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12年ぶりのメダル獲得ならず、キャプテン古賀紗理那は引退ーパリ五輪“女子バレーボール”の戦いぶりを振り返る

東京五輪で予選敗退に終わったバレーボール女子日本代表は、ロンドン五輪で銅メダル獲得に導いた眞鍋政義監督が再任し、チームの強化を進めてきた。3大会ぶりのメダル獲得を目指したパリ五輪での戦いぶりを振り返る。※トップ画像出典/NurPhoto via Getty Images

Icon kinggear iconKING GEAR Editorial Department | 2024/09/12

チームの状況について

眞鍋政義監督は女子バレーボール日本代表に12名を選出してパリ五輪に挑んだ。

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出典/NurPhoto via Getty Images

女子バレーボール代表メンバー
1.岩崎こよみ S 埼玉上尾メディックス
6.関菜々巳 S  イモコ・コネリアーノ
2.林琴奈 OH JTマーヴェラス
3.古賀紗理那 OH 主将  NECレッドロケッツ川崎
4.石川真佑 OH ノバーラ
10.井上愛里沙 OH ヴィクトリーナ姫路
21.和田由紀子OH NECレッドロケッツ川崎
15.宮部藍梨 MB ヴィクトリーナ姫路
11.山田二千華 MB NECレッドロケッツ川崎
20.荒木彩花 MB 久光スプリングス
8.小島満菜美 LB NECレッドロケッツ川崎
12.福留慧美 LB デンソーエアリービーズ

グループBに入った日本はブラジル、ポーランド、ケニアの3カ国と対戦し、決勝トーナメント進出を目指した。

第1戦  ポーランド 1-3

世界ランキング7位の日本は、同ランキング4位のポーランドに対し、1.岩崎こよみ(S)、3.古賀紗理那(OH)、4.石川真佑(OH)、20.荒木彩花(MB)、11.山田二千華(MB)、12.福留慧美(LB)というメンバーで試合に挑んだ。

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出典/NurPhoto via Getty Images

互いに点を取り合う展開となった第1セットの序盤、古賀や石川の攻撃で16-15と逆転すると、終盤には宮部のサービスエースなどで4連続得点を奪って25-20で先行に成功した。しかし第2セットは一転してポーランドが主導権を握る展開となった。5連続得点で引き離しにかかるポーランドに対して、日本も一時は同点に追いついたが、互いに18得点を取り合った試合の中盤に相手の3連続ポイントなどが決まり、そのまま振り切られてセットカウント1-1となった。

 第3セットも地力に勝るポーランドのリードで試合は進んだ。日本は和田や古賀の連続スパイクで必死に応戦して1点差まで追い上げたものの、最後は振り切られ23-25でこのセットも奪われた。

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Source: Getty Images

後がなくなった第4セットで日本は、石川や宮部のサービスエース、和田の連続スパイクなどで一時は6-3とリード。だが中盤にポーランドに逆転を許し、日本が追いかける展開となった。それでも日本は終盤に23-23と追いつきジュースに持ち込んだが、相手に押し込まれて1-3でゲームセット。格上の相手に逆転負けを喫した。

【試合結果】日本1-3ポーランド(25-22、22-25、23-25、26-28)

第2戦  ブラジル 0−3

世界ランキング7位の日本は、同ランキング2位で前回大会銀メダルのブラジルに対し、1.岩崎こよみ(S)、3.古賀紗理那(OH)、4.石川真佑(OH)、21.和田由紀子(OH) 、15.宮部藍梨(MB)、11.山田二千華(MB)、12.福留慧美(LB)のメンバーで試合に挑んだ。

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Source: Getty Images

第1セットは、序盤こそ日本がペースを握り7-5と先行したものの、中盤以降は徐々にブラジルが主導権を握ることとなった。3連続失点や日本のミスが重なり逆転を許し、20-25で第1セットを奪われた。

序盤に5連続失点を喫するなど第2セットでも流れを掴めない日本は、終盤の4連続失点も響き17-25でこのセットも失い、後がない状況に追い込まれる。第3セットもブラジルの高さに苦しめられた日本は思うように得点が伸ばせず、古賀のサービスエースなどで見せ場は作ったものの、18-25で第3セットも落として、ストレート負けとなった。

【試合結果】  
日本0-3ブラジル(20-25、17-25、18-25)

第3戦  ケニア 3−0

ストレート勝ちを収めればわずかに決勝トーナメント進出の可能性が残る日本は、予選第3戦で世界ランキング22位のケニアと対戦。先発メンバーには、1.岩崎こよみ(S)、2.林琴奈(OH)、3.古賀紗理那(OH)、4.石川真佑(OH)、20.荒木彩花(MB)、11.山田二千華(MB)、8.小島満菜美 (LB)が名を連ねた。

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Source: Getty Images

序盤から勢いに乗る日本は、6連続得点でリードすると、岩崎の2本のサービスエースを決める活躍などもあり、25-17で第1セットを獲得する。しかし第2セット序盤は、ケニアに先行される苦しい展開で試合が進んだ。逆転してもまた逆転されるような目まぐるしい展開ながら、古賀や石川のポイントなどで粘る相手を振り切り、25-22でこのセットも獲得。決勝トーナメント進出に望みを繋いだ。

決勝トーナメント進出の可能性を残すにはストレート勝ちが必須となる日本は、第3セットも序盤から6連続得点でリードを奪うと、その後もポイント重ねて25-12でこのセットも獲得。3-0のストレート勝ちで試合を終えた。

【試合結果】
日本3-0ケニア(25-17、25-22、25-12)

予選の3試合を1勝2敗の3位で終えた日本は、決勝トーナメント進出をフランス対アメリカの試合結果に委ねることとなったが、アメリカが勝利したため予選リーグ敗退が決まった。本番直前の6月に行われたネーションズリーグで準優勝となるなど、勢いに乗る中でパリ五輪を迎えたものの、3大会ぶりのメダル獲得は叶わなかった。