阪神タイガースドラフト1位/【伊原陵人（いはらたかと）】NTT西日本

NTT西日本の伊原陵人投手は、阪神タイガースにドラフト1位で指名された。※イラスト/vaguely

KING GEAR Editorial Department | 2024/11/24

base ball / SERIES

profile

name:伊原陵人（いはら・たかと）
position:pitcher
Pitching/batting:左投げ左打
Birthplace:奈良県
date of birth:2000年8月7日
Height/Weight:170㎝/75kg
Biography:晩成小ー八木中ー智弁学園高校ー大阪商業大ーNTT西日本

Characteristics as a player

170㎝と小柄ながらも、スピンの効いた最速149㎞の直球を持つ左腕。スライダー、カットボール、フォーク、カーブといった変化球を織り交ぜながら打者を打ち取っていく。

右打者の内角を突く強気のピッチングも魅力的で、高い奪三振能力も併せ持つ。プロのスカウトからは、ボールの質のよさと身体の使い方を特に評価されている。社会人までは主に先発として活躍していたものの、救援適正もあるとの声も挙がっている。即戦力として活躍を期待したい。

Baseball career

奈良県橿原市出身の伊原は、晩成小1年生の頃から野球を始める。八木中学校に入学してから頭角を現し、高校野球の名門である智弁学園高校に進学。

University era

2年生の春・センバツからベンチ入りを果たし、同年秋にはチームエースの座をつかんだ。秋の近畿大会では８試合中７試合で先発を務め、ベスト８入りに大きく貢献する。トータルで、5完投３完封４９奪三振を記録した。

翌３年春のセンバツで初めて甲子園の土を踏み、初戦の日大山形戦では5回2失点のピッチングでチームを将来に導いた。3回戦の創成館戦では、9回1死まで無失点の力投を演じている。

3年生で迎えた夏の奈良県大会は、準決勝で強豪・天理高校と対戦し、7回1死まで8点を失う。7-8で惜しくも敗戦し、最後の夏で甲子園出場はかなわなかった。

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Illustration by vaguely

College days

高校卒業後は、大阪商業大学へと進学する。1年の春から主に救援として活躍し、2年秋に先発へと転向。同シーズンでは3勝、防御率1.01の活躍を見せ、最優秀投手・新人賞を獲得した。

続く3年生春のリーグでは、5勝を挙げて防御率0.28をマーク。初めてベストナインを受賞する。その後も安定した成績を残したが、4年春リーグでの富士大戦で足を負傷。それでも同シーズンでは防御率1.27を記録した。

大学4年間の通算成績はリーグ戦で36試合に登板し、15勝1敗、防御率0.91という驚異的な数字を残す。同年プロ志望届を提出したがドラフトで指名されることはなく、社会人野球のNTT西日本へと進んだ。

社会人

NTT西日本では、1年目から夏の都市対抗野球で活躍。初戦の三菱重工E戦では、1-2で敗れるものの先発して6回2失点8奪三振の快投を見せる。

社会人2年目には中心選手としてチームを牽引。都市対抗野球では防御率4.22と精彩を欠いたものの、球速は148㎞を計測するなどチームのベスト8進出に貢献した。

社会人大会の二大大会では計3試合に登板し、1勝1敗、防御率3.78をマーク。全国レベルの舞台でも大きな存在感を示した。

Participation results

高校時代戦績

智弁学園高校1年（2016年）
夏の奈良大会：優勝
夏の甲子園：2回戦敗退
秋の近畿大会：　準々決勝敗退
智弁学園高校2年（2017年）
春の甲子園：2回戦敗退
夏の奈良大会：準決勝敗退
秋の近畿大会：順々決勝敗退　
智弁学園高校3年（2018年）
春の甲子園：3回戦敗退
夏の奈良県大会：準決勝敗退

大阪商業大学時代

2019年春季リーグ戦：1位／4試合（5回2/3）0勝0敗防御率0.00
2019年秋季リーグ戦：1位／2試合（11回1/3）0勝0敗防御率0.00
2020年春季リーグ戦：1位／中止
2020年秋季リーグ戦：1位／4試合（5回2/3）3勝1敗防御率1.01最優秀投手､新人賞
2021 Spring League:1位／8試合（32回）5勝0敗防御率0.28 ベストナイン
2021 Fall League:2位／5試合（20回）2勝0敗防御率1.80
2022 Spring League:1位／5試合（21回1/3）2勝0敗防御率1.27
2022 Fall League:1位／4試合（13回）3勝0敗防御率1.38