
鉄棒で初の金メダル、平行棒でも見事な活躍!体操種目別~プレイバックパリ五輪2024~
パリオリンピックで行われた体操種目別で、日本の岡慎之助選手が鉄棒で金メダル、平行棒では銅メダルに輝いた。個人総合と団体の金メダルに加えて、合計4つのメダル獲得となった。※メイン画像出典/Getty Images

パリ五輪“体操種目別”をおさらい
Source: Getty Images
体操種目別競技は、男子ではゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目、女子は跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆかの4種目で構成され、各種目ごとの演技のクオリティで順位を競う競技である。男子の種目の中で、「ゆか」は広さ12メートル四方の床上で多彩な技を組み合わせるダイナミックな演技が特徴であり、「あん馬」は腕のみで体を支え、連続した動作を求められる種目だ。「つり輪」は力強さとバランスが重要で、静止と動作のバランスが要求される。「跳馬」は助走からの跳躍技で、空中での姿勢や着地が勝負をわける。
Source: Getty Images
「平行棒」は棒上や棒下での様々な技を展開し、選手の柔軟性と力強さが試される。「鉄棒」では、高さ280cmの鉄棒を使い、手を離す技や旋回技など、力とスピードを融合させた演技が行われる。女子の種目である「段違い平行棒」は男子の鉄棒と似ているものの、高低の異なる棒を移動する技が特徴的だ。「平均台」は幅10cmという狭い台の上での演技で、バランス感覚が求められる。「ゆか」は音楽に合わせた演技が行われ、美しさと力強さの融合が見どころとなる。技の難易度を得点化したDスコアと、演技の完成度を得点化したEスコアの合計得点によって採点される。
Playback: Hot moments from the Paris 2024 Olympics
Source: Getty Images
予選から日本代表選手たちは大きな活躍を見せており、鉄棒では初出場ながら金メダルを獲得した岡慎之助選手をはじめ、この種目2連覇が期待された橋本大輝選手や杉野正尭選手、萱和磨選手が出場。しかし予選をトップで通過したのは中国の張博恒選手だった。予選で唯一となる15点台を記録し、2021年の世界選手権個人総合チャンピオンの実力を見せつける形となった。日本人選手最高得点は、3位に入った杉野選手の14.733点で岡選手は14.533点で5位に食い込んだ。両者ともに決勝進出を果たした。なお、ディフェンディングチャンピオンとして鉄棒種目に臨んだ橋本選手は、安定した演技を見せられず12.733点に終わり、20位で予選敗退となっている。
Playback Paris Olympics 2024 [Moments when Japanese athletes won medals]
Source: Getty Images
2024年パリオリンピックでの体操種目別決勝において、岡慎之助選手は鉄棒で金メダル、平行棒で銅メダルを獲得するという快挙を成し遂げた。鉄棒では、2番目に登場した岡選手は「コールマン」や「カーチェフ」を完ぺきに決めて、14.5333点でトップに立つ。続くコロンビアのアンヘル・バラハス選手も見事な演技で同点にされるものの、Eスコアが岡選手よりも低かったためこの時点でもトップをキープしていた。さらに、予選トップ通過で中国のエース張博恒選手は着地に失敗して13.966点と得点を伸ばせずに終わる。最後に登場した中国の苏炜德選手も着地に失敗し、13.433という結果に。この時点で岡選手の金メダル獲得が決定し、応援に駆けつけていた橋本大輝選手と熱い抱擁を交わした。
出典/Europa Press via Getty Images
一方、平行棒では最後の演技者として臨んだ岡選手。大きなミスもなく、しなやかな演技でまとめ上げて、15.300点と高得点を挙げた。しかし、唯一の16点台を叩き出した中国の鄒敬園選手が見事金メダルに輝き、銀メダルはウクライナのイリヤ コフトゥン選手が獲得。コフトゥン選手と岡選手の点差はわずか0.200点だった。
Athletes that the King Gear editorial team noticed at the Paris Olympics 2024
体操種目別競技で、日本人以外で注目の選手といえるのは、中国の鄒敬園選手だ。特筆すべきなのは平行棒の演技で、演技の完成度を得点化したEスコアにおいて9.300点という得点をマーク。ほぼ完ぺきな演技という評価を受けて、唯一の16点台で金メダルを獲得した。鄒敬園選手は、東京2020の種目別・平行棒でも金メダルを獲得しており、2連覇を達成している。さらに、2022年にも同種目で世界王者に輝くなど、平行棒ではまさに敵なしの状態だ。鄒敬園選手の活躍はこれだけに留まらず、その前日に行われた吊り輪では銀メダルを獲得している。2028年に開催予定のロサンゼルスオリンピックでも、平行棒3連覇やさらなる活躍が期待されている。
【岡慎之介】パリ五輪の戦績
Source: DeFodi Images via Getty Images
鉄棒
予選:14.533(5位)
決勝:14.533(1位)
平行棒
予選:15.300(3位)
決勝:15.300(3位)
*The information in this article is current as of the time of publication.
FC Machida Zelvia's Souma Yuki: "Don't be afraid of challenges, enjoy the differences" - Moving forward with determination
FC Machida Zelvia's Yuki Souma: "The doubts and suffering are all for the sake of moving forward"
FC Machida Zelvia's "Soma Yuki" "If the ball goes to this player, something will happen" - The belief of this unorthodox dribbler

Ayumi Kaihori: "Women's soccer is a place where everyone can be the protagonist" - A place where everyone can get involved freely. This is what the WE League is aiming for now.

Beyond the world's best. Ayumi Kaihori talks about passing on the baton of Japanese women's soccer
