【解説】悲願の金メダル獲得ならず “柔道混合団体”銀メダル
現地時間の8月3日、柔道混合団体の決勝が行われ、日本チームは2大会連続の銀メダルを獲得した。※トップ画像出典/Getty Images
東京2020から採用された、男女それぞれ3階級ずつの計6階級で試合を行い、先に4勝したほうが勝ち進むルールの本種目。日本チームにとっての初戦となる2回戦のスペイン代表との一戦では、1人目の女子57kgの級阿部詩が一本勝ちで幸先のいいスタートを切るも、その後は両チームが順番に勝利を重ねる展開。6人目を終えた時点で3対3で並び、抽選で代表を決める最終戦へ突入した。
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代表戦では、抽選によって選ばれた女子70kg級の高市未来選手が完勝し、なんとか勝利を収めた。初戦からピンチを切り抜けた日本チームは、男子73kg級の阿部一二三選手、男子90kg超級のウルフ・アロン選手らが登場した準々決勝ではセルビア代表を4対1、準決勝のドイツ代表戦でも男子90kg級の村尾三四郎選手や女子70kg超級の高山莉加選手の活躍で4対0の完勝で決勝まで駒を進めた。
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決勝のフランス代表戦は、1人目の男子90kg級・村尾選手が延長に持ち込まれながらも勝利。2人目の女子70kg超級・高山選手も優勢勝ちで2連勝と良い滑り出しを見せた。
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3人目の男子90kg超級の斉藤立選手が同階級個人金メダリストのテディ・リネール選手に敗戦はしたものの、続く女子57kg級・角田夏実選手が、2階級上の相手に得意の巴投げで一本勝ちし、金メダルに大手をかけた。
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しかし、5人目の男子73kg級では、男子66kg級で金メダルを獲得した阿部一二三選手が1階級上の銀メダリスト・ジョアン・ベンジャミン・ギャバ選手に、女子70kg級の高市選手が女子63kg級で銅メダルを獲得したクラリス・アグベニュー選手にそれぞれ延長の末敗れ、6人目を終えて3対3に。代表戦の抽選の結果、男子90kg超級の対戦が行われ、再び畳に登場した斉藤選手が相手に大内刈りで一本を奪われて、悲願の同種目での金メダル獲得は次の大会へ持ち越されることとなった。
<パリ五輪の戦績>
★2回戦 スペイン代表/○4-3
1人目:○阿部詩 10-1
2人目:●橋本壮市 0-10
3人目:○高市未来 10-0
4人目:○村尾三四郎 1-0
5人目:●高山莉加 0-10
6人目:●斉藤立 0-1
代表戦:○高市未来 10-0
★準々決勝 セルビア代表/○4-1
1人目:○阿部一二三 10-0
2人目:○新添左季 11-0
3人目:○永瀬貴規 10-0
4人目:●高山莉加 0-10
5人目:○ウルフ・アロン 10-0
6人目:舟久保遥香 試合なし
★準決勝 ドイツ代表/○4-0
1人目:○新添左季 1-0
2人目:○村尾三四郎 10-0
3人目:○高山莉加 10-0
4人目:○ウルフ・アロン 11-0
5人目:舟久保遥香 試合なし
6人目:橋本壮市 試合なし
★決勝 フランス/●3-4
1人目:○村尾三四郎 10-0
2人目:○高山莉加 1-0
3人目:●斉藤立 0-10
4人目:○角田夏実 10-0
5人目:●阿部一二三 0-10
6人目:●高市未来 0-1
代表戦:●斉藤立 0-10
<団体プロフィール>
パリ五輪の決勝を戦ったメンバーは、村尾三四郎選手、高山莉加選手、斉藤立選手、角田夏実選手、阿部一二三選手、高市未来選手の6名。
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村尾選手は男子90kg級。同階級の個人で金メダルを獲得した。高山選手は女子70kg超級。個人では70kg級の3位決定戦で敗退。男子90kg超クラスに出場した斉藤選手は、個人では男子100kg級で5位。女子57kg級には、個人で女子48kg級で金メダルの角田が登場。男子73kg級には66kg級で金メダルの阿部一二三選手、女子70kg級で出場した高市選手は、個人では63kg級で2回線敗退。