Half a year after returning, Kazusada Higuchi, who has remodeled his body, challenges the KO-D 6-man tag team with Sakaguchi and Akai (Eruption)! [6.20 Tokyo Shinjuku FACE]
DDT Pro Wrestling resumed with spectators on June 14th. Although there are some restrictions, the players are energetic after being cheered by the audience for the first time in a while. Under such circumstances, Kazusada Higuchi shows his usual appearance. Last year, he missed four months with a knee injury. In his return match, he lost weight and showed off his beautifully shaped body. Higuchi formed a new unit "Eruption" with Yukio Sakaguchi and Saki Akai in January. Breathe new life into DDT. And finally, at the Shinjuku FACE tournament on 6.20, they will challenge #DAMNHEARTS's KO-D 6-man tag team, which is gaining momentum. We spoke with Higuchi, who was just before the title match.
Satoshi Dairaku
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2020/06/17
ーープロレスに興味持った、きっかけから教えてください。
練習生時代、「そろそろデビューかな?」と思っていた時、高木社長から「練習生を含め若手が育っているので、若手主体の興行を行おう」と話をいただきました。
そしてデビューし、若手主体の「DNA」を主軸に活動していましたが、自分としてはDNAもDDTも「プロレス」という意味では変わらないので、真面目に取り組みました。
そういう意味では相撲時代と変わらずに、一つのことに打ち込むことが出来ました。
面白いことをするのも嫌いではないです。根本にあるのは「真摯」に取り組むという気持ちです。
それこそ相撲もプロレスも、リングと土俵と場所は違えども、戦いに賭ける思いは一緒です。だったら、ここで思いっきりやってやろう!という気持ちで戦っていました。もちろん今もですけど(笑)。
.DNAは他団体からの参戦選手も多く、バラエティー豊かな活動をしていた記憶があります。
樋口:いろいろやりました(笑)。その頃、自分はDDTのリングにも上がらせていただきました。
2017年7月に自分がDNAを卒業してからも、舞台とか勝俣選手やMAO選手がアイドルユニットとして活動していましたね。
ーーところでリング上のコスチュームやトレーニングの際、こだわりの「GEAR(道具)」があれば教えて下さい。
樋口:自分はテーピングですね。手首が外側に曲がらないように固定したり、逆水平チョップで威力を高めるためという理由もありますが、テーピングを巻くことによって切り替わるんですよ、「人間・樋口」から「プロレスラー・樋口」に。
テーピングがスイッチになっています。だから練習する時も巻きます。テーピングをすることによって、気が引き締まりますね。
ーー坂口選手は試合前、フードを被ったりガウンを着ると臨戦態勢に入ると、話してくれました。
樋口:そうですか、やはり「身に付けるもの」って大切ですね。相撲時代も、まわしを付けると切り替わったので…そういったものがスイッチになるんでしょうね。
ーー試合前に必ず行うことはありますか?
樋口:必ず「股割り」をします。試合前、忙しくてウォーミングアップできないこともありますが、股割りだけは欠かさないようにしています。
ーーところで昨年9月、右膝後十字靭帯断裂で欠場しましたね。あれは、どのような状況で起きたのですか。
樋口:DDTのファンクラブ興行でやりました。
ケガした瞬間、「あれっ?おかしいぞ」と感じました。 ラリアットを受けて、一回転してリングの外に落ちそうになって「やばい」と感じ足を踏ん張った時、膝をリングの角に打ち付けました。
試合は、なんとか乗り切り控室まで戻りましたが、緊張が解けた瞬間に動けなくなりました(笑)。
ーー手術はしていないんですか?
樋口:はい。状況として1ヶ月くらいは、まともに歩けませんでした。通院し、手術しない選択もあることを知りました。
それで足の状態を見ながら、家でリハビリをして過ごしました。2ヶ月後には練習を再開しましたね。
.4ヶ月間、リングを離れて精神的にいかがでしたか?
樋口:相撲時代に左膝を怪我した経験があります。ケガして1週間は「もう戻れないな」と落ち込みますね。
ただ相撲時代の経験が生かされて、1ヶ月位すると腫れが引いて動けるようになるんです。すると「このまま終えていいのか?」と考え、前向きな気持ちに変わり、リハビリに精を出しました。
.12/28後楽園ホール大会で復帰しましたが、リングの感触はいかがでしたか。
樋口:不安と緊張でしたね。実はリハビリ期間中、いろいろと気にかけてくれたのがEruptionの坂口征夫選手でした。
「これは、いい機会だと捉えて膝に負担をかけない体作りをしてみたら?」とアドバイスを受けました。
ーー復帰戦のリングで、久しぶりに樋口選手を見た時、体つきが変化していて驚きました。体重を、どのくらい落としましたか?
樋口:元々115キロあり、そこから15キロ落としました。 でも今、増量しているんですよ。
納谷幸男選手や吉村直巳選手、飯野雄貴選手など、DDTで体格の大きい選手が増えてきました。今の自分の体格だと当たり負けするんですよ。
115キロ当時は、石川修司選手にも(130キロ)当たり負けしませんでした(笑)。 自分の感覚的には変わっていないのですが、体重が減った分、当たり負けしてしまう。
お客さんには伝わってないかもしれませんが、自分の中では「軽いな」と感じてしまう。だから今は増量し105キロ前後あります。
ーー復帰後は、坂口選手、赤井選手とともにユニット「Eruption」で活動していますが、一緒に行動する経緯を教えてください。
樋口:欠場中に坂口選手には気にかけていただきました。同じようにご飯に誘ってくれたのが赤井選手でした。
いろいろ話す中で「DDTの景色を変えたいな。新しいものを出したい」と意見が一致、ユニットを結成することになりました。 自分から見て坂口選手は、キャリアや実績もあるので兄貴分ですね。
ーー坂口選手にEruptionの話を伺ったら、「上下関係はなく、3人が同等の立ち位置」ということでしたが…
樋口:そうなんですけど(笑)相撲界にいたからなのか、自分の個人的な感覚で「年上を敬う、立てる」というのが出てしまいます。
今の若い人はしっかりしていますが、「上の人を立てる」という部分では自分が率先して、そういう姿を見せて行きたいと思います。
ーー赤井選手に対しては、どのような印象をお持ちですか?
樋口:DDTという男子の団体に1人女性で、いろいろと思うことがあったと思います。
7番勝負(現在、3勝3敗)を通して、もっといろいろなプロレスをやりたい、と話していました。
赤井選手は蹴りとか打撃とか強いですが、それで足りない部分を自分たちがフォローして、チームとしての力を発揮したいと思います。
.5月2日に遠藤選手と戦い「挑戦剣」を奪取しましたが、16日に「いつどこ挑戦権」で遠藤選手に敗れ、タイトルマッチ直前に奪われてましたね。
樋口:2日は、いつものように力を主体に戦おうと思っていました。そしたら遠藤選手も同じ土俵に上がってきたので、力で倒しましたね。
ーー遠藤選手は「欠場明けの体を絞った樋口にだったら、パワーで勝てると思い挑んだんですけど、モノの見事に返り討ちにあった」と話していました。
樋口:最後、後頭部にラリアットをぶちかましてやりましたよ(笑)。
ーーその2週間後、遠藤選手が「いつどこ挑戦権」を使い、樋口選手に挑みましたね。
樋口:あの時、帰ろうと準備していたんです。「挑戦剣」があるので、コスチュームを着て控え室で待っていました。
ただメインが終わったので「誰も挑戦して来ないな」と思ってシューズとサポーターを外したら、指名を受けるという(笑)。
膝に爆弾を抱えている状態でサポーターがないのは辛いですね。膝が固定されていないので踏ん張りが効かない「ゆるい」状態なんです。
ーーネジで言うと、ボルトにナット部分がキチンと締めてられていない感じですか?
樋口:そうですね。
.16日は、遠藤選手がメイン終わりで2試合連続、かたや樋口選手はオープニングマッチ出場で6試合空きました。連続で戦うのと休憩を取るのは、どちらが有利ですか。
樋口:レスラーによると思いますが、休憩すると体が冷えるの自分は間隔を空けない方がいいです。 結果的に5月2日は、こっちの作戦勝ち。16日は遠藤選手の作戦勝ちというですね…
.6月20日、Eruptionとして待望のKO-D6人タッグ選手権ですよね。相手の#DAMNHEARTS(遠藤選手、T-Hawk選手、エル・リンダマン選手)は、かなりの強敵かと思います。
樋口:キーマンは赤井選手だと思います。Eruptionとして「ベルトを必ず獲る」。そこに赤井選手は「男子に引けを取らない」というテーマが乗ると思います。
ーー外敵である#STORNGHEARTSのT-Hawk選手とリンダマン選手の印象を教えてください。
樋口:身体能力が高いですよね。T-Hawk選手は後楽園で闘って、体幹が強く軸がぶれない。リンダマン選手は持ち上げる力がすごいですね。
あとT-Hawk選手は、地元が北海道で一緒なんですよ(笑)。北海道苫小牧で野球をしていたのでアスリート気質が強い、それはリンダマン選手にも共通していることですけど。
遠藤哲哉選手、T-Hawk選手、エル・リンダマン選手は個々としても強いし、チームとしても強い。強敵だけど、それには負けたくない。
Endo選手が田中将斗選手からKO-D無差別級王座をDDTに取り戻したとは言え、KO-D6人タッグ・DDT UNIVERSAL王座と#DAMNHEARTSが、主要タイトルのうち3タイトルを持っています。かなり勢いのあるチームですが、その勢いを止めたいですね。
ーーそして6月14日から有観客興行が始まりました。お客さんの前で戦うのはいかがでしたか?
樋口:個人的には、あまり気になりませんでしたね。会場でお客さんに見てもらうのは大切なことだと思いますが、無観客でカメラを通した向こう側のお客さんに対して、「自分のファイトを全力で見せること」に変わりはありません。
会場にお客さんがいると歓声がダイレクトに届きます。その声援で気持ちを高揚させる選手も、もちろんいます。とても大事なことだと思います。
ただ自分の場合は、試合中メチャクチャ集中しているんですよ。お客さんの声援は聞こえているんですけど、聞こえていないという感覚なんです。
言葉にすると難しいですけど、お客さんの顔も見えてますし、歓声もしっかり届いているんです。
ーーサッカー選手が試合中、俯瞰するのと同じですね。高いところから見下ろすイメージで、目で見なくても周りの状況を感じることができる能力。
樋口:その感覚に近いと思います。とにかく試合に集中していますね。
誤解して欲しくないのですが、お客さんの声はありがたいですし、声援はキチンと届いています(笑)。
.最後に6/20のタイトル戦を前に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
樋口:少しずつ元の生活に戻っているとは言え、新型ウイルスの影響でうまくいかない事も多いと思います。
自分ができることはプロレスと真剣に向き合うことです。 自分たちEruptionは「DDTを面白くしたい」という信念をもとに全力で闘っています。
そして#DAMNHEARTSの勢いを止めてEruptionがベルトを獲得し、ファンの皆さんに新しい風景をお見せしたいと思います。応援宜しくお願い致します。
<Information>
王者・#DAMNHEARTSにEruptionが挑戦するKO-D6人タッグ選手権は6.20東京 新宿FACEで行われます。
樋口:小学生の頃、深夜に放送していた全日本プロレス中継を見てからです。
川田選手や小橋選手の戦いに魅了されました。
中学から柔道を初めて、高校の時、北海道で個人・団体ともに3位入賞し、相撲部屋からスカウトされました。
「東京にも行けるし、相撲出身のレスラーが多いな〜」と考え、2006年に相撲の世界に飛び込みました。
相撲界には7年間お世話になりました。相撲界で上を目指していたのですが、ある時「このまま関取に上がれずにウロウロしていていいのか?」と悩み、2014年に引退しました。
ーー相撲引退後、どのような経緯でプロレス界に?
樋口:一旦、闘うことから離れたいと思い、就職しました。
普通に仕事しているなかで、「なんのために東京に来たんだろう、元々の目的はなんだったのか」と考え始め、やはりプロレスを諦めきれず、知り合いを通じてDDTの高木社長を紹介してもらい、2014年の夏、入門テストを受けました。
ーー子供の頃、観ていた全日本プロレスではなかったのですね。
樋口:相撲時代は見ていませんでしたが、高校時代サムライTVを観て「DDTって面白い団体だな」と気になっていました。
実は相撲時代、日本武道館で行われたDDTの試合を2階席から観戦していました。メインが飯伏選手とケニー選手の戦いでしたね(2012年・武道館ピーターパン)。
ーー最初はDDTではなく、若手が主体となる「DNA」への参戦でしたね。
樋口:DNAは、中津良太選手・梅田公太選手・岩崎孝樹選手・自分と、すでにDDTでデビューしていた勝俣選手・宮武選手・河村選手・鈴木選手など若い選手が主体の興行でした。
川田選手や小橋選手の戦いに魅了されました。
中学から柔道を初めて、高校の時、北海道で個人・団体ともに3位入賞し、相撲部屋からスカウトされました。
「東京にも行けるし、相撲出身のレスラーが多いな〜」と考え、2006年に相撲の世界に飛び込みました。
相撲界には7年間お世話になりました。相撲界で上を目指していたのですが、ある時「このまま関取に上がれずにウロウロしていていいのか?」と悩み、2014年に引退しました。
ーー相撲引退後、どのような経緯でプロレス界に?
樋口:一旦、闘うことから離れたいと思い、就職しました。
普通に仕事しているなかで、「なんのために東京に来たんだろう、元々の目的はなんだったのか」と考え始め、やはりプロレスを諦めきれず、知り合いを通じてDDTの高木社長を紹介してもらい、2014年の夏、入門テストを受けました。
ーー子供の頃、観ていた全日本プロレスではなかったのですね。
樋口:相撲時代は見ていませんでしたが、高校時代サムライTVを観て「DDTって面白い団体だな」と気になっていました。
実は相撲時代、日本武道館で行われたDDTの試合を2階席から観戦していました。メインが飯伏選手とケニー選手の戦いでしたね(2012年・武道館ピーターパン)。
ーー最初はDDTではなく、若手が主体となる「DNA」への参戦でしたね。
樋口:DNAは、中津良太選手・梅田公太選手・岩崎孝樹選手・自分と、すでにDDTでデビューしていた勝俣選手・宮武選手・河村選手・鈴木選手など若い選手が主体の興行でした。
練習生時代、「そろそろデビューかな?」と思っていた時、高木社長から「練習生を含め若手が育っているので、若手主体の興行を行おう」と話をいただきました。
そしてデビューし、若手主体の「DNA」を主軸に活動していましたが、自分としてはDNAもDDTも「プロレス」という意味では変わらないので、真面目に取り組みました。
そういう意味では相撲時代と変わらずに、一つのことに打ち込むことが出来ました。
面白いことをするのも嫌いではないです。根本にあるのは「真摯」に取り組むという気持ちです。
それこそ相撲もプロレスも、リングと土俵と場所は違えども、戦いに賭ける思いは一緒です。だったら、ここで思いっきりやってやろう!という気持ちで戦っていました。もちろん今もですけど(笑)。
.DNAは他団体からの参戦選手も多く、バラエティー豊かな活動をしていた記憶があります。
樋口:いろいろやりました(笑)。その頃、自分はDDTのリングにも上がらせていただきました。
2017年7月に自分がDNAを卒業してからも、舞台とか勝俣選手やMAO選手がアイドルユニットとして活動していましたね。
ーーところでリング上のコスチュームやトレーニングの際、こだわりの「GEAR(道具)」があれば教えて下さい。
樋口:自分はテーピングですね。手首が外側に曲がらないように固定したり、逆水平チョップで威力を高めるためという理由もありますが、テーピングを巻くことによって切り替わるんですよ、「人間・樋口」から「プロレスラー・樋口」に。
テーピングがスイッチになっています。だから練習する時も巻きます。テーピングをすることによって、気が引き締まりますね。
ーー坂口選手は試合前、フードを被ったりガウンを着ると臨戦態勢に入ると、話してくれました。
樋口:そうですか、やはり「身に付けるもの」って大切ですね。相撲時代も、まわしを付けると切り替わったので…そういったものがスイッチになるんでしょうね。
ーー試合前に必ず行うことはありますか?
樋口:必ず「股割り」をします。試合前、忙しくてウォーミングアップできないこともありますが、股割りだけは欠かさないようにしています。
ーーところで昨年9月、右膝後十字靭帯断裂で欠場しましたね。あれは、どのような状況で起きたのですか。
樋口:DDTのファンクラブ興行でやりました。
ケガした瞬間、「あれっ?おかしいぞ」と感じました。 ラリアットを受けて、一回転してリングの外に落ちそうになって「やばい」と感じ足を踏ん張った時、膝をリングの角に打ち付けました。
試合は、なんとか乗り切り控室まで戻りましたが、緊張が解けた瞬間に動けなくなりました(笑)。
ーー手術はしていないんですか?
樋口:はい。状況として1ヶ月くらいは、まともに歩けませんでした。通院し、手術しない選択もあることを知りました。
それで足の状態を見ながら、家でリハビリをして過ごしました。2ヶ月後には練習を再開しましたね。
.4ヶ月間、リングを離れて精神的にいかがでしたか?
樋口:相撲時代に左膝を怪我した経験があります。ケガして1週間は「もう戻れないな」と落ち込みますね。
ただ相撲時代の経験が生かされて、1ヶ月位すると腫れが引いて動けるようになるんです。すると「このまま終えていいのか?」と考え、前向きな気持ちに変わり、リハビリに精を出しました。
.12/28後楽園ホール大会で復帰しましたが、リングの感触はいかがでしたか。
樋口:不安と緊張でしたね。実はリハビリ期間中、いろいろと気にかけてくれたのがEruptionの坂口征夫選手でした。
「これは、いい機会だと捉えて膝に負担をかけない体作りをしてみたら?」とアドバイスを受けました。
ーー復帰戦のリングで、久しぶりに樋口選手を見た時、体つきが変化していて驚きました。体重を、どのくらい落としましたか?
樋口:元々115キロあり、そこから15キロ落としました。 でも今、増量しているんですよ。
納谷幸男選手や吉村直巳選手、飯野雄貴選手など、DDTで体格の大きい選手が増えてきました。今の自分の体格だと当たり負けするんですよ。
115キロ当時は、石川修司選手にも(130キロ)当たり負けしませんでした(笑)。 自分の感覚的には変わっていないのですが、体重が減った分、当たり負けしてしまう。
お客さんには伝わってないかもしれませんが、自分の中では「軽いな」と感じてしまう。だから今は増量し105キロ前後あります。
ーー復帰後は、坂口選手、赤井選手とともにユニット「Eruption」で活動していますが、一緒に行動する経緯を教えてください。
樋口:欠場中に坂口選手には気にかけていただきました。同じようにご飯に誘ってくれたのが赤井選手でした。
いろいろ話す中で「DDTの景色を変えたいな。新しいものを出したい」と意見が一致、ユニットを結成することになりました。 自分から見て坂口選手は、キャリアや実績もあるので兄貴分ですね。
ーー坂口選手にEruptionの話を伺ったら、「上下関係はなく、3人が同等の立ち位置」ということでしたが…
樋口:そうなんですけど(笑)相撲界にいたからなのか、自分の個人的な感覚で「年上を敬う、立てる」というのが出てしまいます。
今の若い人はしっかりしていますが、「上の人を立てる」という部分では自分が率先して、そういう姿を見せて行きたいと思います。
ーー赤井選手に対しては、どのような印象をお持ちですか?
樋口:DDTという男子の団体に1人女性で、いろいろと思うことがあったと思います。
7番勝負(現在、3勝3敗)を通して、もっといろいろなプロレスをやりたい、と話していました。
赤井選手は蹴りとか打撃とか強いですが、それで足りない部分を自分たちがフォローして、チームとしての力を発揮したいと思います。
.5月2日に遠藤選手と戦い「挑戦剣」を奪取しましたが、16日に「いつどこ挑戦権」で遠藤選手に敗れ、タイトルマッチ直前に奪われてましたね。
樋口:2日は、いつものように力を主体に戦おうと思っていました。そしたら遠藤選手も同じ土俵に上がってきたので、力で倒しましたね。
ーー遠藤選手は「欠場明けの体を絞った樋口にだったら、パワーで勝てると思い挑んだんですけど、モノの見事に返り討ちにあった」と話していました。
樋口:最後、後頭部にラリアットをぶちかましてやりましたよ(笑)。
ーーその2週間後、遠藤選手が「いつどこ挑戦権」を使い、樋口選手に挑みましたね。
樋口:あの時、帰ろうと準備していたんです。「挑戦剣」があるので、コスチュームを着て控え室で待っていました。
ただメインが終わったので「誰も挑戦して来ないな」と思ってシューズとサポーターを外したら、指名を受けるという(笑)。
膝に爆弾を抱えている状態でサポーターがないのは辛いですね。膝が固定されていないので踏ん張りが効かない「ゆるい」状態なんです。
ーーネジで言うと、ボルトにナット部分がキチンと締めてられていない感じですか?
樋口:そうですね。
.16日は、遠藤選手がメイン終わりで2試合連続、かたや樋口選手はオープニングマッチ出場で6試合空きました。連続で戦うのと休憩を取るのは、どちらが有利ですか。
樋口:レスラーによると思いますが、休憩すると体が冷えるの自分は間隔を空けない方がいいです。 結果的に5月2日は、こっちの作戦勝ち。16日は遠藤選手の作戦勝ちというですね…
.6月20日、Eruptionとして待望のKO-D6人タッグ選手権ですよね。相手の#DAMNHEARTS(遠藤選手、T-Hawk選手、エル・リンダマン選手)は、かなりの強敵かと思います。
樋口:キーマンは赤井選手だと思います。Eruptionとして「ベルトを必ず獲る」。そこに赤井選手は「男子に引けを取らない」というテーマが乗ると思います。
ーー外敵である#STORNGHEARTSのT-Hawk選手とリンダマン選手の印象を教えてください。
樋口:身体能力が高いですよね。T-Hawk選手は後楽園で闘って、体幹が強く軸がぶれない。リンダマン選手は持ち上げる力がすごいですね。
あとT-Hawk選手は、地元が北海道で一緒なんですよ(笑)。北海道苫小牧で野球をしていたのでアスリート気質が強い、それはリンダマン選手にも共通していることですけど。
遠藤哲哉選手、T-Hawk選手、エル・リンダマン選手は個々としても強いし、チームとしても強い。強敵だけど、それには負けたくない。
Endo選手が田中将斗選手からKO-D無差別級王座をDDTに取り戻したとは言え、KO-D6人タッグ・DDT UNIVERSAL王座と#DAMNHEARTSが、主要タイトルのうち3タイトルを持っています。かなり勢いのあるチームですが、その勢いを止めたいですね。
ーーそして6月14日から有観客興行が始まりました。お客さんの前で戦うのはいかがでしたか?
樋口:個人的には、あまり気になりませんでしたね。会場でお客さんに見てもらうのは大切なことだと思いますが、無観客でカメラを通した向こう側のお客さんに対して、「自分のファイトを全力で見せること」に変わりはありません。
会場にお客さんがいると歓声がダイレクトに届きます。その声援で気持ちを高揚させる選手も、もちろんいます。とても大事なことだと思います。
ただ自分の場合は、試合中メチャクチャ集中しているんですよ。お客さんの声援は聞こえているんですけど、聞こえていないという感覚なんです。
言葉にすると難しいですけど、お客さんの顔も見えてますし、歓声もしっかり届いているんです。
ーーサッカー選手が試合中、俯瞰するのと同じですね。高いところから見下ろすイメージで、目で見なくても周りの状況を感じることができる能力。
樋口:その感覚に近いと思います。とにかく試合に集中していますね。
誤解して欲しくないのですが、お客さんの声はありがたいですし、声援はキチンと届いています(笑)。
.最後に6/20のタイトル戦を前に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
樋口:少しずつ元の生活に戻っているとは言え、新型ウイルスの影響でうまくいかない事も多いと思います。
自分ができることはプロレスと真剣に向き合うことです。 自分たちEruptionは「DDTを面白くしたい」という信念をもとに全力で闘っています。
そして#DAMNHEARTSの勢いを止めてEruptionがベルトを獲得し、ファンの皆さんに新しい風景をお見せしたいと思います。応援宜しくお願い致します。
<Information>
王者・#DAMNHEARTSにEruptionが挑戦するKO-D6人タッグ選手権は6.20東京 新宿FACEで行われます。
この模様は 動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで、6月20日(土)19:00より放送されます。
For more information,DDT Pro-Wrestling Official WebsitePlease refer to the.
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