
【Bリーグ第22節】全体勝率首位三遠は圧巻の19連勝!ワイルドカード争いはさらに混戦に
男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)では、FIBA公式戦の開催に伴うリーグ戦休止が明け「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」B1第22節が2月28日・3月1日・2日の3日間に渡り各地で開催された。東地区1位宇都宮ブレックス、中地区1位三遠ネオフェニックスに優勝マジックが点灯する中、西地区はいまだ混戦模様。チャンピオンシップ出場に向けたワイルドカード争いも熾烈な戦いとなりそうだ。※トップ画像出典/photoAC

【Game1:試合結果】バイウィーク明けは各地区首位が白星スタート
Bリーグはバイウィーク(休養週)が明け、第22節よりシーズンが再開した。
リーグ最高勝率を誇る三遠ネオフェニックスは、秋田ノーザンハピネッツを105‐72で破り、18連勝を飾る好スタート。西地区首位、琉球ゴールデンキングスも、長崎ヴェルカに93‐74で勝利。東地区首位の宇都宮ブレックスはレバンガ北海道と対戦し、81‐64で快勝。各地区首位が、白星スタートでの再開となった。
同地区対決、大阪エヴェッサ対島根スサノオマジックの一戦は、序盤から勢いに乗った島根が最後まで主導権を握り、86‐68で勝利。他地区間の上位対決、アルバルク東京対京都ハンナリーズはオーバータイムまでもつれる大激戦の末、A東京が83‐81で勝利した。
シーホース三河と千葉ジェッツふなばしの、ワイルドカード上位争い対決を制したのは千葉J。三河の猛追を受けながらも98‐96で逃げ切った。ワイルドカード4位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、佐賀バルーナーズに79‐62で勝利。望みをつなげた。
その他の試合は、横浜ビー・コルセアーズとサンロッカーズ渋谷は、接戦の末に71‐68で横浜が勝利。群馬クレインサンダーズは仙台89ERSに81‐74で勝利した。滋賀レイクス対ファイティングイーグルス名古屋は81‐87、茨城ロボッツ対越谷アルファーズが80‐87、川崎ブレイブサンダース対広島ドラゴンフライズは66‐92という結果となった。
宇都宮全員バスケでヘッドコーチに捧げた勝利
第22節の試合前には、2月24日に心臓疾患で亡くなった宇都宮のケビン・ブラスウェルヘッドコーチへ、Bリーグの全試合で黙祷が捧げられた。深い悲しみの中、チーム一丸となった宇都宮は、D.J・ニュービルが24得点を挙げる。さらに、期待の若手である小川敦也がベンチスタートから10得点。リーグ最年長44歳の田臥勇太を含めたチーム全員出場で、ブラスウェルHCへ白星を捧げた。
首位をキープした琉球は、ベンチスタートの松脇圭志が3ポイント8本を決め、キャリアハイの30得点で大活躍。混戦の西地区での大事な1勝に貢献した。また、群馬のマイケル・パーカーは個人通算15000得点を達成。43歳で史上初の快挙を成し遂げた。
【Game2:試合結果】長崎が最大18点差をひっくり返す大逆転劇
Game2では、初戦で驚異的な猛追をしたものの惜しくも敗れた三河が、強度の高いディフェンスで、千葉Jを後半18得点に抑え込み、85‐68で勝利した。ここまで3勝と非常に厳しい状況の滋賀は、FE名古屋との2戦目を81‐75で勝利。連敗を6でストップし、今シーズン4勝目を手にした。川崎も広島に96‐78で勝利し、初戦のリベンジを果たす。
初戦、琉球に完敗した長崎は、最大18点差をひっくり返し89‐85で大逆転勝利を収めた。大阪は島根に74‐60で勝利し、京都がA東京に66‐81で敗れ痛い連敗を喫したことで、西地区は3位大阪、4位京都に順位が入れ替わった。その他の試合結果は、名古屋が佐賀バルナーズに81‐65で連勝、横浜と渋谷は75‐62、茨城が越谷に59‐64、群馬も仙台に95‐73で連勝した。全体1位の三遠は、秋田との対戦にて74‐72と接戦を制して19連勝。東地区1位の宇都宮も、北海道に98‐91で勝利して7連勝となった。
第22節を終え、各地区2位までは順位が変わらず。現時点でのワイルドカード1位は、28勝の三河、2位が26勝の千葉J。しかし、6位までが20勝に到達していることもあり、ワイルドカード争いは熾烈になりそうだ。
西地区首位の琉球に2ゲーム差の島根、コティ・クラークがけがで離脱
西地区首位、琉球の連勝をストップさせた長崎は、マーク・スミスが第4クォーターだけで17得点の大爆発。大逆転勝利に大きく貢献した。同じく西地区で現在2位の島根は、最強シックスマンとの呼び声も高いコティ・クラークが右ヒラメ筋肉離れのためインジュアリーリスト入り。琉球との差が2ゲームまで迫っている中、クラークの離脱は大きな痛手だ。
全体首位を走る三遠の19連勝に貢献したのはヤンテ・メイテン。秋田との拮抗した試合展開の中、残り1秒の場面で勝ち越しとなるシュートを決め、勝利に貢献した。この日は17得点5リバウンド4ブロックという活躍だった。また、全体2位につける宇都宮は、グラント・ジェレットがキャリアハイを大きく上回る40得点の大爆発。比江島も国内リーグでのキャリア通算2000アシストを達成した。
B.LEAGUE 第22節
試合期間:2月28日(金)~3月2日(日)
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