Yoshinobu Yamamoto and Shota Imanaga pitched against each other in the opening game [A thorough prediction of their performance this season]
3月18日に開催された日本でのメジャー開幕戦。史上初めて日本人投手が開試合を投げ合うことになった記念すべきマウンドに上がったのは、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸とシカゴ・カブスの今永昇太だった。日本で最高のデビューを飾った山本と今永は、アメリカに戻ってからも好調をキープ。最多勝や最優秀防御率はもちろん、投手に与えられる最高栄誉「サイ・ヤング賞」の受賞もあり得るとも言われている。それぞれのピッチングのすごさとともに、今季どれぐらいの活躍をできるかを予想する。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)
日本での開幕戦直接対決は、山本由伸が勝利
メジャーリーグ史上初となる日本人同士の開幕投手対決を制したのは、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸だった。
シカゴ・カブスとの緊張感溢れる一戦。いきなりピッチクロック違反のため、1ボールを取られるアクシデントもあり、先頭打者に四球を与えた山本。しかし、昨季の挫折と終盤で得た貴重な経験があったからこそ、集中力は途切れなかった―。昨季の山本は6月に右肩腱板損傷で故障離脱したこともあって、シーズンの投球回数は90イニングで7勝3敗、防御率3.00に留まり、期待に沿う活躍はできなかった。しかし、右肩が順調な回復を遂げてワールドシリーズ第2戦で先発登板。ニューヨーク・ヤンキース相手に7回途中1安打1失点と好投。確かな手応えを掴んでシーズンを終えていた。
そんな昨季を思い返して、気持ちを切り替えた山本。続く強打者・鈴木誠也に対して真っ向勝負で挑み、155キロのストレートでバットをへし折り打ち取った。その後も最速157キロのストレートを軸に後続を打ち取って無失点。2回に先制点こそ与えたものの、3回以降はスプリット中心の配球に変更しカブス打線に的を絞らせず、5回3安打1失点に抑えて今季初白星。日本人投手4人目となる開幕戦勝利を手にした。
アメリカに戻ってからも好調!自己最多の10奪三振をマーク
山本は、アメリカに戻った3月29日のデトロイト・タイガース戦でも先発。5回を投げて5安打10奪三振2失点とまずまずの投球内容だったが連勝は逃した。ソロホームランを2本浴びたものの、4回以降は150キロ前後のスプリットが冴え、打者を翻弄。メジャー自己最多の10奪三振をマークし、現地メディアからも絶賛された。また、4月5日のフィラデルフィア・フィリーズ戦では打線の援護がなく今季初黒星を喫するも、チーム打率がメジャートップだったフィリーズ打線を6回3安打1失点に抑えた。この日もストレートを軸にスプリットやカーブといった多彩な変化球が低めに決まっていた。さらに、4月12日のカブス戦でも好投し、2勝を挙げた。
高速スプリットが進化、サイ・ヤング賞も可能性十分
山本は今季のスプリットについて「制球や落ち幅が増しており、昨季に比べて自信を持って投げられている」と進化を自覚。その落差はメジャー屈指だ。また、ストレートの平均球速も2~3キロアップしており、コントロールも安定するように。メジャー移籍当初はボールの違いに苦しんで大きく外れるシーンもあったが、課題を克服したようだ。
4月12日現在、4試合に先発して2勝1敗、防御率は驚異の1.23。大きく崩れることがなく、2点以内のゲームを作ることができるので、打線が嚙み合えば15勝前後も可能だろう。課題は右肩のケガを再発させないこと。肩を痛めやすいスライダーの多投は禁物だ。ドジャースのロバーツ監督が開幕戦後に「ヨシノブはサイ・ヤング賞を受賞する可能性もある」と堂々と答えて話題になったが、それも夢ではなくなってきた―。
昨季15勝の今永は日本でノーヒットピッチング
昨季はメジャー1年目ながら15勝3敗、防御率2.91という好成績をマークしたシカゴ・カブスの今永昇太。その実績を認められて開幕投手に抜擢された今永は日本に凱旋。しかし、メディアはドジャース・大谷翔平が活躍するかどうかで持ちきり。今永は静かな闘志を燃やしていた―。
開幕戦のマウンドに上がった今永は、1番の大谷に対して高めのストレートで入る。メジャーの強打者を打ち取ってきた自慢のボールで勝負したかったのだ。3球目も2600回転を上回るストレートで詰まらせてセカンドゴロに打ち取り、今永に軍配が上がる。2打席目は高めのストレートと低めのスプリットで追い込んだ後に、オフに磨いてきたスライダーで打ち取った。結局、勝敗はつかなかったが4イニングをノーヒット無失点と圧巻のピッチングを披露した。
2戦目以降も好調をキープ、自己最長イニングを投げる
2度目の登板は3月30日のダイヤモンド・バックス戦。今永は2回に満塁のピンチを招くが、スライダーで内野ゴロに打ち取り、ピンチを凌ぐと7回3安打1失点で今シーズン初勝利。低いリリースポイントから繰り出されるストレートの回転数はさらにアップし、変化球のバリエーションも増えたことで投球の幅が広がった。
4月5日、本拠地開幕戦となるサンディエゴ・パドレス戦でもマウンドに上がった今永。シカゴのファンからはエースを後押しする大歓声が巻き起こった。すると、開幕7連勝と波に乗るパドレス打線を相手に7回3分の1を投げて1失点で2勝目。強打者・マチャドに対して低めのスプリットを見せた後、外角高めいっぱいのストレートで三振を奪ったシーンは鳥肌が立つほど見事なピッチングだった。
早くも2勝をマークし防御率は0.98を記録していたが、4月10日のテキサス・レンジャーズ戦では5回7安打5失点と炎上し、今季初黒星。シカゴ特有の強風の影響もあって、打球が異常に伸びて2本のホームランを浴びた。だが、カウンセル監督も「最初のホームランは天候の影響だった。彼は良いピッチングをしたと思う」とかばうなど、投球自体は安定していただけに心配はないだろう。
制球力とクイックの向上でサイ・ヤング賞も狙える
今季は初戦こそ4四死球だったが、他の試合は四死球も少なくコントロールもレベルアップしている今永。さらにクイックモーションを投げ分けるなど、投球術でも打者を翻弄している。順調にいけば、昨季の成績超えは間違いなし。今永もサイ・ヤング賞を手にする可能性が十分にありそうだ。
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