
鈴木、タッカー、PCA…3月の開幕戦までにおさえておきたいカブス6人の注目野手とは
シカゴ・カブスとロサンゼルス・ドジャースが顔を合わせるメジャーリーグの開幕戦『MLB 東京シリーズ 2025(MLB Tokyo Series presented by Guggenheim)』が今年3月15日(土)~19日(水)にかけて東京ドームで開催される。MLBオープン戦での日本人選手の活躍が度々話題になっている。今回は日本時間3月2日のガーディアンズ線で初安打を放った鈴木誠也を含む、カブスの注目野手を紹介していく。※イラスト/これ松えむ

昨年は89勝73敗で地区3位に終わり、4年連続でポストシーズン進出を逃したシカゴ・カブスだが、今季は実力のあるベテランと才能あふれる若い選手が揃った。
今季、個人タイトルの獲得なるかー鈴木誠也

2012年ドラフト2位で広島東洋カープに入団した鈴木誠也は、高卒1年目の2013年に一軍戦初出場を果たすと、2年目のオフにはU-21W杯日本代表の一員として首位打者、ベストナインを手にした。
2015年は97試合に出場し、打率.275、本塁打5、打点25の成績でその才能の片鱗を示し始めると、広島が1991年以来の25年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた2016年には、5番打者として、打率.335、29本塁打、95打点の活躍。プロ野球史上10人目、球団史上32年ぶりとなる2試合連続サヨナラホームランを放った際に、鈴木誠也の勝負強さを緒方孝市監督(当時)が表現した「神ってる」の言葉は、この年の流行語大賞を獲得した。その後の広島カープは2018年まで3連覇を達成。広島の主力打者としてチームを支えた鈴木は、前田智徳の後継者として背番号1を背負い、首位打者2回、ベストナイン6回、ゴールデングラブ5回をはじめとするさまざまなタイトルを手にすることに。その後2022年3月にポスティングシステムでシカゴ・カブスへの入団が決まった。
カブスでの1年目を打率.262、14本塁打の成績で終えると、自身2度目のWBC選出を経て臨んだ2023年は打率.285、20本塁打、74打点と数字を伸ばした。昨年も打率.283、21本塁打、73打点と安定した成績を残し、カブス外野陣の一角に定着した鈴木。今季はさらに成績を伸ばし、個人タイトルを獲得することはできるだろうか?
スラッガーでありながら走塁も守備も兼ね揃える、カイル・タッカー

2024年12月にヒューストン・アストロズとのトレードでカブスに入団した。
2015年のドラフト1巡目でアストロズに入団したカイル・タッカーは、2018年にメジャーデビューを果たすと、2020年にはレギュラーを掴んで規定打席に到達し、2021年には30本塁打を放った。2022年も30本塁打、25盗塁を記録する活躍を見せたタッカーは、アストロズのワールドシリーズ制覇に貢献。2023年はアメリカ代表の一員としてWBCへの出場を果たした後、レギュラーシーズンは157試合に出場し、打率.284、29本塁打、112打点、30盗塁。打点王とシルバースラッガーのタイトルを獲得した。
スラッガーでありながら、走塁技術やファンを沸かせる鮮やかな守備など、スター性を備えた実力者は、カブスに新たな風を吹き込むことになるだろう。
長打と堅守を武器に今季も活躍に期待がかかる、イアン・ハップ

2015年のドラフト1巡目でシカゴ・カブスから指名を受け、今も移籍することなくプレーを続けるフランチャイズプレーヤーだ。2017年5月にメジャー昇格を果たすと、115試合に出場し、打率.253、24本塁打、68打点の成績で存在感を示すと、そこから主力として欠かせない存在に成長した。本来のポジションは外野手だが、2018年には投手を含む4つのポジションを守るユーティリティぶりを発揮。デビューから昨年まで8年連続2桁本塁打を記録した長打力と、3年連続ゴールデン・グラブ賞を獲得した堅守でチームを支えている。
俊足と堅守でチームを支えるニコ・ホーナー

2018年ドラフト1巡目でシカゴ・カブスに入団したニコ・ホーナーは、2019年9月のセプテンバー・コールアップでメジャー初昇格を果たすと、2022年は遊撃手のレギュラーを掴み、打率.281、10本塁打、55打点、20盗塁の成績で、自身初の規定打席にも到達した。ダンズビー・スワンソンがチームに加わった2023年以降は二塁手に転向。俊足と堅守でチームを支えている。
2025年2月に昨年10月に受けた右腕の手術の影響で今回の開幕戦には間に合わず遠征に同行できないと複数メディアが伝えた。リハビリは順調とのことなので、念願の日本行きは叶わなかったが、開幕後の彼の活躍に期待したいところだ。
長打力と堅守が武器の遊撃手ダンズビー・スワンソン

2015年のドラフト1巡目でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに指名(過去には2012年にコロラド・ロッキーズから指名された)されたダンズビー・スワンソンは、指名から半年後にアトランタ・ブレーブス 2016年にMLBデビューを飾ると、38試合に出場して、打率.302、3本塁打、17打点、3盗塁を記録して頭角を現すと、2017年からはレギュラーに定着し、144試合に出場。打率.232、6本塁打、51打点も成績を残した。
そして遊撃手として160試合に出場した2021年には、打率.248、27本塁打、88打点の活躍で、アトランタ・ブレーブスのワールドシリーズ制覇に貢献。
2022年オフにFAとなり、7年総額1億7700万ドルでシカゴ・カブスと契約。持ち前の長打力と堅守で、チームを支えている。
今季大注目の22歳『新星』ピート・クロウ=アームストロング

2020年のドラフト1巡目でニューヨーク・メッツに指名され、入団したピート・クロウ=アームストロング(PCA)は、2021年7月にトレードでシカゴ・カブスに移籍。2023年にメジャー初昇格を果たすと、2024年には初安打をマーク。打撃の確実性に課題はあるものの、パンチ力のある打撃と、かねてから定評のある守備と走塁を武器にスターへの階段を駆け上がろうとしている。今季注目のプレーヤーだ。注目度の高い一戦で選手たちはどのようなパフォーマンスを見せるのか。
今季を占う一戦を固唾を飲んで見守りたい。
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