Beyond defending the goal! Shiori Fukuda takes on the challenge of making the bright future of women come true through soccer vol.2
As a female athlete, Fukuda Shiori wants to be a role model for many women, and for her, soccer is more than just a sport. She sees soccer as a means to bring energy and confidence to women and build a society in which everyone can thrive. Sympathizing with the WE League's philosophy of "realizing a society filled with diversity in dreams and ways of life, where each and every person can shine," Fukuda believes in that future and continues to take on challenges. Having played for Urawa Red Diamonds since her junior youth days, the sight of her using her long limbs and high physical ability to protect the goal symbolizes her efforts and conviction. As a member of Mitsubishi Heavy Industries Urawa Red Diamonds Ladies, what future does Fukuda envision? We spoke to her about this. *Top image taken by Nagata Kei
プロ化3シーズン目の変化――足りない部分を補い、プロとしての意識を高める日々
©URAWA REDS
WEリーグ女子サッカーがプロ化して3シーズンが経ち、その間に私自身の心境やサッカーへの向き合い方にも大きな変化がありました。特にプロ化2シーズン目には多くの試合に出場する機会をいただきましたが、その時に自分の足りない部分を痛感しました。
それ以来、足りない部分を補うために、練習後の個別トレーニングや自主練習を積極的に取り入れるようにしています。試合で頭も体も疲れ切ることがありますが、その後のケアを徹底して行うことを心がけています。
撮影/長田慶
また、プロとして露出する機会が増えたことで、美容にも気を使うようになりました。特にオフの日には、肌やヘアケアにお金をかけることも増えました。今年の夏も厳しい暑さの中でのトレーニングが続きましたが、日焼けを防ぐために日焼け止めを塗るなどの対策をしています。
ただ、キーパーはグローブをつけているため、途中で塗り直せず、どうしても他の選手よりも黒くなりやすいです。そんな時は、家に帰ってからしっかりとパックをしたり、肌のケアをすることで、日焼け対策を行っています。
ファッションと美容へのこだわり――プロとして、女性としての美意識を追求
ファッションや美容に関しても、自分なりにこだわりがあります。特に、カジュアル過ぎず、きれいめ過ぎない、ちょっとラフでシンプルなスタイルが好きです。普段はTシャツにスラックスやジーンズを合わせることが多いですが、夏場はワンピースを着ることも増えています。
最近では、メイクの勉強も始めました。ただ、夏場の練習中はメイクが落ちやすいので、眉毛をアートメイクにして落ちにくくするなど、工夫もしています。
撮影/長田慶
私はインスタグラムやSNSを活用して、最新の美容情報をチェックしています。「この施術いいな」「この化粧品が良さそう」と思ったら、自分で調べて実際に買って試してみることが多いです。チームメイトの先輩方も美意識が高く、例えば、塩越柚歩選手は唇の血色にこだわってリップケアを徹底しているなど、それぞれが自分なりの美意識を持っています。
見られる機会が増えたことで、女子サッカー選手全体が美意識を高める傾向にあると感じています。もちろん、選手としてだけでなく、女性としても可愛くありたいという気持ちもありますが、プロとしての露出が増えたことで、その意識がさらに高まっているんだと思います。
ゴールを守るだけじゃない――かっこよさと美しさを追求するゴールキーパーの想い
撮影/長田慶
私自身、プレー中はゴールキーパーとしてかっこよく、憧れられる存在になりたいという思いが強いです。試合中は多くの人に見てもらえる機会があるので、その瞬間に自分のプレーを通じて自分らしさを表現したいと思っています。でも、かっこよさだけではなく、女性としての可愛さや美しさも大切にしたいんです。
サッカー選手であっても美を追求することができるんだということを、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。女子サッカーの人口はまだ少ないですが、私がその一例となって、「サッカー選手でも女性らしさを大事にできるんだ」と思ってくれる人が増えたら嬉しいです。
プロリーグになってからは、さらに多くの人にサッカーを知ってもらい、観客や選手人口を増やしていきたいという思いが強くなりました。チーム全体でも、選手一人ひとりがこの意識を持って取り組んでいて、その姿を見て私も「もっと頑張らなきゃ」と思うようになりました。
©URAWA REDS
今の自分は、理想とする選手像のまだ半分くらいの完成度だと思っています。将来的には、なでしこジャパンに選ばれてオリンピックで金メダルを取るような、有名な選手になることが目標です。
そういった大きな舞台で活躍することで、多くの人に憧れられ、私の存在を知ってもらい、サッカーを始めたいと思う子どもたちが増えたら本当に嬉しいです。まずは、今の自分のプレーをより多くの人に見てもらい、知ってもらうことが大切だと感じています。
引退後のビジョン――食と美容を通じて女性をサポートする未来へ
サッカー以外の面でも、オフ期間中には様々なことに取り組んでいます。例えば、1年目には食に関する勉強をして、その後は調理や衛生に関する資格を取得しました。
将来的にサッカーを引退した後も、食や美容に関わる仕事を通じて、女性が元気になれるようなサポートをしたいと考えています。そのために、これからもさらに資格を取得して、自分の知識とスキルを磨いていきたいです。
撮影/長田慶
人生設計については、まだ具体的には決まっていませんが、女性アスリートとしての選手生命がそれほど長くないことを考えると、早いうちから将来のことを考える必要があると感じています。
今はまだ「これになりたい」と明確には決まっていませんが、少しずつ将来を組み立てていきながら、やりたいことや目指すべき道を見つけていけたらと思っています。経験を積む中で、「これだ」というものに出会えたら、それをしっかり追求していきたいですね。
Vol3につづく。
福田 史織
2002年6月13日、埼玉県出身。プロサッカー選手。浦和の三郷立花キッカーズに所属し、浦和レッズレディースジュニアユース、浦和レッズレディースユース、2020年にトップチーム登録。2021年に浦和レッズレディース、そして三菱重工浦和レッズレディースに所属。浦和レッズレディースユース在籍中の2020年9月にリーグ初出場、2022年10月にはWEリーグデビューを果たす。長い手足と身体能力を活かしたセービングは、チームメイトで元なでしこジャパンの安藤梢選手に「トビウオセーブ」と名付けられる。目指す選手はチームメイトでなでしこジャパンの経験を持つ池田咲紀子。
Photo:Kei Osada