【解説】平行棒のメダル獲得は20年ぶり “体操男子種目別平行棒”銅メダル 岡慎之助
現地時間8月5日に行われた体操男子種目別平行棒で、岡慎之助選手が銅メダルを獲得した。岡のメダルは、団体総合、個人総合の2つの金メダルに続き、3つ目となった。※トップ画像 出典/DeFodi Images via Getty Images
団体、総合、各種目別の予選を兼ねた体操の男子予選が、団体決勝の2日前の27日に行われ、岡慎之介は予選3位、谷川航は8位で決勝進出を決めた。
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<パリ五輪 予選結果>
岡慎之介 3位
ゆか:14.333点 あん馬:14.466点 つり輪 :14.000点
跳馬:(14.233点) 平行棒 :15.300 点(3位)鉄棒:14.533点
谷川航 8位
ゆか:(13.433点) あん馬:ーーー つり輪 :14.466点
跳馬:14.300点 平行棒 :15.000 点(8位) 鉄棒:ーーー
予選通過者8名がそれぞれ1回の演技で得点を競う決勝に予選3位で進出した岡は、美しい倒立姿勢と完璧な着地で15.300点をマーク。日本勢が同種目でメダルを獲得するのは、2004年アテネ大会以来となった。
<パリ五輪戦績>
決勝 15.300点(3位)
<Profile>
2003年生まれ、岡山県出身の岡は2004年にアテネ五輪での日本男子団体チームが金メダルを取ったことをきっかけに体操を始めた。2019年、中学卒業後に地元の強豪校に進学するも、競技に集中するために通信制高校に入り直し、社会人クラブに入部した。
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国内の大会で数々のメダルを獲得していた岡は東京2020への参加も期待されていたが、代表選考を兼ねた全日本選手権の際、手首の痛みによる影響で予選敗退となった。2024年のパリ五輪を見据えて練習を重ねる中、2022年の全日本選手権で、右足前十字靭帯断裂。全治8か月の大怪我となり代表選出が危ぶまれるも、手術から2カ月後には練習を再開し、2023年の全日本選手権で個人総合2位、種目別平行棒2位、ほか3位と結果を残した。さらにNHK杯では個人総合で初優勝。これらの得点を合算して、パリオリンピック日本代表の内定を得た。
パリ五輪では、3つの金メダルと1つの銅メダルを獲得。1大会で4つのメダルを獲得したのは、1984年ロス五輪の体操男子・具志堅幸司の5個(金2つ、銀1つ、銅2つ)以来、さらに金メダルを3つ獲得した事例としては、1972年ミュンヘン五輪の体操男子・加藤澤男まで遡る。