6位。全体12位で決勝進出を逃した。
卓球 混合ダブルス 張本・早田ペア 1回戦敗退
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卓球の混合ダブルスに出場した日本の張本智和選手・早田ひな選手のペアは、1回戦で北朝鮮の李正植(リ・ジョンシク)・金琴英(キム・ウンヨン)ペアと対戦した。
北朝鮮ペアの力強いショットに苦しめられた張本・早田ペアは第1ゲームを5-11で落とすと、第2ゲームこそ11-7で盛り返したものの、以後は相手にペースを握られて第3、第4ゲームを立て続けに失い苦しい試合展開を強いられた。第5ゲームも粘りを見せたものの10-12で落とし、ゲームカウント1-4で試合は終了。東京五輪で水谷隼選手・伊藤美誠選手ペアが金メダルを獲得し、メダルの期待も高かった種目で、まさかの初戦敗退となった。