
今永、スティール、ボイド…3月の開幕戦までにおさえておきたいカブス5人の注目投手とは
シカゴ・カブスとロサンゼルス・ドジャースが顔を合わせるメジャーリーグの開幕戦『MLB 東京シリーズ 2025(MLB Tokyo Series presented by Guggenheim)』が今年3月15日(土)~19日(水)にかけて東京ドームで開催される。MLBオープン戦での日本人選手の活躍が度々話題になっているが、今回は開幕戦先発が決定している今永をはじめ、カブスの注目投手を紹介していく。※イラスト/これ松えむ

昨年は89勝73敗で地区3位に終わり、4年連続でポストシーズン進出を逃したシカゴ・カブスだが、今季は実力のあるベテランと才能あふれる若い選手が揃った。
昨季15勝を挙げ、今季ローテの中心が期待される今永昇太

2015年のドラフト1位で横浜DeNAに入団すると、1年目から先発として8勝をマーク。2年目の2017年には11勝を挙げる活躍を見せ、その後はエースとしてチームを支えた。2022年にはノーヒットノーランを達成。2023年には最多奪三振のタイトルを獲得するなど、エースとして横浜の躍進を支えたサウスポーは、2023年オフにポスティングシステムを利用して渡米し、カブスと5年契約を結んだ。
メジャー移籍後は、平均148キロのフォーシームと、カーブとスプリットを織り交ぜながら組み立てていくピッチングで、三振を量産。メジャーの中では決して球の速い投手とは言えないが、回転数が多く、実際の球速よりも速く見えるというフォーシームでメジャーの大打者たちを打ち取り、今永は1年目から15勝をあげる活躍を見せた。すでに日本開幕戦では先発登板すつことが決まっており、今季もローテーションの中心を担うことが期待されている。
生え抜きの左腕ジャスティン・スティール

150キロ台前半のフォーシームとスライダーが投球全体の90%以上を占めるカブス生え抜きの左腕で、変化の異なるスライダーを投げ分け、三振を量産していくスタイルが特徴的。キャリアの初期にはカーブやチェンジアップを投じていたものの、昨今は使う場面が少なくなっている。
2014年にドラフト5巡目でシカゴ・カブスに指名されたジャスティン・スティールは、2021年にメジャー昇格し、20試合に登板し、4勝4敗、防御率4.26の活躍を見せた。2023年は16勝を挙げて初のオールスター・ゲームにも選出。昨年は5勝に終わったが、今季は一昨年のような投球が期待されている。
逆境に打ち勝ってきた右の本格派投手ジェイムソン・タイヨン

155キロのフォーシームと落差の激しいカーブ、スイーパーを織り交ぜた緩急のある投球を得意としている右の本格派投手で、過去には2度のトミー・ジョン手術や、2017年には精巣がんの手術を経験するなど、数々の逆境を乗り越えてきたプレイヤーでもある。アメリカとカナダの二重国籍を持ち、2013年のWBCにはカナダ代表の一員として出場している。
2010年にピッツバーグ・パイレーツから2巡目で指名を受けたジェイムソン・タイヨンは、2016年にMLB初昇格を果たすも、2017年精巣がんの手術を受けることとなった。手術から先発として25試合に登板し、8勝7敗、防御率4.44の成績でローテーション入りを果たすと、2018年には32試合に先発登板して14勝10敗、防御率3.20の活躍。一時はサイ・ヤング賞の候補にも挙がっていたが、シーズン終盤の炎上により防御率の数字を落とし、獲得はならなかった。
2度目のトミージョン手術後、2021年1月にはミゲル・ヤフーレ(東北楽天)らとのトレードでニューヨーク・ヤンキースに移籍。2年間にわたりローテーション投手として活躍した後、FAでシカゴ・カブスに入団し、昨季は12勝をマークした。今季もローテーションの柱としての活躍が期待されている。
昨季は地区優勝に貢献、ベテラン左腕マシュー・ボイド

昨季はトミー・ジョン手術開けながらも、シーズン終盤に好投を見せてクリーブランド・ガーディアンズの地区優勝に貢献したベテラン左腕が、カブスのローテーションに加わった。最速155kmの速球にフォーシームとチェンジアップを軸にしながら、スライダーなどの変化球を織り交ぜていくスタイルの投手で、キャリアを通じて怪我が多いのは難点だが、昨季のような投球を見せられれば、カブスのローテーションはより一層の厚みを増すことになるだろう。
2013年のドラフト6巡目でトロント・ブルージェイズから指名されたマシュー・ボイドは、2015年にメジャー初昇格を果たすも、同年7月にタイガースにトレードで移籍。移籍後初登板の8月にメジャー初勝利を挙げた。
2016年には20試合(先発18試合)に登板して6勝5敗、防御率4.53の成績を残し、ローテーションに定着。2020年と2021年は開幕投手を務めるなど、チームのローテーションを支えた。
左手指の手術を受けた2021年にはノンテンダーFAでシアトル・マリナーズへ。デトロイト・タイガースへのFAを経て、昨季はクリーブランド・ガーディアンズにシーズン途中で加入。トミー・ジョン手術明けだったが、8試合に先発し、2勝2敗、防御率2.72の投球で、終盤のローテーションを支えた。ポストシーズンも3試合、11回3分の2を投げてわずか1失点。チームはリーグ・チャンピオンシップで敗れたが、安定した投球が光った。今季からはFAでシカゴ・カブスに加入。これまでは不安定な投球も目立つ投手だったが、昨季のような投球が見せられたら、心強い存在になってくれることだろう。
ノーヒットノーランも達成、若手右腕ポーター・ホッジ

2019年にドラフト13巡目でカブスに指名され、昨季メジャー初昇格を果たした若手右腕で、160キロに迫るストレートと大きく変化するスイーパーを武器に三振を量産し、昨年は9セーブ。9月には今永昇太、ネイト・ピアソンと共に継投ノーヒットノーランも達成した。
昨季のカブスは終盤にリリーフが打ち込まれる場面が目立ち、59.4%のセーブ成功率も課題となった。今季のカブスはアストロズからライアン・プレスリー、イーライ・モーガン、ケイレブ・シールバーなどの補強を進めているが…。クローザーの座を守ることができるだろうか。
注目度の高い一戦で選手たちはどのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
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