[Giants vs. Lotte] The first-round draft pick rookie goes wild, who will win the final match of the exhibition season?
2025年2月22日よりスタートしたNPB(日本野球機構)春季非公式試合、通称「オープン戦」をプレイバック。ペナントレース開催前の非公式試合ということもあり、各チームは新戦力の確認に余念がない。3月23日に東京ドームで行われた「巨人 vs ロッテ」は、昨季惜しくも日本一を逃した読売ジャイアンツ(巨人)と、2年連続のAクラス入りを果たした千葉ロッテマリーンズの「今年こそ」を期すチーム同士の一戦。開幕ダッシュを狙ううえで、絶好の調整機会となった。※トップ画像出典/Pixabay
肝心の日本一には届かず“真価を発揮する年”となる巨人
巨人は昨シーズン、阿部慎之助監督の初年度でセ・リーグ優勝を果たした。攻撃面では主砲・岡本和真が一塁手としてベストナインを受賞し、4番打者として打率2割8分、83打点を記録するなど収穫のあった年。しかし、肝心の日本一には届かず、2025年シーズンが“真価を発揮する年”となりそうだ。オープン戦では、この日も若手投手陣のひとり、石川達也が5回まで2失点と安定感を見せた。田中瑛斗のリリーフ登板ではスライダー主体の投球で内野ゴロを誘い、中継ぎの新たな選択肢としての可能性を提示した。守備では、中山礼都がサードとセカンドで度肝を抜く好守を連発し、ユーティリティ性の高さを証明した。
ロッテ新加入のソトが期待にたがわぬ動き
対するロッテは、ここまで7勝を挙げ、新戦力の調整が順調に進んでいる。3月12日の北海道日本ハムファイターズ戦では、DHグレゴリー・ポランコが2号2ランを放ち勝利。3月18日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では、8回に4点を奪い6-4の逆転勝ちを収め、パ・リーグ球団への強さがうかがわれた。MLBロサンゼルス・ドジャースに移籍した佐々木朗希の“穴”を埋めるべく、投手陣では、リリーフ陣が中心となり堅守を築いている。打線では、新加入のネフタリ・ソトが3月11日の日本ハム戦で2打点を記録し、即戦力としての活躍が期待される。一方、チーム打率自体は他球団に比べ低調で、開幕に向けた調整が急がれるところだ。この一戦は、開幕目前の両チームが実戦感覚を磨き、新戦力の可能性を探る重要な場になった。
開幕3戦目に登板予定の巨人・石川達也が最終調整の先発マウンド
巨人は石川達也が先発マウンドに立つ。開幕3戦目に登板予定されるほど仕上がりつつあったが、ロッテ打線はわずかな乱れを見逃さない。先頭打者・高部瑛斗がレフト前へ鋭い打球を放ち出塁。2番・西川史礁もライト前ヒットで続き、無死1・3塁のピンチを招く。3番・藤岡裕大は外角低めのスライダーをとらえ、センター前へ弾き返す。3塁走者がホームを踏み、ロッテが先制点を奪った。さらに、一死1・3塁の好機を作るが、4番・ポランコがセカンドゴロに倒れ、初回を最小失点でしのいだ。この回、ロッテの若手打線が石川の制球の乱れを的確に突いた形となった。2回裏、巨人は反撃の兆しを見せる。二死後、6番キャベッジが外角の変化球をとらえ、レフト方向へ犠牲フライ。走者がタッチアップで生還し、同点に追いつく。ロッテは3回表、再びチャンスを作る。2番・西川がレフト前ヒットを放ち、この日2本目となる安打を記録。続く藤岡のライト前ヒットで1・3塁となり、4番ソトを迎えたところで石川がワイルドピッチ。3塁走者がホームに突っ込み、ロッテが勝ち越しに成功した。この失点は、石川のリズムの乱れと、捕手のリードがうまくかみ合わなかったことが影響したようだ。
二塁でも三塁でも、巨人・中山がファインプレー連発
巨人は5回途中、石川が降板し2番手・田中瑛斗を投入。ロッテ打線は外角攻めを仕掛けるが、田中はスライダーとチェンジアップを駆使し、内野ゴロを誘う。このとき、中山二塁手のファインプレーが注目を集めた。一二塁間への強烈なゴロを処理し、体勢を崩しながらも一塁へ送球する離れ技を披露。観客席からは驚嘆の声が上がった。6回には三塁の守備に就いた中山が、ここでも華麗なグラブさばきでアウトにしてみせた。
ロッテのドラフト1位・西川が3安打猛打賞の大暴れ
7回表、ロッテは追加点を狙い猛攻を仕掛ける。この日2本のヒットを打っている西川が猛打賞となるライト前ヒットを放ち、今季の順応の早さを印象付けた。続く打者も粘りの走塁で2塁へ進むが、泉圭輔投手のクイックモーションと大城卓三捕手の堅い送球が功を奏し、盗塁を阻止する。9回裏、巨人は最後の反撃を試みる。二死1・3塁の絶好機を作り、打席には代打・増田陸。ロッテ・廣畑敦也投手との勝負は、増田が空振り三振し、試合が決した。2-1でロッテがオープン戦ラストマッチをものにした。この試合、ロッテのドラフト1位ルーキー・西川が3安打の大暴れ。初回のライト前ヒットは緩急を突いたタイミングの良さを、5回のレフト前ヒットはインコースへの対応力を、7回のライト前ヒットは逆方向へのアジャスト力を示した。守備ではレンジの広さを発揮し、開幕スタメン争いを優位に進めた。
DAZN「NPBハイライト オープン戦 : 巨人 vs ロッテ」 (2025年3月23日配信)より
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