【解説】2016年リオ大会ぶりの金!“体操男子団体”金メダル
現地時間7月29日に体操男子団体の決勝が行われ、日本チームは8カ国1位のスコアで金メダルを獲得した。※トップ画像出典/Getty Images
ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6競技の合計スコアを競う本種目、2016年リオ大会ぶりの金メダルを狙う日本チームは橋本大輝選手、萱和磨選手、岡慎之助選手、杉野正尭選手、谷川航選手の5名で臨んだ。
体操男子団体 予選の結果
現地時間27日に行われた予選は、団体・個人総合と、種目別の予選も兼ねたもの。団体は6種目をそれぞれ4名が演技し、上位3名の得点の合計を争い上位8カ国が決勝進出というルールで行われた。
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日本は2種目目の平行棒で岡慎之介選手と谷川航選手が完璧な演技を披露し、15点台を叩き出したものの、鉄棒では前回金メダルを獲得した橋本大輝選手にミスが生まれるなど、思い通りの試合運びとはいかない場面も見られたが、パリ五輪で活躍を見せることになる岡選手は6種目で安定した成績を披露。
萱選手と杉野選手も得意種目で持ち味を発揮して合計260.594点を獲得した日本は、中国に次ぐ2位で決勝に進むこととなった。なお、予選の結果は各決勝に持ち越されない。
橋本大輝
ゆか:13.733点 あん馬:14.466点 つり輪 (13.733点)
跳馬:15.566点 平行棒 : (14.833点) 鉄棒:(13.733点)
萱和磨
ゆか:14.100点 あん馬:(14.266点) つり輪 :14.066点
跳馬:ーーー 平行棒 :14.933点 鉄棒:13.966点
岡慎之介
ゆか:14.333点 あん馬:14.466点 つり輪 :14.000点
跳馬:(14.233点)平行棒 :15.300点 鉄棒:14.533点
杉野正尭
ゆか:ーーー あん馬:15.033点 つり輪 :ーーー
跳馬:14.600点 平行棒 :ーーー 鉄棒:14.733点
谷川航
ゆか:(13.433点) あん馬:ーーー つり輪 :14.466点
跳馬:14.300点 平行棒 :15.000 点 鉄棒:ーーー
中国チームの成績
1位:263.028点ゆか:41.432 点(8) あん馬:43.199 点(3) つり輪 :45.199点 (1)
跳馬:43.499点(5) 平行棒 :46.3333点(1) 鉄棒:43.366点(1)
日本チームの成績
2位:260.594点
ゆか:42.166点(3) あん馬:43.965点(1) つり輪 :42.532点(2)
跳馬:43.466点(6) 平行棒 :45.233点(2) 鉄棒:43.232点(2)
体操男子団体 決勝の結果
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決勝では、1種目目のゆかで橋本選手が冒頭G難度の大技リ・ジョンソンを決め14点台後半をマークするなど、3人全員が安定した演技で好スタートを切るも、2種目目のあん馬で橋本選手が落下するミスがあり、中国に水を開けられる展開に。続くつり輪は大きなミスもなく演技を終えた日本だったが、中国がそれを上回る得点を上げさらに点差が広がっていった。
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さらに4種目目の跳馬では谷川航選手が世界最高難度の大技リ・セグァン2に挑んだものの認定されず、得点を伸ばせずに日本は中国、ウクライナ、アメリカに次ぐ4位にダウン。しかし5種目目の平行棒で3人が14点代後半を叩き出し2位に返り咲くと、メダルの行方は最後の鉄棒へ。鉄棒で中国は選手が2回落下するなど得点が伸びず、日本が逆転。その後日本はエースの橋本選手が高難易度技を次々に決め、着地も成功させて高得点をマークし、合計259.594点として金メダルを獲得した。
<決勝成績>
合計259.595点(1位)
ゆか 43.266点 あん馬 42.332点 つり輪 42.633点
跳馬 43.433点 平行棒 44.365点 鉄棒 43.565点
<Profile>
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男子団体チームは、橋本大輝選手、萱和磨選手、岡慎之助選手、杉野正尭選手、谷川航選手の5名。橋本選手は千葉出身の22歳で、東京2020では個人総合で金メダルを獲得した。萱選手は千葉県出身の27歳。東京大会ではあん馬で銅メダル、団体で銀メダル。岡山出身の岡選手は20歳。オリンピック初出場の今回、鉄棒と個人総合で金メダル、平行棒で銅メダルを獲得し大きな話題に。杉野選手は三重県出身の25歳。今回が初のオリンピックとなった。谷川選手は千葉出身の28歳。東京大会の団体で銀メダル獲得メンバーとして活躍した。