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【解説】メダル獲得も悔しさが滲んだ “レスリング女子フリースタイル50kg級”銅メダル 須﨑優衣

レスリング女子フリースタイル50kg級の須崎優衣選手は、3位決定戦でウクライナ代表のオクサナ・リバチ選手を下し、銅メダルを獲得した。※トップ画像出典/Getty Images

Icon kinggear iconKING GEAR Editorial Department | 2024/08/27

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出典/Getty Images

2大会連続での金メダル獲得を目指し、東京2020以降の国際大会で24連続優勝という圧倒的な戦績を重ねてきた須﨑選手は、本大会でも金メダル候補の大本命とされてきた。しかし初戦でインドのビネシュ・フォガト選手に2-3で敗戦を喫し、敗者復活戦に回っていた。決勝に進んだフォガト選手が軽量により失格となり、敗者復活戦が3位決定戦に繰り上げに。

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その3位決定戦で須崎選手は、第1ピリオド序盤から積極的にタックルを仕掛け、前半だけで8ポイントのリードを奪うと、後半開始直後にも果敢な攻めで追加点。10-0のテクニカルスペリオリティで勝利を収めた。2大会連続メダル獲得という快挙にも、試合後には涙ぐんだ表情で両手を合わせ、周囲に謝罪の気持ちを表現。悔しさが滲む銅メダルとなった。

<パリ五輪の戦績>
1回戦:ビネシュ・フォガト/●2-3
3位決定戦:オクサナ・リバチ/○10-0


<Profile>
1999年生まれ、千葉県松戸市出身の須﨑選手は、父の影響で小学生でレスリングを始めると、小学3年次に全国大会で優勝。中学2年次にはJOCエリートアカデミーに入門し、中学生で唯一東京2020のターゲット選手に選ばれるなど、エリートコースを歩んできた。国民にその名が知れ渡ることになったのは、東京2020での金メダル。全試合通して失点無しのテクニカルフォール勝ちという圧倒的な強さで国民を沸かせ、同年の紫綬褒章を受賞するなど一躍時の人となった。

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東京2020以降もその強さは止まることを知らず、2024年4月のアジア選手権で優勝したことで、2014年の国際大会デビューから外国人選手に対して94連勝。パリ五輪でも当然金メダルの大本命と目されていた。