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【MLB】守備やベンチで食べているのは「ひまわりの種」ー期待されるその効果も紹介

スタジアムの客席が意外とガラガラ、デッドボールを当てても絶対謝らない、MLBで多い野手の登板の理由、MLBでおなじみの光景、守備やベンチなどで食べているものについて。実は知らないMLBならではの“知識”を紹介する。※トップ画像出典/MLB Photos via Getty Images

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客席ガラガラでも…平日デーゲームを挟まなければならない事情

スタジアムの客席が意外とガラガラな理由について。

元・MLB選手の西岡は「MLBって平日もデーゲームするんですよね、曜日関係なく。平日の時かな」とのこと。MLBジャーナリストのAKI猪瀬は「さすがのアメリカ人も平日は仕事していますから、試合があっても球場には行けないですね」と説明した。

MLBは年間試合数が162試合と多い。そして長距離移動で時差があるため、ナイターのみでスケジュールを組むと、到着後にそのまま寝ずに試合に臨むことも起こりかねないという。MLBはデーゲームを挟まなければ、スケジュールが成り立たないというわけだ。

日本人が不思議に感じる「死球出しても謝らない投手」

デッドボールを当てても絶対謝らない理由について。

西岡曰く「謝ったら、わざとデッドボールを当てたと思われてしまう」とのこと。日本人の感覚からは不思議な光景だが、AKI猪瀬によると「アメリカ文化やアメリカ人気質によるものが多い」とのこと。謝罪した時点で、過失があったことを認めることになってしまうという。

NPBではほぼありえない…野手イチローや青木選手も登板

MLBで多い野手の登板の理由について。

2015年には外野手イチロー選手が、2017年には青木宣親選手が登板したことがある。点差が開いて、負けるとなった時に野手に登板させて、そのゲームを捨てる、つまり中継ぎ投手陣を温存するためだという。

AKI猪瀬は「大差がついた時に投手を温存するのは、1つの戦略として確立されている」とMLBでは常識の戦術だと説明。さらに西岡も「普段ピッチャーをやらない野手に投手を経験させることで、投手のしんどさが分かったりする」とコメント。チームの空気が良くなる効果もあるという。

球場ベンチに常備されているものとは

MLBでおなじみの光景、守備やベンチなどで何かを食べているシーンについて。いったい、何を食べているのか。正解はひまわりの種。AKI猪瀬によると「どこのボールパークにも必ず置かれている」のだとか。

なぜ、ひまわりの種なのか?

「一説によると、ひまわりの種をかんだり吐いたりすることで、脳がリラックスして集中力が高まる効果があるそうです」とAKI猪瀬が解説した。さらに非常に乾燥している球場が多いため、試合中にひまわりの種をかんで吐き出すことで口の中の不快感や味を防いでいるともいわれている。

ひまわりの種といえば、24年シーズンでドジャース大谷翔平選手が本塁打を放ちベンチに戻る際に、チームメイトから大量のひまわりの種シャワーを浴びることでも注目された。チームの団結力を高め、選手間の絆を深める役割も果たしているようだ。選手たちは20〜30粒ほどをほおばり、1粒ずつ殻を割って吐き出すという。

「19」と「0」はいったいなんの数字だろうか。この数字、NPBとMLBの23年シーズンの引き分け数だ。実は、MLBには引き分けゲームがない。野球は決着がつくまでやるものだというアメリカ人の考えが影響しているからだそうだ。MLBで「引き分けなし」が受け入れられている別の理由も補足する。ほとんどのファンは車で球場に来るので、日本と違い終電の心配する必要もないのだとか。

 

『ABEMA MLB’s ON FLEEK』

タイトル:#10「MLBのこれなんでだろう?SP」
配信日:2024年6月21日(金) 12:00 〜 12:15 毎週金曜に配信
content:日本人選手の見どころ&独自の情報などMLBをもっと見たくなる情報を週1で発信。

※記事内の情報は配信時点の情報です。