Japan advances to the final qualifying round for the 2024 Davis Cup, a men's tennis international team competition!
男子テニスの国別対抗戦「2024デビスカップ(Davis Cup)」が2024年9月14日(土)〜9月15日(日)に有明コロシアムにて開催された。選手や監督、スタッフの皆さん、日本代表がワンチームになって戦っている姿は本当にかっこよかった。この2日間にわたり開催された試合を振り返る。※トップ画像/筆者撮影
有明コロシアムで行われた男子テニスの国別対抗戦「2024デビスカップ(Davis Cup)」“日本vsコロンビア”。天気が良く、気温も非常に高くて、とにかく“熱い”戦いであった。添田豪監督が率いる日本代表メンバーは、西岡良仁選手、ダニエル太郎選手、望月慎太郎選手、錦織圭選手、綿貫陽介選手の5名。こんな豪華なメンバーの試合が日本で、しかも2日間と凝縮されたスケジュールで観れるなんて…。
私にとって、本当に最高な週末になった。観戦チケットは両日とも完売で、多くのテニスファンが注目した試合だった。
ファイナル予選進出が決定!
まず結果から伝えると、日本が先に3勝したため5試合目は行われず、3勝1敗で日本の勝利。2025年に行われるファイナル予選への進出を決めた。
出典/Getty Images
9月14日(土)
[第1試合]2-0(6-2,6-4)
西岡良仁vsアドリア・ソリアーノ バレラ
[第2試合]2-0(6-4,6-4)
錦織圭vs ニコラス・メヒア
9月15日(日)
[第3試合]1-2(7-6(4),2-6,3-6)
望月慎太郎/綿貫陽介vs ニコラス・バリエントス/クリスティアン・ロドリゲス
[第4試合]2-0(7-5,6-4)
西岡良仁vs ニコラス・メヒア
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【第1試合】西岡良仁vsアドリア・ソリアーノ バレラ
まずは初日の第1試合。出場した西岡選手はとても余裕のある勝利だったように思えた。
ラリーが続く中で、相手が苦手とするうバックハンド側に球を打ち相手を崩していく。第2セット目はお互いがサービスゲームをキープし進んでいき4-4に。相手の様子を伺い、相手が崩れる瞬間をずっと待っていたように思えた。特に3-4の時の最後のショートクロスが、本当に美しすぎだ。
4-4で相手がダブルフォルトした直後からの西岡選手の攻めが勝ちを確信したように思えて、観ていてワクワクした。ポイントを取った時の西岡選手のガッツポーズがとても印象的で、1ポイント1ポイント全力で取りにいき、その積み重ねが勝利へと繋がっていく。大事な初戦を勝利で収め、日本チームに勢いをつけた。
【第2試合】錦織圭vs ニコラス・メヒア
続いて第2試合。出場した錦織選手も余裕のある勝利に思えた。
出典/Getty Images
ストロークはショートクロスやサイドへ打った球が絶妙に相手が取れないコースで。ストロークは少し早いタイミングで打つライジングショットで相手のテンポ感を崩し、落ち着いてショットを決めていた。第2セット目のリターンから前に攻めボレーで決める。サーブを打った後に前に攻めてボレーで決める。前へ攻めていく展開も観ていて楽しかった。
全体的に淡々と進んでいき、そのスピード感が心地よくてなんだか「綺麗だなぁ」と思ったほど。錦織圭選手のプレーを生で観ようとどれだけ多くのファンが待ち望んでいたことか。すごく派手なプレーがあったわけではないが、ポイントを取る度に会場が沸いており、私もずーっと錦織圭選手のプレーを観ていたいと思った。
【第3試合】望月慎太郎/綿貫陽介vs ニコラス・バリエントス/クリスティアン・ロドリゲス
さて次は2日目の第3試合。ダブルスの望月慎太郎選手/綿貫陽介選手ペアの戦い。
第1セット目からどっちが取るか全く予想できず。第1セット目3-3での綿貫選手がリターンをストレート抜きで。5-6での綿貫選手が取れなっかた球を望月選手がフォローに入り理解し難いアングルのショートクロスをバックハンドで決め、とにかく第1セット目から熱い展開が続いていた。
第2セット目1-3で綿貫選手がストレートに打ち決まって会場が沸いた時、更に観客を煽って盛り上げていて、すごく試合に引き込まれた感じがした。第3セット目は相手の前衛がポーチに出てきたところの逆をついてショットを決めたシーンが印象敵だった。ダブルスは何が起こるか分からないから観ていて楽しい。試合は結果としては負けてしまったが、客席で一喜一憂しながら観ていて本当に楽しかった。
【第4試合】西岡良仁vs ニコラス・メヒア
実質ラストとなった第4試合。第1試合に出場し初戦を勝利で収めた西岡選手の戦いだ。この試合に勝利すれば日本の勝利が確定する試合である。
ラリーが印象的で、突然放つ相手を崩すようなショットが次々に放たれる。いつ仕掛けるのか、客席にいた私も西岡選手にだいぶ弄ばれていた気がするほど(笑)。 西岡選手がバックサイドから打つスライスサーブ(ボールに横回転をかけバウンド後横に曲がっていくサーブ)の角度が…なんというかスライスサーブがスライスすぎて…とにかく言葉では言い尽くせないのだ(笑)。
出典/Getty Images
第2セット目の挽回具合が本当に素晴らしかった。相手に4ゲーム連取されて0-4からの大逆転!6ゲーム連取し勝利を掴んだ。最後は西岡選手のサーブからラリーが続き、西岡選手が打ったショートクロスに対し相手が球に出遅れたのを見逃していなかった。前に攻めに出てボレーを決めて勝利。この瞬間日本のファイナル予選進出が決まった。
みんなで戦うテニス競技の面白さ
コートサイドにいる日本チームの応援も印象的だった。特に試合の終盤はポイントを取るたびに
日本チーム全員が立ち上がり喜びを表現し、テニスは試合自体は個人競技であるが、みんなで戦っているなと。コートで戦ってる西岡選手はもちろん、コートサイドで応援していた日本チームもとてもカッコよかった。特に背中に記された「JAPAN」にしびれた。
すごく素敵な瞬間を目の当たりにできて良かったです。
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日本は2025年に行われるファイナル予選への進出を決めた。来年もまた熱い戦いを観れるのが今から楽しみだ。