
【J1第9節】堅守の広島とアタッキングフットボールを志向するC大阪が対決!チームを勝利に導いた選手は
2025年4月6日、エディオンピースウイング広島でサンフレッチェ広島vsセレッソ大阪が行われた。前節、広島は首位の鹿島を破り、勢いに乗っている。順位こそ4位だが、トップとの勝ち点差はわずか2。今節はホームにC大阪を迎え、サポーターとともに2連勝を目指していきたい。対するC大阪は、前節ホームでファジアーノ岡山と対戦。今季、ホーム初勝利を飾り、いい流れで広島との対戦を迎える。両チームともに、何度も決定的なチャンスを作り出した試合、その対決を制したのは?※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

堅守の広島に対するのは複数得点を獲得しての勝利が課題のC大阪
広島は監督のミヒャエル・スキッベのもと、攻守ともにアグレッシブで攻撃的なサッカーを展開している。かといって守備をおろそかにしているわけではなく、前節では対決した攻撃力が高い鹿島を封じ込めるほど堅固だ。今節のスターティングメンバーは、前節から1名変更。DF中野就斗が起用された。
対してC大阪を率いる監督はアーサー・パパス。攻撃的なサッカーを志向するパパス監督のもと、アタッキングフットボールを目指している。今季は先制点を奪っても、リードを守れずに追いつかれるという展開が多く、追加点と試合の締め方が課題となっている。今節のスターティングメンバーは、前節より2名変更。GKキム・ジンヒョン、DF西尾隆矢が起用された。
主導権を握ったC大阪、何度もチャンスを演出
試合開始直後1分に、C大阪はフリーキックを獲得。ボールはクリアされるが、こぼれ球を拾い、最後はMF北野颯太がシュートを放つ。しかし、ボールはクロスバーを大きく超えた。続く15分、C大阪のFWチアゴ・アンドラーデが素早くボールを運び、ゴール前にパスを出す。MF北野が反応し、折り返す。最後はFWルーカス・フェルナンデスが押し込み待望の先制点を挙げた。同点に追いつきたい広島は18分、MF菅大輝からのロングパスにFWジャーメイン良が反応。ペナルティーエリアに侵入し、相手ディフェンスをかわしてファーサイドにパスを出す。MF新井直人がこれに合わせ、左足でゴールを決める。広島がすぐに同点に追い付いた。
30分、C大阪はGKキムからワンタッチの縦パスで攻撃を組み立てていく。フリーでパスを受けたFWフェルナンデスが最後はシュートを打つも、ゴールポストに当たってしまう。攻撃の手を緩めないC大阪は39分、MF田中駿汰がペナルティーエリア手前からスルーパスを出す。それに反応したFWラファエル・ハットンが折り返し、FWアンドラーデがシュートを打つも、GK大迫敬介の好セーブに阻まれる。そのままスコアは動かず、前半を折り返す。
広島が巻き返すなか、均衡を破ったのは?
後半開始直後47分、広島はDF中野が右サイドからゴール前にロングスローを投入。FWジャーメインが頭で合わせるも、クロスバーの上を超えてしまう。続く48分にも広島は、FW前田直輝が右サイドからペナルティーエリア内に侵入。最後はDF中野がシュートを打つも、GKキムにブロックされる。56分、前からプレシャーをかけていく広島は、相手陣地内でボールを奪いにいく。セカンドボールを足元に収めたFWジャーメインがミドルシュートを放つも、GKキムの好セーブに阻まれる。
追加点で広島を突き放したいC大阪は、64分に左サイドでパスを受けた途中出場のMF本間至恩がカットインして、ペナルティーエリア内に侵入。中央にパスを出し、MF中島元彦がミドルシュートを放つも、ゴール右に外れてしまう。86分、広島は右サイドからロングスローでゴール前にパスを出す。DF荒木隼人がファーサイドにヘディングでボールを落とし、途中出場のFW中村草太がゴール前に折り返す。最後はDF荒木が押し込み、広島が逆転に成功し、そのまま試合終了。2-1で広島が勝利した。
広島のFWジャーメインの強みが光った一戦
勝利した広島は、点を決めたMF新井、DF荒木の活躍も見事だったが、それ以上にFWジャーメインの活躍が光った。攻守にわたり献身的なプレーが多く、特に攻撃面では起点となるシーンも多かった。実際に、広島の1点目を演出したのもFWジャーメインの動きだ。フィジカルが強く、スピードや瞬発力もあり、ポストプレーもでき、さらにボールを収める能力も高い。得点シーンこそ見られなかったが、次節以降の活躍も期待したい。
DAZN「明治安田J1リーグ
ハイライト 湘南vs名古屋:第9節」(2025年4月6日)より
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