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Omiya Ardija's Daito Hatao interacts with fans through a charity project to express his gratitude to medical workers who have allowed him to continue playing soccer

Hiroto Hatao, who belongs to J2's Omiya Ardija, is carrying out a charity project to support medical workers involved in the treatment of new coronavirus infections. A total of 12 sessions are scheduled to be held until June 7, an activity in which paid round-table discussions are held between J-leaguers and supporters, and the proceeds are donated to medical workers. Hatao suffered from chronic pulmonary thromboembolism when he was a university student, and is currently pursuing a career as a professional soccer player while continuing treatment. We interviewed him, who has a deep connection with medical professionals, about how he started his activities and the current situation.

Icon fopv vbvqbakaduJunichi Swan | 2020/06/05

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畑尾大翔選手プロフィール

所属:
大宮アルディージャ ポジション:DF 
背番号:50 生年月日:1990年9月16日

経歴:ジュニアコスモス城北-三菱養和巣鴨SS-三菱養和巣鴨SC-FC東京Uー18-早稲田大-ヴァンフォーレ甲府-名古屋グランパス-大宮アルディージャ-名古屋グランパス

畑尾選手のチャリティー企画サイトはこちら

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©大宮アルディージャ 昨年、大宮駅周辺で開催
されたイベントで、一日献血ルーム長に就任。献血のPRに貢献した畑尾選手(左)とマスコットのアルディ(右)。

ーーまずは、今回のチャリティー企画を始められたきっかけを教えて下さい。

 畑尾:僕自身が大学3年だった2012年に「慢性肺血栓塞栓症」という病気を患い、一時はサッカーを諦めなければいけない状況に追い込まれましたが、たくさんの医療従事者の方々の尽力もあり、プロサッカー選手としてのキャリアを歩むことができました。 

今回、新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの医療従事者の方々が、命の危険を顧みず、現場で治療にあたられています。 僕にサッカーを続けさせてくれた皆さんのために、「何か出来ることはないか?」と思ったことが、最初のきっかけです。

 .中断期間中には、さまざまなツールを使って、情報を発信される選手がいらっしゃいました。畑尾選手が、ZOOMを使った座談会を企画した理由は何ですか? 

 畑尾:新型コロナウイルスの影響によって、サッカーも出来ない状況になり、選手とサポーターが交流できる環境も失われてしまいました。 そのような状況のなかでも、自分たちに出来ることを探していた時に、ZOOMの存在を知りまして、「これを使って、みんなで交流したら面白いのではないか?」と思ったんです。 

せっかくやるならば、「自分たちが先駆けになれるような企画を作り上げたい」と想いもあり、皆さんに協力をいただきながら、徐々に形にしていきました。 


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ーー初回のゲストは、かつて一緒にプレーされていたヴァンフォーレ甲府の橋爪選手と新井選手でしたが? 
 
畑尾
:まずこの企画を、ヴァンフォーレ甲府でチームメートだった橋爪勇樹、新井涼平に相談しまして、2人が賛同してくれたので、協力をお願いすることにしました。

 Instagramのライブ機能だと2人しか参加出来ないことや、コメントではなく、実際の会話をしながらサポーターの皆さんと交流をしていきたいという意向もあったので、ZOOMとYouTube Liveを使った配信を行いました。

 
.初回は、「Jリーガー×サッカー少年少女」というトークテーマを選ばれましたね? 

 畑尾:これまでに小学校やサッカー教室で子どもたちと触れ合うことはありましたが、自分自身の生い立ちやキャリアについては、あまり語ったことがないことに気づきまして、トピックを選ばせていただきました。 

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実際に企画をされてみて、苦労されたことはありましたか? 
 
畑尾
:企画をはじめてみたものの、当初は、応募人数がなかなか伸びずに苦労しましたね。ある時、子供たちが企画に参加するためには、ご両親に趣旨を理解してもらう必要があると気づき、子供だけでなく、ご両親や指導者などにも座談会のターゲットを広げていきました。

 .回数を重ねるごとに、徐々に規模を拡大させていきました。畑尾選手自身は、活動の現状をどのようにご覧になられていますか? 

畑尾
:ZOOMでのミーティングで、選手とサポーターだけではなく、サポーター同士の交流も生むことができました。 大宮アルディージャのサポーターだけではなく、他クラブのサポーターも巻き込んでの交流が生まれることになろうとは、始める前は全く想像していませんでした。新しい発見でしたね。 

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GKの笠原昂史選手、加藤有輝選手をゲストに迎えた「GK回」も実施。「GKのことを深く知ることができて面白かった」」(畑尾選手)と、サッカーでも新たな発見があったようだ。

 畑尾:さまざまな苦労がありましたが、座談会に参加されたサポーターの方から、「暗いニュースが続いて気持ちが滅入っていましたが、放送を見て久々に笑いました」とか、「交流の場を設けてくれてありがとう」という言葉をいただけて、企画に挑戦して良かったなと思いました。 

今回の挑戦で、本当にたくさんのことに気付かされました。座談会は、7日で一旦終了になりますが、またタイミングが合うときに開催を検討していきたいと思います。 

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©大宮アルディージャ

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大宮アルディージャは、「手話応援デー」をはじめ、社会貢献活動を積極的に行っているクラブという印象を受けます。そして、畑尾さんご自身も、献血のPRなど、これまでに積極的に活動に参加されてこられました。社会貢献活動への想いをお聞かせ下さい。  

 畑尾:クラブが積極的に社会貢献活動を行っているなかで、個人的にも、このような活動に関心はありました。 今回、新型コロナウイルス感染症の拡大により、動画を使ったチャリティー企画を実現させましたが、もし、リーグの中断がなければ、小児科病棟や特別進学校への訪問活動に積極的に取り組みたいと考えていました。 

実際にチャリティ企画に取り組んでみて、気付かされたことが多くあったので、その経験を生かして、今後もさまざまな社会貢献活動を続けていきたいと思っています。       

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©大宮アルディージャ 

.6月27日にJ2リーグの再開が決まりました。およそ4ヶ月ぶりの実践を迎えられるわけですが、現在のトレーニング状況はいかがでしょうか? 

 畑尾:僕らはありがたいことに、中断期間中もクラブハウスで感染予防対策を徹底したうえで、自主トレをさせていただいていました。

 現在(※)は、複数のグループに分かれた練習を行っていて、チーム全体の練習はまだ出来ていませんが、試合の日程も決まりましたので、再び良いスタートが切れるように、心身ともに万全な準備をしていきたいですね。(※5月25日現在) 

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最初は、無観客で試合が行われることになるそうですが、再開される2020年シーズンの抱負をお願いします。 

 畑尾:最初は「1ヶ月くらいで再開できるかな?」と思っていたのですが、なかなか目処が立たず、正直戸惑うこともありました。 しばらくは、無観客試合が続くことになります。

僕自身はもちろん、選手みんなが、「本当はサポーターに応援してもらうなかで試合をやりたい」と言う気持ちを持っていると思います。 サポーターの皆さんが、スタンドから後押ししてくれるおかげで、辛い中での最後の1歩が踏み出せたり、頑張れるということが本当にあるんです。 

これまでにない状況で、難しい戦いを強いられるかもしれませんが、目の前の試合に神経を集中し、勝ち点3を積み上げ、優勝、J1昇格に向けて頑張っていきたいと思います。 

【取材協力・写真提供】大宮アルディージャ

畑尾選手のチャリティー企画サイト