パリ五輪・日本人メダリストの活躍と注目の戦いを総括(大会6日目)
日本時間の27日未明にパリ五輪が開幕し、日本人代表は連日のメダルラッシュを見せている。大会6日目の7月31日は体操男子総合の岡慎之助や、柔道男子90kg級の村尾三四郎がメダルを手にした。※トップ画像出典/Getty Images
パリ五輪大会 6日目の7月31日(日本時間31日~8月1日)は、体操・男子個人総合の岡慎之助選手が金メダル、柔道・男子90キロ級の村尾三四郎選手が銀メダルを獲得した。
体操・男子個人総合・岡慎之助 金メダル
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前日の男子体操団体で金メダルを獲得して勢いに乗る日本チームから、岡慎之助と前回金メダリストの橋本大輝が登場した。岡が2位、橋本が3位で予選突破した後に行われた本戦では、メダル候補と目された張博恒(中国)、橋本らにミスが出る中、岡は安定した演技を見せた。
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岡は1種目目のゆかを14.566点の5位で終えると、続くあん馬で14.500の高得点を出してトップに立ち、3種目目のつり輪は13.866点で首位固め。4種目目の跳馬は、膝の怪我の影響で、他の選手よりも難易度の低い技を選んだことが影響し、一時は3位に後退したが、岡が得意とする5種目目の平行棒で15.100点、最終種目の鉄棒でもコールマンなどを決めて14.500点の高得点を出し、6種目合計86.832点。張を0.233点上回り、金メダル獲得が決まった。五輪連覇を狙った橋本は84.598点で6位に終わり、メダル獲得を逃した。
柔道男子90キロ級 村尾三四郎 銀メダル
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2回戦から登場した村尾三四郎は、クレンクリストフェル・カリユライド(エストニア)を44秒で1本勝ちすると、続くアラム・グリゴリアン(UAE)との準々決勝では、2分1秒に相手の技を返した村尾の1本勝ちが一度は宣告されたものの、ビデオ判定で取り消される場面も。だが、その後も落ち着いた試合運びを見せた村尾は、グリゴリアンの3回の指導を引き出し、相手の反則負けで準決勝に進出した。
続く準決勝では、地元フランスのマキシムゲール・ヌガヤプハンボと対戦。序盤のヌガヤプハンボの攻撃を交わして徐々にペースを掴んだ村尾は、2分10秒に小外刈りで技あり。3分33秒にも大内刈りで技ありを奪って合わせ技一本で決勝進出を決めた。
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金メダルを懸けた決勝では、前回五輪王者のラシャ・ベカウリ(ジョージア)と対戦。
開始1分に村尾が谷落としで技ありを奪ったが、地元の大声援を受けるベカウリも、2分37秒に押し込み、すくい投げで反撃の狼煙をあげると、3分56秒に村尾の小内刈りを返して、これが技ありに。村尾は合わせ技一本で敗れ、銀メダルを獲得した。
柔道 女子70キロ級 新添左季 7位
2回戦から登場した新添左季はグルノザ・マトニアゾワ(ウズベキスタン)と対戦。開始2分に寝技に持ち込み、押さえ込みで1本勝ちを収め、幸先のいい滑り出しを見せた。
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続く準決勝ではサネ・ファンダイケ(オランダ)と対戦したが、ここでも本大会で日本人選手を苦しめている不可解な判定が…。指導を受けた後に生まれた一瞬の隙から、最後は谷落としで技ありを奪われて敗退。敗者復活戦に回ることとなった。
そして敗者復活戦に回った新添は、父が日本人で「角田愛」の日本名を持つ、アイ・ツノダロウスタント(スペイン)と対戦した。新添が指導1ポイントのリードを許して延長戦に突入した試合は、延長戦開始37秒で新添が反則を奪われて敗戦。悲願のメダル獲得はならなかった。
自転車BMXフリースタイル・パークの男子決勝 中村輪夢 5位
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BMXフリースタイル男子パーク決勝には中村輪夢が出場し、前回大会逃したメダル獲得に挑んだものの、温めてきた新技を成功させた決勝では90.89点の5位。またしてもメダルに及ばなかった。
87.03点の予選6位で通過し、9選手による決勝へと駒を進めた中村は、この日のために膨大な時間を積み重ねてきたという「バックフリップ・テールウィップ」からバイクを一度キャッチした後で、バイクを1回転させる「テールウィップ」でメイクする新技で会場を沸かせると、中盤にも「ダブルダウンサイド」から一度バイクをキャッチした後に「テールウィップ」を披露。
攻めのライディングで得点を積み重ねた中村は、自身のベストスコアを更新する90.89点で3位につけたが…。後続の選手がポイントを上回り、メダル獲得はならなかった。
競泳男子200メートル平泳ぎ 花車優 5位、渡辺一平 6位
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競泳男子200メートル平泳ぎ決勝には、花車優と渡辺一平が出場した。
予選をそれぞれで突破した2選手は、準決勝の2組目で顔を合わせると、地元フランスのレオン・マルシャン、渡辺(2分09秒62)、花車(2分09秒72)の順にフィニッシュ。
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渡辺が全体5位、花車が全体7位で決勝進出を決めた。決勝では、マルシャンが一時は世界記録を上回るペースでレースを展開。花車は最後まで3位争いに絡んだものの、2分8秒79で5位。また渡辺は2分8秒83の6位に終わった。