Current location of Ayumi Kusano (beach volleyball) aiming to participate in the Olympics and obtain a doctorate
As you know, the Olympic and Paralympic Games have been postponed. We asked Ayumu Kusano (Pasona Group), who is aiming for the Olympics while completing a doctoral course in graduate school, about his feelings at that time and his current activities.
Koike Kikuchi
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2020/05/30
――この自粛期間はどう過ごしていましたか?
草野:4月の頭ぐらいまでは練習が出来ていましたが、緊急事態宣言が出てからはコートにもジムにも入れないので、トレーニングが出来ませんでした。
自主的に走ったり、家で筋トレをしていました。公園でメディシンボールを使ってやれる範囲のトレーニングをしていましたが、公園にも行きにくくなり、やれることが少なくなった時期もありました。
オリンピックに向けて通っている大学院の優先順位が下がっていたので、気持ちを割り切って、自粛のタイミングで勉強の遅れを取り戻すイメージにシフトチェンジして学んでいます。
――練習以外にやるべきことがあることで、気持ち的には救われますよね?
草野:かなり忙しいです。大学院のMTGがオンラインでバンバン入ってくるので、時間がとられますね(笑)
――どんなMTGなんですか?
草野:博士課程ではもう授業は無いので、大学院の研究室のMTGに参加してます。みんなで論文を持ち寄って読んだり、それぞれの研究発表をしたりしています。
――草野さんは大学院に入って何年目なんですか?
草野:大学院3年生で、博士の後期課程の真っ只中です。博士号として卒業しなければいけない年ではあります。元々はオリンピックが終わったら論文に専念しようと考えていたんです。
大学院は修士課程が2年間、修士を卒業したら博士課程が3年間あります。今は博士課程の3年目で、トータルで5年目です。卒業して博士号を取得するのが目標です。
――コーチング学を学ばれているんですよね。現役選手で大学院に進む方は、ほとんどいないと思いますが進学した理由は?
草野:自分の競技力向上のために、練習やトレーニングだけではなくて、競技やそれ以外の知識を学ぶことで、競技力も上がるのではないかと考え進学しました。
――博士課程まで進んだ理由は?
草野:1番はビーチバレーボールの世界で、修士も含めて現役では誰もチャレンジしていなかったからです。
修士課程で学んだ際に、自分の考え方の変化や、見えている世界の捉え方が物凄く良くなり、学ぶことで人としての幅が出ました。
このまま卒業して競技のみにシフトチェンジすることで、また元に戻ってしまうのではないかと思ったんです。
人としての成長に対して、努力しなくなるのではないかという想いもあり、自分に厳しく生きるためにも博士課程へのチャレンジを決めました。
――両立は大変ではありますよね。でもそれ以上にコーチングを学ぶことによって、自分自身の成長や、競技パートナーとの関係性も良くなるということですね。
草野:忙しくはなりましたが、得る物の方が多かったです。自分の気持ちをうまくコントロール出来るようになりましたし、更に学ぶことでもっと良いことがあるのではないかとも感じるようになりました。
――今は自分で出来る練習をして、博士号取得の為の勉強ですね。
草野:体力的な部分や技術的な部分で向上しようというよりは、自粛が明けた後に、より集中して競技に取り組めたり、もっと良い自分で迎えられるようにしたいなと考えています。
――オリンピックの延期に決まった時の率直な心境はいかがでした?
草野:競技パートナーが変わったばかりでしたので、オリンピックに向けて「時間が無い、時間が無い」と思い詰めて練習をしていた最中でした。
チームのことを考えると延期になったことで、少し時間的な猶予が出来たとは思いました。
――パートナーはいつ変わったんでしたっけ?
草野:今年1月から新しいパートナー(橋本涼加)と組んでいます。その部分だけを考えると「もっと練習できる、もっと良くなれる」と思えました。
――草野さんは年齢的にはベテランと呼ばれる選手になってきたと思いますが、東京2020オリンピックの1年延期によるフィジカル面の心配はいかがですか?
草野:フィジカル面に影響はでるとは思いますが、私の場合は怪我がないので、体力的なところは、緻密に計画をたてれれば大丈夫じゃないかなと考えています。
――「そこまで気にしてないよ」という心境ですかね?
草野:そうですね。陸上やマラソンのようなタイムを競う競技でしたら、影響は大きいかもしれませんが、バレーボールだと比較的、技術が必要とされてくることも多いので、そこまで気にしていません。連係プレーを磨いていければと考えています。
――パートナーの橋本さんは何か言ってましたか?
草野:やはり最初は戸惑っていましたが、私達にとっては練習時間が増えることはプラスだよねという話になりました。
――どの競技もですが、来年開催の東京2020オリンピックに向けての予定など見通しがつかないことや、不安なことはありますよね?
草野:考えても答えが出ないので、今やれることをやっていこうと気持ちを切り替えました。
――話は変わりますが、こだわりのギアについて教えてください。ビーチバレーのギアでしたら、サングラス・サンバイザー・水着などですかね。
草野:サングラスに1番こだわりがあります。オークリーのものを着用しています。
――太陽の光を凄く受けるとは思いますが、どのようにサングラスを選んでいるのですか?
草野:元々はフレームのあるサングラスをかけていましたが、ノンフレームのものを今、初めて試しています。
ノンフレームは軽く、上から来るボールを見るのでフレームが無いと見えやすいんです。
ただ、フレームが無いと見えすぎたり、光が入ってくることもあるので、バランスを考えています。
――どこの国の太陽が強いなどありますか?
草野:アジア圏は物凄い日差しですね。タイやカンボジアは特に凄かったです。
――何が違うんですか?
草野:痛いんです。ヨーロッパでいくら太陽を浴びても痛くはないんです。まぶしくて暑いんですけどね。アジアの太陽光は痛いですね。
――それだけ太陽の光が強いとビーチの砂がかなり熱いと思いますが、靴下を履いたりするんですか?
草野:砂の色が白ければ履かなくても熱くないんですよ。鵠沼海岸みたいに白くない砂浜は、かなり熱くなるので、その時はサンドソックスというものを履きます。ゴムで出来ていて、濡れても大丈夫なものです。
冬の寒い時も履きますね。冬は白い砂が温かくならないので、かなり冷たいんですよ。
――これからの時期は日焼け止めが必須だと思いますが、こだわりは?
草野:無頓着なので、安くてたくさん入っているものを使っています。女子でそれはあり得ないとは言われますが(笑)
――ダメージは受けますよね?
草野:食らってます(笑)皮とか剥けてしまってますから。
――他のものも含めてそんなに神経質なこだわりはないんですね。
草野:物に対して神経質ではないですね。
――水着へのこだわりはありますか?
草野:フットマークさんという水着の会社に10年くらいオーダーメイドで作って頂いています。
――やはり動きやすさなど変わってくるんですか?
草野:ゴムの伸び方で全然違いますね。きついのなどは動きにくいので、身体のサイズに合わせることが大事です。
――競技以外でこだわっているものはありますか?
草野:ノートはこだわっています。普通はA4サイズを使いますよね。私はB5で一回り大きいサイズで大学院の勉強をしています。
――大きいサイズを使う理由は?
草野:まとめやすいんですよ。ひとつの題材を何ページかに分けて書くよりも見返しやすいですし、1ページに内容をまとめて書く練習になるんですよ。
――今日の講義はこの見開き2ページでまとめるとかですね。
草野:この与えられたスペースに自由に書くということです。それがA4だと足りないんですよ。B5は凄くお勧めです。
――他にはこだわりはありますか?
草野:アロマです。長年に渡り、身体のケアをしてくれている方が、アロマを使ってくれていて、興味を持ちました。その種類にはこだわってますよ。
キャリアオイルに入れて塗ったり、お風呂に入れたり、車の中で使ったりといろんな場面で活用しています。今は殺菌スプレーを自分で作って、その中に好きなアロマを入れています。
――アロマでリフレッシュして、競技と博士課程の両立を引き続き頑張ってください!
草野:今できることを地道に頑張っていきます!
写真提供:草野歩
草野:4月の頭ぐらいまでは練習が出来ていましたが、緊急事態宣言が出てからはコートにもジムにも入れないので、トレーニングが出来ませんでした。
自主的に走ったり、家で筋トレをしていました。公園でメディシンボールを使ってやれる範囲のトレーニングをしていましたが、公園にも行きにくくなり、やれることが少なくなった時期もありました。
オリンピックに向けて通っている大学院の優先順位が下がっていたので、気持ちを割り切って、自粛のタイミングで勉強の遅れを取り戻すイメージにシフトチェンジして学んでいます。
――練習以外にやるべきことがあることで、気持ち的には救われますよね?
草野:かなり忙しいです。大学院のMTGがオンラインでバンバン入ってくるので、時間がとられますね(笑)
――どんなMTGなんですか?
草野:博士課程ではもう授業は無いので、大学院の研究室のMTGに参加してます。みんなで論文を持ち寄って読んだり、それぞれの研究発表をしたりしています。
――草野さんは大学院に入って何年目なんですか?
草野:大学院3年生で、博士の後期課程の真っ只中です。博士号として卒業しなければいけない年ではあります。元々はオリンピックが終わったら論文に専念しようと考えていたんです。
大学院は修士課程が2年間、修士を卒業したら博士課程が3年間あります。今は博士課程の3年目で、トータルで5年目です。卒業して博士号を取得するのが目標です。
――コーチング学を学ばれているんですよね。現役選手で大学院に進む方は、ほとんどいないと思いますが進学した理由は?
草野:自分の競技力向上のために、練習やトレーニングだけではなくて、競技やそれ以外の知識を学ぶことで、競技力も上がるのではないかと考え進学しました。
――博士課程まで進んだ理由は?
草野:1番はビーチバレーボールの世界で、修士も含めて現役では誰もチャレンジしていなかったからです。
修士課程で学んだ際に、自分の考え方の変化や、見えている世界の捉え方が物凄く良くなり、学ぶことで人としての幅が出ました。
このまま卒業して競技のみにシフトチェンジすることで、また元に戻ってしまうのではないかと思ったんです。
人としての成長に対して、努力しなくなるのではないかという想いもあり、自分に厳しく生きるためにも博士課程へのチャレンジを決めました。
――両立は大変ではありますよね。でもそれ以上にコーチングを学ぶことによって、自分自身の成長や、競技パートナーとの関係性も良くなるということですね。
草野:忙しくはなりましたが、得る物の方が多かったです。自分の気持ちをうまくコントロール出来るようになりましたし、更に学ぶことでもっと良いことがあるのではないかとも感じるようになりました。
――今は自分で出来る練習をして、博士号取得の為の勉強ですね。
草野:体力的な部分や技術的な部分で向上しようというよりは、自粛が明けた後に、より集中して競技に取り組めたり、もっと良い自分で迎えられるようにしたいなと考えています。
――オリンピックの延期に決まった時の率直な心境はいかがでした?
草野:競技パートナーが変わったばかりでしたので、オリンピックに向けて「時間が無い、時間が無い」と思い詰めて練習をしていた最中でした。
チームのことを考えると延期になったことで、少し時間的な猶予が出来たとは思いました。
――パートナーはいつ変わったんでしたっけ?
草野:今年1月から新しいパートナー(橋本涼加)と組んでいます。その部分だけを考えると「もっと練習できる、もっと良くなれる」と思えました。
――草野さんは年齢的にはベテランと呼ばれる選手になってきたと思いますが、東京2020オリンピックの1年延期によるフィジカル面の心配はいかがですか?
草野:フィジカル面に影響はでるとは思いますが、私の場合は怪我がないので、体力的なところは、緻密に計画をたてれれば大丈夫じゃないかなと考えています。
――「そこまで気にしてないよ」という心境ですかね?
草野:そうですね。陸上やマラソンのようなタイムを競う競技でしたら、影響は大きいかもしれませんが、バレーボールだと比較的、技術が必要とされてくることも多いので、そこまで気にしていません。連係プレーを磨いていければと考えています。
――パートナーの橋本さんは何か言ってましたか?
草野:やはり最初は戸惑っていましたが、私達にとっては練習時間が増えることはプラスだよねという話になりました。
――どの競技もですが、来年開催の東京2020オリンピックに向けての予定など見通しがつかないことや、不安なことはありますよね?
草野:考えても答えが出ないので、今やれることをやっていこうと気持ちを切り替えました。
――話は変わりますが、こだわりのギアについて教えてください。ビーチバレーのギアでしたら、サングラス・サンバイザー・水着などですかね。
草野:サングラスに1番こだわりがあります。オークリーのものを着用しています。
――太陽の光を凄く受けるとは思いますが、どのようにサングラスを選んでいるのですか?
草野:元々はフレームのあるサングラスをかけていましたが、ノンフレームのものを今、初めて試しています。
ノンフレームは軽く、上から来るボールを見るのでフレームが無いと見えやすいんです。
ただ、フレームが無いと見えすぎたり、光が入ってくることもあるので、バランスを考えています。
――どこの国の太陽が強いなどありますか?
草野:アジア圏は物凄い日差しですね。タイやカンボジアは特に凄かったです。
――何が違うんですか?
草野:痛いんです。ヨーロッパでいくら太陽を浴びても痛くはないんです。まぶしくて暑いんですけどね。アジアの太陽光は痛いですね。
――それだけ太陽の光が強いとビーチの砂がかなり熱いと思いますが、靴下を履いたりするんですか?
草野:砂の色が白ければ履かなくても熱くないんですよ。鵠沼海岸みたいに白くない砂浜は、かなり熱くなるので、その時はサンドソックスというものを履きます。ゴムで出来ていて、濡れても大丈夫なものです。
冬の寒い時も履きますね。冬は白い砂が温かくならないので、かなり冷たいんですよ。
――これからの時期は日焼け止めが必須だと思いますが、こだわりは?
草野:無頓着なので、安くてたくさん入っているものを使っています。女子でそれはあり得ないとは言われますが(笑)
――ダメージは受けますよね?
草野:食らってます(笑)皮とか剥けてしまってますから。
――他のものも含めてそんなに神経質なこだわりはないんですね。
草野:物に対して神経質ではないですね。
――水着へのこだわりはありますか?
草野:フットマークさんという水着の会社に10年くらいオーダーメイドで作って頂いています。
――やはり動きやすさなど変わってくるんですか?
草野:ゴムの伸び方で全然違いますね。きついのなどは動きにくいので、身体のサイズに合わせることが大事です。
――競技以外でこだわっているものはありますか?
草野:ノートはこだわっています。普通はA4サイズを使いますよね。私はB5で一回り大きいサイズで大学院の勉強をしています。
――大きいサイズを使う理由は?
草野:まとめやすいんですよ。ひとつの題材を何ページかに分けて書くよりも見返しやすいですし、1ページに内容をまとめて書く練習になるんですよ。
――今日の講義はこの見開き2ページでまとめるとかですね。
草野:この与えられたスペースに自由に書くということです。それがA4だと足りないんですよ。B5は凄くお勧めです。
――他にはこだわりはありますか?
草野:アロマです。長年に渡り、身体のケアをしてくれている方が、アロマを使ってくれていて、興味を持ちました。その種類にはこだわってますよ。
キャリアオイルに入れて塗ったり、お風呂に入れたり、車の中で使ったりといろんな場面で活用しています。今は殺菌スプレーを自分で作って、その中に好きなアロマを入れています。
――アロマでリフレッシュして、競技と博士課程の両立を引き続き頑張ってください!
草野:今できることを地道に頑張っていきます!
写真提供:草野歩