【解説】パリ五輪唯一の新種目で初代女王に湯浅亜実(ブレイキン女子/金)
現地時間の8月9日、ブレイキン女子の決勝が行われ、AMI選手(湯浅亜美)がリトアニアのNICKA選手に勝ち、金メダルを獲得した。※トップ画像出典/picture alliance via Getty Images
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パリ五輪で唯一の新競技として注目を集めた、1対1で即興ダンスの技術や表現力を競うブレイキン。予選リーグのグループCを4人中1位で突破したAMI(湯浅亜実)選手は、準々決勝で地元・フランス代表のSYSSY選手、準決勝ではオランダのINDIA選手を下してメダルを確定させた。
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同種目初の金メダリストの座を争う決勝の舞台は、2023年の世界選手権を制した17歳のNICKA選手。AMI選手は第1ラウンド、キレのある動きから音楽に合わせてピタリとストップするフリーズを決めたほか、第2ラウンドでは巧みな足捌きが特徴のフットワークでも魅せるなど、持ち味を発揮。すべてのラウンドでNICKA選手を上回る得票数を上げたAMIは3対0で勝利を収め、同種目で世界初の女王となった。
<パリ五輪の戦績>
グループC 第1戦 ANTI ○2-0
グループC 第2戦 ELMAMOUNY ○2-0
グループC 第3戦 YING ZI ○2-0
準々決勝 SYSSY ○2-0
Semifinal INDIA ○2-1
決勝 NICKA ○3-0
<Profile>
湯浅亜実(AMI)選手は1998年生まれ、埼玉県出身の25歳。姉の影響で小学1年でヒップホップダンスを始め、ブレイキンは小学5年でスタート。2018年のRed Bull BC One、2019年のWDSF世界ブレイキン選手権、世界アーバン大会などで初代女王の座を次々と獲得するなど、抜群の実績を誇る。
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2024年5月に行われたアーバンスポーツのパリ五輪予選シリーズでは、第1戦で2位、第2戦で優勝を果たし、日本代表に内定した。パリの舞台では、持ち前の“技の多彩さ”をいかんなく発揮。見事金メダルを獲得した。