
大谷2試合連続マルチヒット達成!MLBでの日本人選手の活躍(4/25~28)
メジャー開幕して約1か月。これから続く長いシーズンのほんの一部だが、チームの課題点などが見えてきた頃だろう。そんな中でも、日本人選手の異国での活躍が毎日のように耳に入ってくる。シカゴ・カブスの鈴木誠也は堅実な安打でチームに貢献。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、2試合連続マルチヒットを放つなど価値あるプレーを披露した。まだまだ伸びしろのある佐々木朗希の力投も見どころだ。今回も日本人選手が活躍した試合をピックアップして振り返っていく。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

カブス3連勝!鈴木は2安打で勝利に貢献
2025年4月26日(日本時間)
シカゴ・カブス 4-0 フィラデルフィア・フィリーズ(リグレー・フィールド)
カブスの本拠地でフィリーズとの3連戦がスタート。カブスはナ・リーグ中地区首位フィリーズはナ・リーグ東地区2位と、ナ・リーグ他地区上位同士の戦いとなった。右手首の違和感で欠場していた鈴木は2試合ぶりに試合復帰。3番・DHでスタメン出場となった。鈴木は初回はセンターフライに倒れたものの、3回裏にすくい上げるようなスウィングで球をレフトギリギリまで運び、追加点の好機を生むツーベースヒットを記録した。さらに6回裏にも、同じような長打コースでロングヒットを放ち、2塁へ出塁。試合は、4-0でカブスの勝利。この試合、カブス投手陣の継投が冴えに冴え、盤石のリレーとなりフィリーズ打線を無失点に抑えた。鈴木は5打席2安打という成績で、チームの勝利に貢献。今季成績は打率.283、OPS.910。OPSはチーム3位をマークしている。
メッツ千賀、6回を投げクオリティスタート達成
2025年4月26日(日本時間)
ワシントン・ナショナルズ 5-4× ニューヨーク・メッツ(ナショナルズ・パーク)
ナ・リーグ東地区首位を走るメッツと、4位のナショナルズの対決だ。メッツは先発投手に千賀滉大を起用し、敵地での一戦に挑んだ。初回は1アウトでランナーを出すも、後続打者を抑えてゼロスタートを切った。しかし2回に2アウト2塁の場面で、初球の内角カットボールをレフトセンター間に運ばれ先制点を奪われる。3回にも先頭打者にヒットを許すと、続く打者にタイムリー3ベースヒットを打たれ2失点目となった。激しい雨が降り注ぐなか、4回5回と続けてナショナルズ打線を次々と三者凡退に抑えた。厳しい条件下でも、自慢のお化けフォークを中心に揺さぶりをかけ、先発投手としての役割を果たし6回で降板。6イニング96球を投げ、成績は6安打、2失点、2四死球、5三振、最高球速は158.2km/h、防御率は1.26と上々の成績を見せた。千賀は今季マーリンズ戦で2点を奪われて以降、連続無失点だったが4試合ぶりに失点した。メッツは最終回にサヨナラを打たれて逆転負けとなり、千賀は惜しくも勝利投手を逃したが、クオリティスタートを達成し試合を作った。
佐々木力投!大谷も3安打でドジャース勝利
2025年4月27日(日本時間)
ロサンゼルス・ドジャース 8-4 ピッツバーグ・パイレーツ (ドジャー・スタジアム)
ドジャースの佐々木は先発投手で登板。大谷は1番・DHでスタメン出場した。1回表パイレーツの先頭打者オニール・クルーズに投げた初球をスタンドに叩き込まれ先制点を奪われた。約156km/hのフォーシームは外角に大きく逸れたが、オニールは悪球をまるで流れるようなバット捌きでスタンドに運んだ。しかしその後は、投球が乱れることもなく失点を1に抑え初回を終えた。波乱の1回、変わってドジャースの攻撃では大谷が佐々木の敵を討つかのように、2ベースヒットを放ちチャンスを作る。さらに4番打者がタイムリーツーベースヒットを打って2-1と、いきなり逆転に成功。その後佐々木は味方の守備に助けられつつも、安定したピッチングでパイレーツ打線を抑える。
5回に2点を奪われ2-3とまたしても逆転されるも、その回の裏で大谷がライトへ大きなヒットを放ち3塁に出塁。次打者のタイムリーで3-3の同点に戻した。そして佐々木は6回表に2アウトとなったところで降板。5イニング2/3を投げて5安打2四球4奪三振3失点と、惜しくもクオリティスタートを逃すも手応えのあるゲームを作った。7回表にパイレーツが1点を返すと、その裏で大谷がタイムリー2ベースヒットを放ち、再び試合を振り出しに戻した。その後、8回裏にドジャース打線が爆発。8-4と大きく差を広げ、見事ドジャースが勝負を制し連敗を止めた。大谷は、5打数3安打1打点2得点という成績で大きく勝利に貢献した。
大谷、2試合連続マルチヒット達成
2025年4月28日(日本時間)
ロサンゼルス・ドジャース 9-2 ピッツバーグ・パイレーツ (ドジャー・スタジアム)
ドジャースは、本拠地ドジャー・スタジアムで対パイレーツ戦の3連戦最終日を迎えた。大谷は1番・DHでスタメン出場。試合は1回にパイレーツ2点、ドジャース4点と序盤から乱打戦に。2回裏は、大谷のライトへの2ベースヒットでチャンスを作り、続く打者の犠牲フライで1点を追加した。その後もドジャースは得点を重ね、6回には7点差と大きくリードを広げた。7回裏に、大谷はライトへの痛烈なヒットを放ち出塁。2試合連続のマルチヒットを達成した。試合は大差をつけてドジャースが勝利。大谷はこの試合、4打数2安打1四球を記録し、今季の打撃成績を打率.286、OPS.908とした。
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