東京オリンピックまで約2年 ! デンソー所属4選手が語る日本女子バスケットの現在地
女子バスケットボール日本代表チームは、2018年9月からスペインで開催されるFIBA女子バスケットボールワールドカップに出場する。 「東京オリンピックでの金メダル獲得」を掲げる日本代表チームにとって、世界との距離を確かめる絶好の機会だ。 今回は、デンソーアイリスから日本代表に選出された4名の皆さんに、ワールドカップへの意気込みや、2年後の東京オリンピックに向けた課題などをインタビューさせていただいた。
Junichi Swan
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2018/08/12
高田真希選手(センター)
株式会社デンソー
――デンソーではキャプテンとして、チーム引っ張る立場にあると思いますが、どういうことを心がけていますか?
Takada:とにかく自分が先頭に立って声を出し、試合中に気持ちを切らさないようにすることを一番に心がけています。
キャプテンという立場上、ときには弱点を指摘したり、嫌われるような役回りをしなければいけないこともあります。
デンソーは若い選手が多いので、「本当に伝わっているのかな?」とか、自問自答をすることも多いです。
――「理想のキャプテン像」はありますか?
Takada:入団したばかりの頃の私は、寡黙で、目の前の課題をこなすだけの選手だったように思います。
しかし、先輩としてチームを率いる立場になってから、初めて見えたこともたくさんありました。
明確な「理想のキャプテン像」はないですが、ニュースなどで他競技の様子を見た時に、参考にしたりすることはありますよ。
――今年はサッカーのロシアワールドカップが行われていましたね。お忙しいとは思いますが、ご覧になられましたか?
Takada:日本代表の試合は見ました。前評判が低い状況でしたが、結果を出すために目標を口にすることの大切さを感じましたね。
あのような熱い戦いならば、どんな時間に放送されていても「見たい!」と思いますよね。私たちも頑張りたいと思います。
――9月にはワールドカップ、そして2年後にはオリンピックも控えていますね。日本代表での目標を教えてください。
Takada:東京オリンピックで金メダルと、ワールドカップでのメダル獲得を目標にしています。
世界の強豪国に対して、日本のバスケットがどのくらい通用するかチャレンジしたいです。
赤穂さくら選手(センター)
株式会社デンソー
――残念ながら最終メンバーから漏れてしまったリオオリンピックから、2年が経ちました。次のオリンピックまでの中間地点ですが、世界と戦う上での手応えや課題はありますか?
赤穂さくら:海外の選手と日本チームの体格差を感じることはまだまだありますが、体格で勝る外国人選手と対峙して、負けない場面も増えてきたように思います。
持ち味である運動量を生かして、リバウンドを取るプレーでチームの勝利に貢献したいです。
――男子バスケットの「Bリーグ」が開幕して2年が経ちました。バスケットを観戦する人も増えてきていますが、開幕後に変化を感じたことはありましたか?
赤穂さくら:テレビでバスケットが紹介される場面が増え、私自身も「見られている」と感じる機会は増えましたね。
東京オリンピックに向け、良い流れがきていると思うので、もっとバスケットに興味を持っていただけるようなプレーができるように頑張りたいです。
赤穂ひまわり選手(フォワード)
株式会社デンソー
――アンダー世代からフル代表へと活躍の場所を移されましたが、フル代表でプレーされた印象を教えてください。
赤穂ひまわり:これまでに選ばれていたアンダー世代と、フル代表はまったく違う場所でした。
練習環境、やっているバスケット、さらには対峙する外国人選手の身体の強さ。
同じバスケットとは思えないくらい、別物のように感じましたね。
――ご両親やご兄弟もバスケットの世界で活躍されていますが、これまでに「バスケット以外の競技をやりたい」と思ったことはありましたか?
赤穂ひまわり:みんなバスケットをやっているという「バスケット一家」で育ったので、気付いた時にはバスケットボールを選んでいました。
なので、「別の競技をやっていたら?」ということを、考える選択肢もない状況だったように思います。
――これまで「バスケット一筋」で過ごされてきた印象を受けるのですが、オフの時や、プライベートではどのように過ごされていますか?
赤穂ひまわり:練習をする体育館と合宿所が隣り合っている状況なので、気持ちを切り替えるために、オフの時は外に出て、リラックスする時間を設けるようにしています。
あとは、お笑いのDVDを観たりすることも多いですね。
オコエ桃仁花選手(センターフォワード)
株式会社デンソー
――念願のフル代表に選出されましたが、手応えはありましたか?
オコエ:代表での合宿を通じて、日々自分の成長を感じられています。試合でも世界ランキング3位のスペイン相手に2桁得点を上げられたことは、特に自信になりました。
まだまだ怒られることもありますが、プレーヤーとしての成長に繋げられるように、前向きに取り組んでいます。
――オコエさんから見た、デンソーというチームの魅力や特徴を教えてください。
オコエ:デンソーは、チーム力の高さが自慢のチームだと思っています。昨シーズンは新人選手が7名という状況ながら、準優勝でシーズンを終えることができました。
デンソーでは、もし試合に出られなかったとしても、できることを探し、チームのために率先してやる。仲間意識を感じる場面も多くあります。
――日本代表とデンソー。両チームに対する想いに違いはありますか?
オコエ:競技は同じバスケットですが、「チームと日本代表はまったく違う場所」だと個人的には感じています。
日本代表では競争に勝ち抜いて、試合に出ないと意味がないところです。 代表の合宿は練習量が多く、本当にキツかったですが、高田先輩はそつなく練習をこなしていると感じました。
同じチームの先輩を参考にして、少しでも多くのチャンスを掴みたいと思います。
――今年はサッカーのロシアワールドカップが行なわれました。試合はご覧になられましたか?
オコエ:ロシアワールドカップは、ゆかりのある日本代表とナイジェリア代表を応援していました。
そのなかでも、私と同じ19歳で世界トップの舞台で戦っている、ナイジェリア代表のGKウゾホ選手の活躍は刺激になりましたね。
――東京オリンピックの目標や、現時点での課題はありますか?
オコエ:東京オリンピックでのメダル獲得を目標にしています。
監督からは怒られることもまだまだありますが、多くの時間出場させていただいていますし、私自身のプレースタイルと日本代表の戦術が合っていると思っているので、期待に応えられるように成長していきたいと思います。
株式会社デンソー
9月からスペインで開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ」は、東京オリンピックでの金メダル獲得を目指す女子バスケットボール日本代表にとって、「世界」との真剣勝負が出来る格好の機会だ。
今回、インタビューをさせていただいた4選手をはじめとする日本代表が、どのような飛躍を見せるのか、その戦いぶりに目が離せない。
株式会社デンソー
――デンソーではキャプテンとして、チーム引っ張る立場にあると思いますが、どういうことを心がけていますか?
Takada:とにかく自分が先頭に立って声を出し、試合中に気持ちを切らさないようにすることを一番に心がけています。
キャプテンという立場上、ときには弱点を指摘したり、嫌われるような役回りをしなければいけないこともあります。
デンソーは若い選手が多いので、「本当に伝わっているのかな?」とか、自問自答をすることも多いです。
――「理想のキャプテン像」はありますか?
Takada:入団したばかりの頃の私は、寡黙で、目の前の課題をこなすだけの選手だったように思います。
しかし、先輩としてチームを率いる立場になってから、初めて見えたこともたくさんありました。
明確な「理想のキャプテン像」はないですが、ニュースなどで他競技の様子を見た時に、参考にしたりすることはありますよ。
――今年はサッカーのロシアワールドカップが行われていましたね。お忙しいとは思いますが、ご覧になられましたか?
Takada:日本代表の試合は見ました。前評判が低い状況でしたが、結果を出すために目標を口にすることの大切さを感じましたね。
あのような熱い戦いならば、どんな時間に放送されていても「見たい!」と思いますよね。私たちも頑張りたいと思います。
――9月にはワールドカップ、そして2年後にはオリンピックも控えていますね。日本代表での目標を教えてください。
Takada:東京オリンピックで金メダルと、ワールドカップでのメダル獲得を目標にしています。
世界の強豪国に対して、日本のバスケットがどのくらい通用するかチャレンジしたいです。
赤穂さくら選手(センター)
株式会社デンソー
――残念ながら最終メンバーから漏れてしまったリオオリンピックから、2年が経ちました。次のオリンピックまでの中間地点ですが、世界と戦う上での手応えや課題はありますか?
赤穂さくら:海外の選手と日本チームの体格差を感じることはまだまだありますが、体格で勝る外国人選手と対峙して、負けない場面も増えてきたように思います。
持ち味である運動量を生かして、リバウンドを取るプレーでチームの勝利に貢献したいです。
――男子バスケットの「Bリーグ」が開幕して2年が経ちました。バスケットを観戦する人も増えてきていますが、開幕後に変化を感じたことはありましたか?
赤穂さくら:テレビでバスケットが紹介される場面が増え、私自身も「見られている」と感じる機会は増えましたね。
東京オリンピックに向け、良い流れがきていると思うので、もっとバスケットに興味を持っていただけるようなプレーができるように頑張りたいです。
赤穂ひまわり選手(フォワード)
株式会社デンソー
――アンダー世代からフル代表へと活躍の場所を移されましたが、フル代表でプレーされた印象を教えてください。
赤穂ひまわり:これまでに選ばれていたアンダー世代と、フル代表はまったく違う場所でした。
練習環境、やっているバスケット、さらには対峙する外国人選手の身体の強さ。
同じバスケットとは思えないくらい、別物のように感じましたね。
――ご両親やご兄弟もバスケットの世界で活躍されていますが、これまでに「バスケット以外の競技をやりたい」と思ったことはありましたか?
赤穂ひまわり:みんなバスケットをやっているという「バスケット一家」で育ったので、気付いた時にはバスケットボールを選んでいました。
なので、「別の競技をやっていたら?」ということを、考える選択肢もない状況だったように思います。
――これまで「バスケット一筋」で過ごされてきた印象を受けるのですが、オフの時や、プライベートではどのように過ごされていますか?
赤穂ひまわり:練習をする体育館と合宿所が隣り合っている状況なので、気持ちを切り替えるために、オフの時は外に出て、リラックスする時間を設けるようにしています。
あとは、お笑いのDVDを観たりすることも多いですね。
オコエ桃仁花選手(センターフォワード)
株式会社デンソー
――念願のフル代表に選出されましたが、手応えはありましたか?
オコエ:代表での合宿を通じて、日々自分の成長を感じられています。試合でも世界ランキング3位のスペイン相手に2桁得点を上げられたことは、特に自信になりました。
まだまだ怒られることもありますが、プレーヤーとしての成長に繋げられるように、前向きに取り組んでいます。
――オコエさんから見た、デンソーというチームの魅力や特徴を教えてください。
オコエ:デンソーは、チーム力の高さが自慢のチームだと思っています。昨シーズンは新人選手が7名という状況ながら、準優勝でシーズンを終えることができました。
デンソーでは、もし試合に出られなかったとしても、できることを探し、チームのために率先してやる。仲間意識を感じる場面も多くあります。
――日本代表とデンソー。両チームに対する想いに違いはありますか?
オコエ:競技は同じバスケットですが、「チームと日本代表はまったく違う場所」だと個人的には感じています。
日本代表では競争に勝ち抜いて、試合に出ないと意味がないところです。 代表の合宿は練習量が多く、本当にキツかったですが、高田先輩はそつなく練習をこなしていると感じました。
同じチームの先輩を参考にして、少しでも多くのチャンスを掴みたいと思います。
――今年はサッカーのロシアワールドカップが行なわれました。試合はご覧になられましたか?
オコエ:ロシアワールドカップは、ゆかりのある日本代表とナイジェリア代表を応援していました。
そのなかでも、私と同じ19歳で世界トップの舞台で戦っている、ナイジェリア代表のGKウゾホ選手の活躍は刺激になりましたね。
――東京オリンピックの目標や、現時点での課題はありますか?
オコエ:東京オリンピックでのメダル獲得を目標にしています。
監督からは怒られることもまだまだありますが、多くの時間出場させていただいていますし、私自身のプレースタイルと日本代表の戦術が合っていると思っているので、期待に応えられるように成長していきたいと思います。
株式会社デンソー
9月からスペインで開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ」は、東京オリンピックでの金メダル獲得を目指す女子バスケットボール日本代表にとって、「世界」との真剣勝負が出来る格好の機会だ。
今回、インタビューをさせていただいた4選手をはじめとする日本代表が、どのような飛躍を見せるのか、その戦いぶりに目が離せない。