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フィジカルと精神力でチームを牽引、日本代表の頼れる存在・長友佑都の5度目のW杯へ向けた戦い
日本代表のディフェンダーである38歳の長友佑都は、ワールドカップに4大会連続で出場し、2026年北中米の3か国で共同開催される大会で5大会連続の出場を目指す。今回は、長友の経歴や魅力について解説していく。※トップ画像出典/Getty Images
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ストイックなトレーニングでフィジカルを強化!ムードメーカーとしてチームをけん引する力も
長友は身長は170cmと上背はないが世界基準で見た大型FWにも競り負けないフィジカルと身体能力の高さをあわせ持つ日本代表のディフェンダーだ。
長友がサッカーを始めたのは7歳。高校サッカー界の強豪として知られる東福岡の出身ではあるものの、福岡県選抜に選ばれたこともなければ、スポーツ推薦で明治大学へ進学したわけでもなかった。そして明治大学在学中の2006年全日本大学選抜にて注目を集め、プロ1年目となる2008年にはFC東京でJリーグ優秀選手賞と優秀新人賞をダブル受賞。FIFAワールドカップ大会後、2010年からイタリア1部リーグ(セリエA)のチェゼーナに移籍。その後インテル・ミラノへの移籍が決まり、日本だけでなく世界のサッカーファンに衝撃を与えた。
日本サッカー界でのサイドバックとしての地位を確立させたということでも大きな意味を持った選手だ。海外の選手に当たり負けしないように体幹のトレーニングとコンディショニングで鍛え上げたストイックさを持ち味に、1対1で粘り強くプレーするスタイルでボールを奪取する。左右ともに高いレベルでこなし、俊敏性にすぐれているだけでなく明るいキャラクターというのも大きな魅力。ムードメーカー的な存在としてチームを盛り上げている。
経験値をいかした5回目のW杯を期待
日本代表は、FIFAワールドカップ26アジア最終予選で中国代表と対戦し、2024年の全活動日程を終えた。2024年は元日の国立競技場で行われたTOYO TIRES CUP 2024からスタートし、AFCアジアカップ、アジア2次予選、アジア最終予選(3次予選)を戦い抜き、5勝1分の勝点16で単独首位をマーク。38歳、最年長の長友が3月シリーズで代表に復帰してからその存在感、好影響は誰もが認めるところだが、日本代表に選抜されながらも最終予選6試合すべてでベンチ外だった。
長友は、2010年のW杯南ア大会のアジア予選から4大会すべてで予選から突破し5大会目になる。最終予選の修羅場を何度もくぐっている経験や存在感がチームの安定や結束につながることは間違いない。
2025年は3月と6月にアジア最終予選の第7節から第10節が行われ、全日程を終える。次回は3月20日、埼玉スタジアム2002で行われる日本代表VSバーレーン代表戦。持ち前のフィジカルと粘り強い守備での活躍を期待したい。
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています