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【解説】若き新エースが3冠達成 “体操男子種目別鉄棒”金メダル 岡慎之助

現地時間8月5日に行われた体操男子種目別鉄棒で、岡慎之助選手が金メダルを獲得した。岡選手のメダルは団体総合、個人総合、種目別平行棒に続き4つ目。金メダルは3つ目となった。予選通過者8名がそれぞれ1回の演技で得点を競う決勝に予選を5位で通過した岡選手は、高難易度の手放し技をほぼミスなく決め、美しい着地で演技を締めくくり、14.533点という高得点をマークした。※トップ画像出典/picture alliance via Getty Images

Icon kinggear iconKING GEAR Editorial Department | 2024/09/10

団体、総合、各種目別の予選を兼ねた体操の男子予選が、団体決勝の2日前の27日に行われた、鉄棒の予選に出場した岡慎之介は14.533点で5位。杉野正尭は14.733点の3位となり、上位8選手によって争われる決勝トーナメントへと駒を進めた。


<パリ五輪予選結果>

岡慎之介 5位
ゆか:14.333点  あん馬:14.466点  つり輪 :14.000点
跳馬:(14.233点)平行棒 :15.300点  鉄棒:14.533点

杉野正尭 3位
ゆか:ーーー  あん馬:15.033点  つり輪 :ーーー
跳馬:14.600点 平行棒 :ーーー  鉄棒:14.733点


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出典/Getty Images

予選通過者8名がそれぞれ1回の演技で得点を競う決勝に予選を5位で通過した岡選手は、高難易度の手放し技をほぼミスなく決め、美しい着地で演技を締めくくり、14.533点という高得点をマークした。日本人選手が同種目で優勝するのは、東京2020の橋本大輝選手に続いて2大会連続。

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<パリ五輪戦績>
決勝 14.533点(1位)


<Profile>
2003年生まれ、岡山県出身の岡慎之助選手は2004年にアテネ五輪での日本男子団体チームが金メダルを取ったことをきっかけに体操を始めた。2019年、中学卒業後に地元の強豪校に進学するも、競技に集中するために通信制高校に入り直し、社会人クラブに入部した。

国内の大会で数々のメダルを獲得していた岡選手は東京2020への参加も期待されていたが、代表選考を兼ねた全日本選手権の際、手首の痛みによる影響で予選敗退となった。2024年のパリ五輪を見据えて練習を重ねる中、2022年の全日本選手権で、右足前十字靭帯断裂。全治8か月の大怪我となり代表選出が危ぶまれるも、手術から2カ月後には練習を再開し、2023年の全日本選手権で個人総合2位、種目別平行棒2位、ゆか3位と結果を残した。さらにNHK杯では個人総合で初優勝。これらの得点を合算して、パリオリンピック日本代表の内定を得た。

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パリ五輪では、3つの金メダルと1つの銅メダルを獲得。1大会で4つのメダルを獲得したのは、1984年ロス五輪の体操男子・具志堅幸司選手の5個(金2つ、銀1つ、銅2つ)以来、さらに金メダルを3つ獲得した事例としては、1972年ミュンヘン五輪の体操男子・加藤澤男選手まで遡る。