The common thread between soccer and performances is the feeling of being there live. With Kamen Joshi, you're not alone!
植田朝日氏がメガホンを取った映画「ユルネバ2021」が先日公開になった。本作品には仮面女子から小島夕佳、森下舞桜、月野もあ、木下友里が出演している。 今回をきっかけに実際にサッカー観戦にも行き、スポーツが持つ魅力を肌で感じた4人は何を思い、作中で役を演じたのだろうか。
Sen big tree
|
2021/11/30
――「ユルネバ2021」は、コロナ禍でのスポーツバーを題材にした作品になっています。
月野:私はヒロイン役として出させていただいきました。メンバーの中に、コアなサッカーファンがいたわけではありませんでしたが、この作品を通じてやはり主にF C東京に関心を持ちました。スタジアムでの試合観戦にもみんなで伺って、生で選手の熱い想いや、(競技の)素晴らしさを感じることができました。
サッカーにも興味を持つきっかけになりましたし、出会いのある作品だったと思っています。コロナ禍のスポーツバーを題材にした作品ということで、その中での困難と向き合うさまざまな人々の気持ちを改めて考えることになりましたし、苦しみの中でも前向きに頑張っていこうという強い気持ちになれました。作品を見て、一緒に頑張ろうと思っていただけたら良いなと思います。
森下:私はセリフ部分も考えることが多くて…。苦しい中でも人と人との繋がりが大切だなと感じられる作品になったかなと思います。
月野:夕佳ちゃんのニュースキャスターは、映画の中でも印象的なシーンになると思います。私はあのシーンが好きで…。コメディ部分が多くあって(笑)
Kojima:私としては自分自身と戦いながらという感じでした。 「あの頃は、緊急事態宣言だったな」とか、「悲しい時期だったな」とか。コロナ禍の苦しい時期を思い出す機会がありました。私は真面目に話すのが苦手なので、ハキハキと伝えられるように頑張ろうと思って取り組みました。
Kinoshita:私は最初出演予定ではなかったんですけど、再撮影をすることになり、東京生まれ東京育ちということもあり、(監督の)植田朝日さんにご指名いただきました。
(月野)もあちゃんの後輩で、F C東京サポーターの役をやらせていただきました。Twitterを見ていて楽しそうな現場だったので、参加できることになって楽しかったです。
――スタジアムでサッカーをご覧になられた感想は?
Kojima:スタジアムに足を踏み入れた瞬間、広い空間が広がっていて…。
森下:びっくりしましたね。テレビでしか見たことがなかったので、選手の声が聞こえてきたり、すごい迫力がありましたね。
月野:コロナ禍で観客が声を出せない分、試合中の選手の声が聞こえるという貴重な経験をさせていただきました。
Kojima:サポーターの皆さんも、声を出せないながらも身体を使って表現していて、それが良いなと。みんなで想いを共有する時間は、素晴らしいなと思いました。
Kinoshita:人数制限されている中でも、多くのサポーターが来ている。サポーターの熱い気持ちを感じました。
森下:あと足がめちゃ速かった。反対側のゴールまでもすぐ走り抜けてしまいましたし。
Kinoshita:GKの蹴ったボールをすごい速さで追いかけていったりとか…。本当に足の速さは感じましたね。サッカーアニメみたい。
Kojima:本当に遠くから見ていても、その足の速さがわかりました。相手を交わしたりとか、技もすごいですよね。
月野:これまで、スタンドの上から見ることがなかったので、全然違うもののように見えました。
――FC東京にはちょうど、日本代表でも長く活躍している長友選手が復帰しました。リーダーシップがあると言われている選手ですが、仮面女子をまとめる苦労や工夫している点はありますか?
Kinoshita:やはり人数が多いと、端まで声が届かないことがあります。みんなの意見をどうすればきちんと聞けるかを一層考えるようになりました。
以前も気にしてはいましたが、「リーダー」という肩書きがついたことで周りを見たり、距離を縮めようという思いが強くなりましたね。長友選手みたいには、まだなれないですけど。
月野:友里ちゃんは、仮面女子の中でも年齢が若い方ですが、年下なのに本当にしっかりしていて、頼りになります。
―F C東京の応援歌でもあり、映画のタイトルでもある「ユルネバ」はYou'll Never Walk Aloneの略で、「君は一人じゃない。一緒に前に進もう」という意味です。仮面女子として一体感が高まる瞬間を教えてください。
森下:コロナ禍に入る前はライブの直前にみんなで円陣を組んで「頑張ろう!」と声を出す瞬間がありました。私はその瞬間に立ち会うと、いつも感動します。
Kojima:一つになっている感じがするよね。
Kinoshita:ライブの途中でメンバーと目が合ったりすると、一緒に頑張っているという気持ちになります。言葉にするのは難しいんですけど…。ライブは自分のことに集中しがちですが、そんな時でも他のメンバーとコミュニケーションが取れた時には、絆を感じますね。
月野:実は個々で活動している時にも絆を感じることがあります。私は、個人では声優としても活動しているんですが、ある時に「ファン投票」の企画があったんです。そうしたらメンバーのみんなが全力で応援してくれて、本当に嬉しくて。強い絆を感じましたね。
©︎アリスプロジェクト
――6月リリースの1stアルバム「MASK A RAID」には2018年に生死を彷徨う事故に遭い、下半身麻痺になったメンバー・猪狩ともかさんが作詞した「ファンファーレ☆」が収録されています。
月野:猪狩ちゃんは事故にあってしまい、死の縁を経験しています。活動どころか、生きられるかどうかと言う状況に直面した中で、病室で書いたという猪狩ちゃんの歌詞だからこそ、本当に重みがあって、私たちも大切にしていきたいと思っています。仮面女子にとっても大切な曲であり、毎回ライブでは魂を込めてパフォーマンスしています。
私たちも元気になれるこの曲をぜひ多くの人にも聞いてもらいたいです。元気のいいメロディと、私たち仮面女子のパフォーマンスも合わせてみてほしいと思います。(コロナ禍で)この曲もお客さんのコールを聞けていないので、これから一緒に育てていきたいですね。
――この曲を作った時に、猪狩さんから何かお話はありましたか?
Kinoshita:最初に歌詞を見ながら曲を聞いたのは、いがともちゃん(猪狩さん)のいない場所でした。その後、みんなでビデオ通話で話した時に、「素敵な歌詞をありがとうございます」と伝えました。
(猪狩さんから)こう言う曲だと直接伝えられたわけじゃないですけど、メンバーがそれぞれ解釈して、気持ちを込めて歌っています。
月野:言葉はないけどずっと一緒にいるから、心の中にあるものは同じだと思っています。落ちサビでは猪狩ちゃんのソロパートがあって、素敵な歌詞を歌いながら猪狩ちゃんが車椅子で回りながら、みんなの顔を見つめ、私たちが頷くと言う振りがあります。振りではあるけれど、私たちの心からの想いが詰まった動きですし、毎回歌詞を噛み締めながらパフォーマンスをしています。
<Profile>
仮面を被った舞闘派アイドル!!『アリス十番』『スチームガールズ』『アーマーガールズ』『イースターガールズ』 4つの違ったコンセプトを持つ仮面を被ったユニットの集合体が『仮面女子』 アイドルの概念を覆す唯一無二の圧倒的パフォーマンス!2015年にインディーズアイドルとして初のオリコン総合1位(元気種☆)獲得!!
2015年に『さいたまスーパーアリーナ』にて単独公演!!事故で脊髄損傷となり歩けなくなった『猪狩ともか』も復帰後は車椅子で最高のパフォーマンスを魅せる。 結成8年を迎えメンバーも入れ替わり『第2章』として新たなスタートを踏み出す。
<収録曲>
1:先陣☆CUTTER / 仮面女子
2:RIOT☆DAISY / 仮面女子
3:TILL WE MEET AGAIN / 仮面女子
4:ファンファーレ☆ / 仮面女子
5:POPPING☆SUMMER / 仮面女子
6:LOVE☆WAVE / スチームガールズ
7:スーパー☆ストレート / アリス十番
8:LOCK☆UP / 仮面女子
9:SAKURA / イースターガールズ
10:PROUD☆KNIGHT / アーマーガールズ
11:STORY☆ / 仮面女子
12:煌☆kirameki / 仮面女子候補生
13:星の降る夜 / kiraboshi
【写真】長田慶
【取材協力】ヨコハマ・フットボール映画祭