サッカー日本代表・鎌田が語るー代表での自分自身や仲間との関係、そして代表にかける想いとは
サッカー日本代表の鎌田大地選手に、現地イギリスで密着取材。日本代表の仲間との関係や代表への想いを本音で語った。その中で、後輩選手との意外な関係が明らかに。※トップ画像撮影/清水和良
代表での後輩選手との意外な関係性とは
鎌田は、今シーズンからイングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスでプレー。ワールドカップにおいては2022年に初出場し、2年後の2026年の本大会でも主力メンバーの1人として期待されている。そんな鎌田に今の日本代表と自らについて本音で語ってもらった。
まずは、代表での自身のキャラについて、鎌田は、自らは性格的に裏表がないのでこのままであるとしながらも、「悪いキャラに仕立て上げられ、毎回文句を言っているキャラと思われている」と吐露。例えば、ある練習メニューに対して、みんながその内容に文句を言っていた場合でも、同じように鎌田が言えば「また鎌田が文句を言っている」と周りには受け取られると、苦笑いしながら説明。また年下の選手からはファーストコンタクトでは怖いと言われることもあるが、いざ喋ると全然そんなことはなかったと言われるとも。自身としても「喋りかけるな」というオーラは出していないとも語った。
現在28歳の鎌田よりも年下の選手が増えてきている日本代表に対して、取材ではさらにいくつかの質問を実施。まずは「自分の方が年上で良かったという後輩選手は?」という問いに対して、久保建英選手と回答。その理由は、“上手すぎる”ドリブルなどのプレースキルはもちろんのことながらも、加えて同年代の他の選手と比べて、「ボールを失っても委縮せず、自信満々でまた繰り返しドリブルをチャレンジすることができる」などのメンタル面での強さがすごいと説明。続いて「サッカーIQが一番高い選手は誰か?」という問いに対しては、守田英正選手と回答。「守田はサッカーIQが高いのを自分のキャラをしようと狙っている」と笑いながら言いつつ、戦術眼の優れる守田以外の代表選手においても、日本代表は総じてサッカーIQが高く、特にボランチや中盤の選手は高いのではないかと説明。
さらに「相手だったら嫌な選手は?」「移動する時に隣の選手は?」「無人島で2人きりになるならどの選手は?」と質問を続けていくと、鎌田はその全てで前田大然選手と回答。この回答の他にも、朝昼夕の食事の時もサウナの時も、いつも隣に座るなど、2人の意外な関係性が明らかに。仲良くなったきっかけは、前田が初めて代表に選ばれた時に、誰ともあまり関わっていなかった前田と鎌田が喋る機会があったということで、それ以来2人は仲良くなったと語った。鎌田曰く「前田は上下関係もしっかりとしていて、年上の人に可愛がられるタイプ」とし、公私とも仲の良い先輩後輩の間柄を窺うことができた。
また、シーズンオフの期間に、代表の選手と過ごしたり遊んだりすることがあるかという問いには、鎌田は「ないです」と即答。これは、オフの1ヶ月間は、家族との旅行や友人とのサッカー合宿など、びっしり予定が入っているということが理由で、現実的に個々の予定を合わせることができないということであった。しかし、そんな多忙な中でも、必ず会うのがドイツ・ブンデスリーガのフランクフルトで5シーズン共闘した長谷部誠氏であると語る。そんな長谷部とのエピソードとして、長谷部との会話の中で、鎌田が「誕生日プレゼント」のことを「誕プレ」と略したところ、「お前なんでも略していいと思うなよ」と怒られたことがあるそうだ。鎌田曰く「最近の日本語がわからない」という12歳年上の長谷部の意外な素顔について、笑いを交えながら話し、長谷部との良好な関係性を語った。
「もう1度国のために戦いたい」鎌田、代表への熱い想い
今回の取材の中で、鎌田は、2年後に29歳で迎えるワールドカップについても話が及ぶと、「自分の中では、今回のワールドカップが最後だと思っているので、もう1度国のために戦いたいという気持ちはある」という熱い思いを語った。そして、チームとしてワールドカップ優勝を公言して目指しているとして、その目標を達成できるように代表全員で一丸となって戦っていくと話した。
こんな鎌田に対して、槙野智章は鎌田のように「良いものは良い、悪いものは悪い」と物事をはっきりと言うことのできる選手もチームには必要であると語り、パスもドリブルもシュートもできる鎌田に対して、できるだけゴールに近い位置で鎌田がボールを触る機会が増えることで、よりシュートやゴールの演出や得点への期待ができると語った。
イングランドの地で奮闘を続ける鎌田について、今後も代表での活躍に期待がかかる。
『ABEMAスポーツタイム』#52より
配信日:2024年9月8日(日)22:00~ 毎週日曜日配信
内容: スポーツ界をにぎわせている話題から最新情報まで、番組ならでは視点で取り上げる"スポーツ"が一層面白くなる番組。
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています