【解説】3大会連続のメダル獲得!“レスリング女子フリースタイル57kg級”金メダル 櫻井つぐみ
レスリング女子フリースタイル57kg級の櫻井つぐみ選手は、モルドバ代表のアナスタシア・ニキータ選手との決勝戦に勝利し、金メダルを獲得した。
出典/Getty Images
初めてオリンピックの舞台に立った櫻井選手は、1回戦でカナダ代表のハンナ・テーラー選手、2回戦でエクアドル代表のルイサ・バルベルデ選手を下すと、準決勝でアメリカのヘレン・マルーリス選手と対戦。2016年のリオ五輪で吉田沙保里選手を破った難敵に序盤から2ポイントを奪われるものの、怒涛の反撃で逆転勝利。10-4で下してメダルを確定させた。
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決勝の相手は、パリ五輪出場を決めた試合でも対戦し櫻井選手が勝利した選手。櫻井選手は前半からタックルで2ポイントを奪取するなど積極的なレスリングを展開し、最終的に6-0で勝利した。日本が本種目同階級で金メダルを獲得するのは、リオ大会の伊調馨選手(当時58kg級)、東京大会の金城(川井)梨紗子選手に続いて3大会連続となった。
<パリ五輪の戦績>
1回戦:ハンナ・テーラー/○6-1
2回戦:ルイサ・バルベルデ/○11-0
準決勝 :ヘレン・マルーリス/○10-4
決勝: アナスタシア・ニキータ/○6-0
<Profile>
2001年生まれ、高知県出身の櫻井選手は、父が主宰する高知レスリングクラブで競技を開始。父の指導の下、「オリンピックで金メダルを取る」を目標に着実に実力を育んでいった。父が監督を務める高校に入学して全国選手権で準優勝を果たすなど結果も残してきた櫻井選手だったが、大学は親元を離れ、群馬の育英大学に進学。柳川美麿監督の元でさらなる飛躍を遂げた。
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父と柳川監督が客席で見守っていた初めてのオリンピックの舞台。2人の指導者に最高の恩返しを果たすことができた。なお、レスリング男子フリースタイル65kg級で金メダルを獲得した清岡幸大郎選手は、高知レスリングクラブで共に練習した幼馴染。2人の大活躍に、地元の高知県も湧いている。