おかえり!錦織圭選手‼︎ついに復活⁉︎「木下グループジャパンオープン2024」
2012年と2014年にジャパンオープンで優勝した錦織圭選手。2024年、6年ぶりにこの大会に帰ってきた。おかえりなさい!!多くのテニスファンが、この大会で錦織圭選手を見たかったはず。私もその中の一人だ。翌日の試合スケジュールに「錦織圭」が登場する度に、チケットサイトへのアクセス難。チケットは完売。テニスは1年を通して世界中のどこかでテニスの大会が開催されている。その中で、母国開催のジャパンオープンに再び錦織圭選手が出場してくれるのを多くの日本のファンは待っていただろう。今回はジャパンオープンでの錦織圭選手の試合について話したい。トップ画像出典/Getty Images
ATP500「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2024」が2024年9月23日〜10月1日にかけて、東京・有明コロシアム,有明テニスの森公園にて行われた。世界の男子プロテニスプレイヤーが出場し、熱い戦いが繰り広げられた。
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錦織圭選手は今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場しており、9月24日の時点では世界ランキング200位。錦織選手は過去に2012年と2014年に優勝、2018年は準優勝しており、6年ぶりの出場となった。シングルス、そして坂本怜選手とペアを組みダブルスにも出場。シングルスの結果は準々決勝まで進みベスト8。錦織圭選手の復活を感じた人も多かったはず。錦織圭選手のシングルスの試合について振り返っていく。
初戦 vs M.チリッチ(クロアチア)
錦織選手の初戦は自己最高ランキング3位のクロアチアのM.チリッチ選手であった。お互い怪我に苦しんだ時期がある同世代の選手であり、通算対戦成績は錦織選手が9勝6敗。結果は、フルセットで6-4,3-6,6-3で初戦突破を果たした。
しっかりラリーを繋いでコースを決める。アングルをつけたショットや力強いストレートのバックハンドが印象的だった。第3セット目は錦織選手の攻めが増え、会場は大盛り上がりだった。
試合後の会見で錦織選手は「サーブは復帰して1番良かった。」「自分も驚いたぐらい良かった。」と話していた。自身のサービスゲームをキープした流れで、リターンゲームのブレイクにも繋がったと。ファーストサーブ率70%、サーブの打つコースがポイントだったのではないかと。自分も真似は出来ないだろうが参考にします。
ベスト16 vs J.トンプソン(オーストラリア)
序盤から錦織選手が攻撃的だなと感じた。角度のあるショットも面白いほどコートに入り、チャンスボールはしっかり決める。相手も思わず見送ってしまうほどの完璧なコース。覚醒していた。サービスゲームをブレイクされた場面もあったが、2-0(6-2,6-3)で快勝。
試合後の会見で錦織選手は「ほぼ完璧なプレーができた」「やっぱり、これが自分なんだなって。潜在能力がまだあって、それが急に出るタイミングが今日だった」と語っていた。本当にすごかった。ショットの一つ一つも素晴らしかったが、個人的にはこうやって相手コートに空間を作っていくのかと。。異次元すぎて参考にはならないが、面白いなと思った。上から撮影されてる試合映像を観ると面白いですよ。
準決勝 vs H.ルーネ(デンマーク)
「勝つのでは!?」と。最後まで分からない試合だった。第1セット目はスタートから完全に錦織選手に流れがあった。第2セット目は攻めもあったが粘り強いラリーが印象的だった。純粋に、プロってこんなにもミスらないのかと。。第3セット目では5-3で錦織選手がマッチポイントを握る。でも、やはり試合は最後まで分からない。錦織選手のマッチポイントからルーネ選手がピンチを凌ぎ4ゲームを連取しルーネ選手が逆転勝利をおさめた。錦織選手は1-2(6-2,2-6,5-7)で敗退となった。
この試合で1番印象的だったのは第3セット目3-3でのデュース。錦織選手の強烈なバックハンドが本当にお見事すぎて!
錦織選手がベースラインでラリーしている中で、球がバウンドしてから少し早いタイミングで打つショット(ライジングショット)が相手のリズムを崩すポイントになっていると思う。あのショットが本当にかっこいい。
ジャパンオープンで錦織選手の試合を観戦して以来、私はライジングショットにどハマり中。相手とのラリーの中で、ベースラインから下がりすぎていると相手コートまでの距離が遠くなってしまい浅い球になるから、そこで相手のスピンのかかった球が高く跳ね上がる前に打ってしまいたい。自分もあのショットを武器にしたいと完全に影響を受けてしまったようだ。
Source: Getty Images
9月14,15日に行われたデビスカップに引き続き、錦織圭選手の試合を日本で観ることが出来て嬉しかった。度重なる怪我で苦しんでいたであろう錦織圭選手の復活を感じたジャパンオープンであった。大会が始まる前のATP世界ランキング は200位であったが、10月21日付で141位となった。着実にランキングを上げてきている錦織圭選手。
怪我することなく、もっと錦織圭選手のプレーを観ていたい。来年のジャパンオープンへの期待も高まっている。