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【解説】4大会連続の金メダル!“体操男子個人総合”金メダル 岡慎之助

現地時間7月31日に行われた体操男子個人総合で岡慎之助選手が優勝し、前々日の団体総合に続き、パリ五輪で2つ目の金メダルを獲得した。また日本代表は4大会連続の金メダルとなった。※トップ画像出典/Getty Images

Icon kinggear iconKING GEAR Editorial Department | 2024/09/12

上位8選手が決勝に進む予選で安定した演技を見せた日本の岡慎之助は、個人総合の予選を86.865点の2位で決勝進出を決めた。なお、前回大会金メダリストの橋本大輝は鉄棒での落下が響いて85.064点の3位に終わり、決勝への進出は決めたものの不安の残る演技内容だった。

<パリ五輪予選結果>
岡慎之介 86.865点 (2位)
ゆか:14.333点  あん馬:14.466点  つり輪 :14.000点
跳馬:(14.233点)平行棒 :15.300点  鉄棒:14.533点

橋本大輝  85.064点(3位)
ゆか:13.733点  あん馬:14.466点  つり輪 (13.733点) 
跳馬:15.566点  平行棒 : (14.833点)  鉄棒:(13.733点)

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出典/Getty Images

決勝では、最初の種目であるゆかで美しい演技を披露し14.566点という高得点をマークすると、2種目目のあん馬でも安定したパフォーマンスを見せて14.500点を稼ぎ、この時点でトップに立った。しかし3種目目のつり輪では13.866点、4種目目の跳馬では全体の14位となる14.300点と伸び悩み、この時点で総合で3位。それでも得意の平行棒では15.100点を叩き出し、再び首位に立った。最後の鉄棒でも、コールマンなど高難易度の技を難なくまとめ、14.500点。6種目合計86.832点として、個人での初のメダルを獲得した。

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【解説】若き新エースが3冠達成 “体操男子種目別鉄棒”金メダル 岡慎之助

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<パリ五輪戦績>
決勝 ローテーション1 ゆか/14.566点(2位)
決勝 ローテーション2 あん馬/14.500点(2位)
決勝 ローテーション3 つり輪/13.866点(4位)
決勝 ローテーション4 跳馬/ 14.300点(14位)
決勝 ローテーション5 平行棒/15.100点(3位)
決勝 ローテーション6 鉄棒/14.500点(2位)

合計86.832点(1位)


<Profile>
2003年生まれ、岡山県出身の岡慎之助選手は2004年にアテネ五輪での日本男子団体チームが金メダルを取ったことをきっかけに体操を始めた。2019年、中学卒業後に地元の強豪校に進学するも、競技に集中するために通信制高校に入り直し、社会人クラブに入部した。
国内の大会で数々のメダルを獲得していた岡選手は東京2020への参加も期待されていたが、代表選考を兼ねた全日本選手権の際、手首の痛みによる影響で予選敗退となった。2024年のパリ五輪を見据えて練習を重ねる中、2022年の全日本選手権で、右足前十字靭帯断裂。全治8か月の大怪我となり代表選出が危ぶまれるも、手術から2カ月後には練習を再開し、2023年の全日本選手権で個人総合2位、種目別平行棒2位、ゆか3位と結果を残した。さらにNHK杯では個人総合で初優勝。これらの得点を合算して、パリオリンピック日本代表の内定を得た。

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出典/Getty Images

パリ五輪では、3つの金メダルと1つの銅メダルを獲得。1大会で4つのメダルを獲得したのは、1984年ロス五輪の体操男子・具志堅幸司選手の5個(金2つ、銀1つ、銅2つ)以来、さらに金メダルを3つ獲得した事例としては、1972年ミュンヘン五輪の体操男子・加藤澤男選手まで遡る。