[Chunichi vs Rakuten] Chunichi's last exhibition game showed their issues, while Rakuten's main players' solid performance was a positive.
2025年2月22日よりスタートしたNPB(日本野球機構)春季非公式試合、通称「オープン戦」をプレイバック。ペナントレース開催前の非公式試合ということもあり、各チームは新戦力の確認に余念がない。3月23日、バンテリンドーム ナゴヤで行われたNPBオープン戦最終戦「中日ドラゴンズ vs 東北楽天ゴールデンイーグルス」。攻守が交錯する見応えある展開のなか、試合の流れを左右した一打とは。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)
井上新監督のもと、3年連続最下位の汚名を返上したい中日
昨シーズンの中日ドラゴンズは、セントラル・リーグ6位に終わり、球団史上最長の3年連続最下位というワースト記録を更新した。首位の読売ジャイアンツから16.5ゲーム差をつけられ、リーグ優勝争いから早期に脱落する展開となった。再起を図りたい2025年オープン戦、ここまでの成績は6勝7敗4分。立浪和義前監督の後任として新体制を構築しているのは、井上一樹監督だ。課題となるのは、3年連続最下位から脱却するための戦術面のリニューアル。投手陣では、髙橋宏斗や梅津晃大ら若手投手の成長が急務。打撃陣では、昨シーズン終盤に台頭した福永裕基や石川昂弥が中心打線として定着できるかどうか注目される。外国人選手との適切な役割分担も求められるだろう。
戦力のテコ入れが急務の楽天は、三木肇新監督で変われるのか
東北楽天ゴールデンイーグルスの昨シーズン成績は、パシフィック・リーグ4位。シーズンを通して浮き沈みが激しく、4月は5位と出遅れたが、6月のセ・パ交流戦では優勝するなど一時的に勢いを取り戻した。しかし後半戦で失速し、首位の福岡ソフトバンクホークスには23.5ゲーム差を付けられた。オープン戦では、新たに就任した三木肇監督のもと戦力のテコ入れが焦点となっている。春季キャンプでは若手選手の起用が積極的に行われ、内野手の小深田大翔や外野手の武藤敦貴らがスタメンで起用される機会が増加した。投手陣では、昨年リリーフの古謝樹が先発ローテーション入りをアピール。また、新外国人投手としてスペンサー・ハワードとミゲル・ヤフーレを獲得。ハワードは、MLBフィラデルフィア・フィリーズやクリーブランド・ガーディアンズなど5球団を渡り歩いた最速158キロ右腕。先発ローテーション候補として期待される。一方のヤフーレは、昨シーズンに東京ヤクルトスワローズでNPBデビューし、5勝10敗・防御率3.34を記録した実戦派だ。2投手の適応力が注目される。最大の課題は打線の再構築で、前シーズン不振に陥った島内宏明や辰己涼介の復調が不可欠となる。ここまでオープン戦の成績は4勝8敗3分だ。
中日に先制されるも、鈴木大地の巧みなタイムリーで楽天が反撃を開始
中日の先発は柳裕也。立ち上がりから安定したピッチングを見せ、3回まで楽天打線を抑え込む。柳は力強い投球で、投げ終わった後も余力を感じさせる印象的なプレーが続いた。楽天の先発は島内颯太郎。序盤から粘り強い投球を披露し、中日打線に対して冷静に対応していた。試合が動いたのは2回裏。中日は岡林勇希が中前にタイムリーヒットを放ち、1点を先制。島内の投球がやや甘くなったところを岡林が見逃さず、鋭い打球を運んだ。4回表に楽天が反撃する。鈴木がライト前にタイムリーヒットを放ち、1点を返す。詰まりながらも巧みにボールを運んだ技術的な一打で、柳の高めに浮いた初球を逃さなかった鈴木のセンスが光った。この1点で試合は振り出しに戻り、両チームとも緊張感を高めていく。
内野守備陣のスキを突き、楽天がダブルスチールで追加点
楽天は5回表にも攻撃を仕掛ける。無死満塁のチャンスから、二塁ゴロの間に1点追加。一死1・3塁からダブルスチールで得点を重ねた。セカンドの守備位置や判断が結果的に得点につながった。この追加点で楽天は勢いに乗り、試合の主導権を握る展開となった。中日も反撃の機会をうかがいながら攻め続けた。5回以降も満塁のチャンスを作る場面があったものの、途中出場選手や主軸打者が決定的な一打を放つことができず、得点には至らなかった。石川やオルランド・カリステらが三振に抑え込まれる場面では、楽天投手陣の粘り強さが際立っていた。
両チームとも追加点を狙う攻防が続いたものの得点には結びつかず、9回裏へ突入。楽天は守護神・則本昂大を投入し、中日打線の封じ込めに成功。楽天が3-1で勝負を制した。この日の試合は、両チームとも課題と収穫が見えた内容だった。中日は序盤に先制したが、その後の決定力不足が響いた。楽天は鈴木や則本といった主力選手たちが要所で活躍し勝利につなげた。オープン戦ラストで見せたプレーや課題は、シーズン本番への準備として重要な意味を持つだろう。
DAZN「NPBハイライト視聴オープン戦 : 中日 vs 楽天」(2025年3月23日配信)より
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