
元メジャーリーガー松坂大輔、進化したゴルフスイングで再び挑む!ツアー2戦目で見せた進化と課題の克服
松坂大輔といえば「平成の怪物」という愛称を持ち、野球好きなら誰もが知る元メジャーリーガーだ。そんな松坂は第2の人生として、男子プロゴルフの登竜門「ABEMAツアー」に挑戦中。念願のプロツアー1戦目は惨敗に終わり、プロの世界の厳しさと実力の差を痛感した。その悔しさを糧に練習を重ね、さらなる進化を遂げた松坂のプロツアー第2戦目の挑戦がスタートする。※トップ画像出典/photoAC

大会前日、最終調整での仕上がりは好調
松坂大輔による夢のプロゴルフツアー初参戦は、悔しい敗戦に終わった。このままでは終われないと、松坂は今季2度目の「ABEMAツアー」に挑戦する。
大会前日の指定練習日、会場である福岡レイクサイドカントリークラブにて「DPTチャレンジ」で優勝した黒川逸輝プロとともに、最終チェックを行った。ティーショットやセカンドショットも調子が良く、松坂とタスクフォースを組む矢野東プロは「球が落ち着いてきて、どこに行くかわからない怖さがなくなってきた。すごく進化している」と評価。初めて松坂のプレーを見た黒川プロは「ボールスピードが速いというのは聞いていたが、実際に見ると本当にすごい。アプローチ・パターも良い感覚を持っていると感じた」と語った。松坂は「練習ラウンドでのスコアが好調だが、本番でこの調子が続くのか、それが1番の不安です」と話す。
いよいよリベンジの第2戦ティーオフ。元野球選手ならではのクセが発覚
2024年9月4日「PGM Challenge」予選1日目。スタート30分前には、前回大会でその実力を目の当たりにした、中西直人プロとタスクフォースのメンバー河野勝成コーチも合流。それぞれの視点で、松坂のプレーを分析していく。
1stラウンドは、1番ホールからのスタート。松坂は宮里聖志プロ、塩見好輝プロ、小斉平優和プロと同組となった。いよいよ松坂のツアー2戦目がティーオフ。松坂が試合前に「最近は出球が左へ行くことが多くなった」と話していたように、最初のショットは左のラフへ落ちる。中西プロは松坂のティーショットを見て、以前の大会とはティーグラウンドの立ち位置が違うと言い「立つ位置が右端から左寄りになったことによって、出球が左に流れている可能性はある」と分析した。これは松坂がスイング改善中であることも影響しているようだ。河野コーチは「ヘッドはしっかり走って、インパクトも強く打てている」とスイングを評価していた。
続いての2番ホール。松坂はティーショットに7番アイアンを選択。ティーグラウンドは左足上がりになっていることから、スイングの際に体が逆らおうとして少しフェイスが開き気味になった。中西プロは「今までならシャンクが出てもおかしくないが、スイングがうまくいっていることで、きちんと球をつかまえることができている」と分析。松坂のレベルが上がっていると大絶賛する一方で、元野球選手ならではのクセもあると指摘する。「野球は動いてきた球に対して踏み込む動作になるが、ゴルフは止まっている球を打つので、傾斜が左足上がりのときには特に踏み込み動作が大きくなり、体の軸がずれてしまう」と話した。河野コーチが「アプローチの距離感も合っている」と言うように、2番ホールセカンドショットは、ラフからやわらかく打ち上げ、ピンそば1メートルに付けてパーセーブ。3番ホールのロングアイアンでのティーショットは、フェアウェーど真ん中に落ちるスーパーショット。3番ホールはサードショットが大きくなってしまったが、ミスを最小限で抑え、ボギーを獲得した。
プロも唸った特大飛距離のアイアンショット
4番ホール、中西プロ、河野コーチともに素晴らしいと絶賛したドライバーでのティーショット。右足を突っ込む動きもなくきちんと残せていることで、スイングが安定するようになった。7番アイアンで打ったセカンドショットは、204ヤードという飛距離でグリーンオン。中西プロは「7番アイアンですよ…すごいな。プロゴルファーが“すごい”という球は、なかなかない」と松坂を称えた。そして迎えたバーディーチャンス。バーディーパットはピン手前で止まってしまい、惜しくもバーディとはならなかった。暑さと大会直前の台風の影響で、この日のグリーンは重くやわらかくなっていたことも影響したのかもしれない。しかし、河野コーチは「しっかりラインを読むことができていた」と評価した。
ABEMA『松坂大輔ネクストステージ2ndシーズン #4プロツアー挑戦 第2戦 ティーオフ!』より
*The information in this article has been edited and distributed based on the content at the time of broadcast.