
【J1第9節】白熱のオリジナル10対決!横浜FMが本拠地凱旋を飾るか、東京Vが勝利をつかむか
2025年4月5日、日産スタジアムで横浜F・マリノスvs東京ヴェルディが行われた。現在2連敗中の横浜FMは、白星をもぎ取って反転攻勢に出たい。ホームの日産凱旋で勝利となるか。その相手に立ちはだかるのは、4戦連続負けなしの東京V。とはいえ、引き分けも多く、こちらも勝利には飢えている。熱闘を制したのは、はたしてどちらか?※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

連敗中の横浜FMは本拠地開催に光明を見出す
横浜FMは今季、ここまで1勝と苦戦が強いられ、現在2連敗中。攻撃陣が大スランプで、2試合連続無得点に加え、全7試合でも4得点と元気がない。希望の光は、本戦が本拠地日産スタジアムでのホーム戦という点。今季はこれまでホーム4試合の開催で1勝3分と負けなし。開幕3連勝スタートで絶好調だった、湘南ベルマーレの連勝を止めたのも、この日産での戦いだった。再びサポーターの声援を背に、今季2勝目を勝ち取りたい。対する東京Vは、現在4戦負けなしと安定感を誇る。しかし、その内容は3試合連続の引き分け中で、あと一歩で白星をつかみそこねている。出場選手ではFW福田湧矢が開幕戦の清水エスパルス戦以来となる約2か月ぶりのスタメンに名を連ねるなど、布陣を変えている。
東京Vがパスからシュートの完璧な流れを見せつけるも…
4戦連続負けなしの実力を証明するように、序盤に試合を動かしたのは東京Vだった。前半20分、右サイドの細かいパス回しでチャンスのタイミングをうかがうと、FW染野唯月が一転してゴール前へ向けてロングのクロスを放った。待ち構えていたのはFW木村勇大。倒れ込むようにヘディングでシュートを放つと、ボールはクロスの勢いを加速しながらゴールへと向かう。横浜FMのGK朴一圭は手を伸ばすも、ゴールネットが揺れた。東京Vが先制点かと思われたシーンだったが、判定はオフサイドに。完璧なパスとシュートの連携だったが、わずかにFW木村の飛び出しが速かった。その後、両チーム共に停滞模様でそのまま前半戦が終了。一進一退の攻防が続き、なかなかチャンスを作り出すことができなかった。
後半は両チームに見せ場が訪れ、シュートの応酬に日産が沸く
後半も東京Vの攻めの姿勢は続く。開始から20分ほど動きがなかったが、68分にアクションを起こした。ワンタッチの短いパスをつないで右サイドのMF宮原和也にボールを渡すと、ペナルティーエリアにいた2人のアタッカーがゴール前へ向けて進出を開始。MF宮原が合わせるようにロングの高い軌道のクロスを上げる。途中出場のFW山見大登が受けヘディングでシュート。ボールはわずかにゴールの左へと逸れていったが、細かいワンタッチのパス回しからの流れるような攻めで、相手守備陣を翻弄してみせた。しかし、その3分後ついに横浜FMも動き出す。71分、自陣からの縦パス、ワンタッチのパスで一気に相手陣地に攻め込む。前線に切り込んでいったFW井上健太がゴール前のFWエウベルにパス。それをワンタッチで切り返すと、MF喜田拓也がダイレクトでシュート。ゴールまで20メートル付近から左足で振り抜かれたボールは低い弾道のライナーで一直線。ついに先制かと思われたが、ゴールのわずか左をするりと抜けていった。天を仰ぐ横浜FM攻撃陣だったが、素早いパス回しと前線への切り込みは見事で、ようやく攻撃のエンジンがかかりだしたシーンだった。
東京Vにも決定機が訪れた。74分、相手陣地左サイドでボールを受けたFW山見がクロスを上げると見せかけたその刹那、一気にドリブルにシフトチェンジ。ペナルティーエリア付近までボールを動かすと、相手DFを3人引き付けた状態で一気にシュート。右足で振り抜かれたボールに伸びと高さが加わり、相手GKが不動で見上げるほどゴールを大きく越していくように思われた。しかし、突如フォークボールのような変化が加わる。ゴールネットの中へ入るかと思われたが、惜しくもゴールポストに直撃。あわや先制点といった瞬間だった。その後も両チームチャンスを作り出すが、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。0対0で試合終了。2連敗中だった横浜FMは連敗を止め、勝ち点1をようやく獲得。今季の本拠地日産スタジアムでの不敗記録を5試合に伸ばした。東京Vはこれで4試合連続の引き分けに。無敗を5試合に伸ばしたが、積極的に攻めても勝利まで届かなかった。
DAZN「明治安田J1リーグハイライト 横浜FM vs 東京V : 第9節」(2025年4月5日配信)より
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