The Night the Shinkansen Transforms into a "Circuit" "Lights Out with the DAZN Motorsports Family!!! Shinkansen DAZN" Event Report
東京駅から名古屋駅へ――。東海道新幹線の一車両が、この日だけの“走るサーキット”へと姿を変えた。2025年4月3日(木)、「DAZNモータースポーツファミリーとライツアウト!!! 新幹線ダゾーン号」が運行。サッシャ氏をはじめ、元F1ドライバーの中野信治氏、さらに福住仁嶺、牧野任祐、大湯都史樹、佐藤蓮ら国内外で活躍するドライバーが一堂に集結。特別な空間で繰り広げられたのは、ここでしか聞けないリアルトークと、モータースポーツ愛あふれるひととき。音速で語り合う“夢の特急便”の様子を、たっぷりとレポートする。※トップ画像/©Suguru Saito DAZN Japan
音速の語らい、車内に響く――モータースポーツが走り出す夜
その車両は、ただの新幹線ではなかった。2025年4月3日(木)、東京駅を出発した東海道新幹線の一編成が、特別な“走るイベント会場”となって名古屋へと向かった。その名も「DAZNモータースポーツファミリーとライツアウト!!! 新幹線ダゾーン号」。名立たるドライバーたちと、熱狂的なファンが一緒に乗り込んだ2時間は、まるでサーキットを走るような高揚感と、モータースポーツへの愛に満ちていた。

一車両が“走るパドック”に。モータースポーツ愛が交差する空間

車内には、F1・スーパーフォーミュラの実況でおなじみのサッシャ氏、元F1ドライバーであり現在はDAZN解説者として活躍する中野信治氏、そして浅木泰昭氏。さらには、スーパーフォーミュラを牽引する若きトップドライバーたち――福住仁嶺、牧野任祐、大湯都史樹、佐藤蓮が揃い踏み。
このメンバーがひとつの空間に集い、ファンと語り合う機会など、そうそうあるものではない。“走るサーキット”は、その名にふさわしい特別な舞台となった。
ファンとの距離ゼロ。憧れのドライバーと同じ車両に座る感動
イベント最大の魅力は、“距離感”だった。通常のトークイベントのようにステージと客席に隔たりはなく、ドライバーたちはファンのすぐ隣に。「F1ファンばかりかと思ったけど、ちゃんと僕らの今のレースにも興味を持ってくれている。それが何よりうれしかった」と語る福住仁嶺選手の言葉には、心からの喜びがにじんでいた。
牧野任祐選手は、「レッドカーペットが敷いてあってびっくりしました。あれ、今後の新幹線標準装備にしてほしいくらい(笑)」とイベントならではの演出に目を輝かせた。
開幕戦・鈴鹿を終えて――プロのリアルな言葉が響く

イベント当日、スーパーフォーミュラ開幕戦・鈴鹿サーキットの余韻も色濃く残る中、ドライバーたちのトークは一気に深まった。

牧野任祐(鈴鹿優勝):「体調崩してましたけど、鈴鹿で勝ててよかった。路面が新しくなって、ドライバーとしては大変だったけど、やりがいは大きかったです」
福住仁嶺:「寒い季節の鈴鹿は、エアロの乱れが出やすい。前に出るのが難しいから、予選がすべてを左右するレースだった」

大湯都史樹:「風がコース全体に影響を与えていて、風向きが変わるだけでマシンが不安定になる。そこにどう対応するかが勝負でした」
臨場感たっぷりのリアルトークに、車内のファンも真剣なまなざしを向けていた。
“角田裕毅”という特別な存在。仲間たちが語る素顔と強さ
話題はF1へ、そして角田裕毅選手へと移る。

「裕毅が落ち込んでるの、見たことない」と佐藤蓮選手。「“もっとプレッシャーかけてほしい”って言えるのは、相当な覚悟がある証拠」と牧野任祐選手は語る。彼らの口からこぼれるのは、同じ土俵で戦ってきた仲間だからこそ知る“人間・角田裕毅”の姿。真面目で、熱くて、タフで、誰よりもレーサーであろうとする彼の姿に、リスペクトが集まっていた。
“観る側”のドライバーたち。モニター越しのレースもまた楽し
走る側の彼らにも、“観るレース”はある。F1中継をどう見ているか? という質問に、こんなユニークな回答も飛び出した。

「観るのは好きだけど、集中力が続かない(笑)」と笑う福住選手。「F1は日曜のルーティン。見るって決めてなくても、気づけばテレビをつけてる」(牧野)
「作業しながら観てるんですけど、サッシャさんの実況が“何か起きた感”を出してくれるので助かってます(笑)」(佐藤)
彼らにとってレースは“仕事”であり、“生活”でもある。そんなリアルな一面が垣間見えた。
モータースポーツの真髄を、走る車内で届ける

イベントの締めくくりには、中野信治氏が語った深い言葉があった。「モータースポーツは、ただ“速い”だけじゃない。ドライバーの生き方や、チームとの信頼、重ねてきた努力が、すべてレースに表れる。それをこういう場所で共有できることが、何よりの喜びです」
佐藤蓮選手もこう続ける。「F1もスーパーフォーミュラも、どちらにも面白さがある。こうやってファンと直接語り合えることで、もっとその魅力が伝わるはずです」
一緒に走った2時間。モータースポーツが、少しだけ近づいた。名古屋に到着する頃には、参加者の誰もが、レースとの距離が“ぐっと近づいた”ことを感じていたはずだ。ドライバーとファンが交わした言葉、笑顔、そして静かな共感。
それは、ただのイベントではなかった。モータースポーツの“今”と“未来”を一緒に走った、かけがえのない2時間だった。
*The information in this article is current as of the time of publication.
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