
【J1第9節】昨季はJ2で優勝争いをした横浜FCと清水エスパルスーーチャンスをものにして勝利したチームは?
2025年4月6日、ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FC vs 清水エスパルスが行われた。開幕から2勝1分5敗と思うような成績を残せていない横浜FCは、18位とJ2降格圏内に沈んでいる。勝って少しでも順位を上げたいところ。今節はホームに清水を迎え、J1昇格組の2チームが対決。チャンスを得点につなげ、勝利を手にしたのはどちらか。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

J1残留が目標の横浜FC、大事な一戦の相手は清水
監督の四方田修平率いる横浜FCは、昨季J2で最少得点を記録した堅守のチームだ。今季は攻撃も強化し、J1残留を目指している。しかし、ここまで善戦した試合でも、勝ち点が獲得できない状態が続いて2連敗中。勝ちが必須の今節は、前節より1名スターティングメンバーを変更し、MF駒井善成が起用された。
対する清水は監督の秋葉忠宏のもと、攻撃的に戦うサッカーを志向している。ここまで3勝2分3敗と確実に勝ち点を獲得してきた清水は、現在8位と手堅い順位。ここでも勝ち点を積み重ね、順位を維持したいところ。今節はスターティングメンバーを3名変更。MF松崎快、FW乾貴士、FW北川航也が先発で出場した。
猛攻を仕掛ける清水、得点の行方は
前半9分、ピッチ中央付近でパスを受けた清水のFW乾が、左サイドからゴール前にパスを投入。相手ディフェンスにクリアされるも、こぼれ球に反応したFW北川がミドルシュートを放つ。しかし、ゴール右に外れてしまう。続く26分に、清水はフリーキックを獲得。MF宇野禅斗が直接ゴールを狙うも、先制点は奪えない。28分、清水のコーナーキック。MF宇野がファーサイドにボールを入れていき、DF高橋祐治がヘディングで合わせる。しかし、ボールはクロスバーを越えてしまう。
攻撃の手を緩めない清水は30分、FW乾が前に大きくパスを出し、それにFW北川が反応した。ドリブルでペナルティーエリア内に侵入すると、そのまま相手ディフェンスをかわして、マイナスのパスを出す。MF宇野がそれに反応し、走り込んでシュートを打つも、ボールは大きく外れてしまう。31分には、ペナルティーエリア手前でパスを受けた清水のFW乾が、相手ディフェンスをかわしてミドルシュート。しかし、ゴールポストに当たって、惜しくもシュートは外れてしまった。スコアは動かず、0-0で前半を折り返した。
FW山田康太のヘディングシュートで主導権を握った横浜FC
後半開始50分、横浜FCはパスを回してチャンスをうかがう。DF福森晃斗が左サイドからゴール前にクロスを上げ、FW山田康太が体をひねりながらヘディングシュートで押し込む。後半が始まってすぐに、横浜FCが先制した。1点を取り返したい清水は52分、自陣で横浜FCのパスをカットし、カウンターを発動。パスを素早く回し攻め込むも、横浜FCのDFンドカ・ボニフェイスとMF山根永遠の体を張った守りにブロックされてしまう。さらに清水は59分、MF松崎が相手ディフェンスをかわして、ミドルシュートを打つ。しかし、ゴールのわずか右に外れてしまう。
追加点が欲しい横浜FCは64分、右サイドから攻撃。クロスにMFユーリ・ララがヘディングで合わせゴールを狙うも、清水のDF高橋祐治にブロックされる。こぼれ球にMF駒井が反応しミドルシュートを放つが、ゴール右に外れてしまう。後半アディショナルタイム90+2分、ボールを奪った清水はカウンターを発動。FW乾がボールを運び、そのままミドルシュートでゴールを狙うも、ゴールは決まらず。清水は、1点が遠い。90+7分、左サイドから攻める横浜FCはMF新保海鈴が抜け出し、ゴール前にクロスを上げる。途中出場のFW櫻川ソロモンが頭で合わせ、横浜FCが試合終了間際のラストチャンスで追加点を奪う。2-0で横浜FCが勝利した。
決定力の差で勝利が決まった一戦
勝利した横浜FCは、チャンスを得点につなぐ決定力を見せ付けた。1点目は、DF福森の的確なクロスに、FW山田がしっかりと頭で合わせた。前半、相手に主導権を握られ攻め込まれる中で、しっかりと耐えて無失点で守り、後半開始直後に得点を決められたことは、チームにとって追い風となった。さらに、試合を決めた2点目は、MF新保とFW櫻川の最後まで得点を狙う粘り強さが得点につながった。ホームで連敗できないという、横浜FCの選手の気持ちの強さが見られた試合だった。ここから連勝して勝ち点を積み重ねていくことはできるのか、注目していきたい。
DAZN「明治安田J1リーグ
ハイライト横浜FC vs 清水:第9節」(2025年4月6日より)
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