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FIFAワールドカップアジア最終予選。絶好調も4連勝は達成ならず、日本、オーストラリア戦で引き分け
2024年10月15日に埼玉スタジアム2002で、2026FIFAワールドカップのアジア最終予選が行われた。日本はオーストラリアと1‐1で引き分け、最終予選4連勝とはならなかった。今回は、この試合の実況と試合後のインタビューをダイジェストでお届けする。※トップ画像出典/Getty Images
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3連勝中の日本、オーストラリアとドローで4連勝ならず
当予選はAFCアジアカップの予選と2026FIFAワールドカップの最終予選を兼ねており、両カップへの出場を狙う日本は、ここまで史上初のワールドカップ最終予選3連勝を決めて絶好調だ。対して今節で対戦するオーストラリアはこれまで5大会連続で本大会出場を決めている強豪国。日本代表を率いる森保一監督はキャプテン遠藤航に代わり田中碧、鎌田大地に代わり久保建英と前戦からスターティングメンバーを2名変更。これに対し、最終戦の初戦黒星、2戦目ドローと今一つ波に乗れていないオーストラリアはスターティングメンバーを直近の中国戦から6名入れ替え勝利を狙う。
前半は日本がボールを支配、チャンスメイクするも無得点
試合開始早々、前半5分で日本が最初のチャンスメイク。南野拓実からのボールを受けた上田綺世がポストプレイ。右サイドフリーでボールを受けた堂安律が左足でクロスボールを出す。跳ねたボールを板倉滉がヘディングで繋ぎ、外で受けた久保が折り返す。パスを受けた田中がスペースへボールを入れると、このボールに反応した久保が左足でシュート。しかし惜しくもボールはサイドネットへ。前半14分では、久保のコーナーキックはファーサイドでフリーになっている堂安に渡りダイレクトボレーシュート。しかしオーストラリアのGKガウチにセーブされる。
日本はボールを下げることにより、オーストラリアのディフェンス陣を吊り上げ、その裏のスペースを狙う。しかしオーストラリアは「5-4-1」のコンパクトな布陣で自陣に低く構え、ボールを支配する日本もなかなか攻撃の隙を見つけられず攻めあぐねる。前半33分、中央の守田英正から敵陣裏でパスを受けた南野は胸でトラップの後、左サイドに走り込む三苫薫へ、カットインした三苫はそのままシュートを放つがガウチにはじかれ得点ならず。前半はこのまま0-0で終了した。
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後半は日本がオウンゴールによる失点も、オーストラリアも同じく失点
後半も前半と同じく引いて守るオーストラリアに対し、ボールは支配するものの、なかなかシュートチャンスは訪れない。
後半56分、中央付近で田中からパスを受けた左サイドの久保は、ドリブルで上がりながらファーサイドの南野へロングパス。頭で合わせた南野の強烈なヘディングシュートは、残念ながらゴールを外れる。ここは折り返しても良かったが、悔しがる南野。続く後半58分、GK鈴木彩艶のゴールキックがフィールド中央でオーストラリアに渡ると、オーストラリアは右サイドに展開。パスをもらったルイス・ミラーのクロスをクリアしようとした谷口彰悟のパスカットは無念にも自軍ゴールに吸い込まれ、オーストラリアが先制点を得てしまう。
流れを変えたい日本は62分に堂安に代えて伊東純也を投入。その伊東がさっそくチャンスを作る。64分、伊東が右サイドを駆け上がりクロスボールを供給。上田がヘディングで合わせるが、またしてもGKに阻まれる。さらに日本は70分、久保と南野を下げて、中村敬斗と鎌田の2名を追加。76分、中村が左サイドをドリブルで深くえぐり、マイナスの折り返しパスを出すと、オーストラリアはゴール前でクリアをミス。先程の日本と同じくオウンゴールとなり、日本は1‐1の同点に追いついた。
日本はその後も終始試合を支配し、敵陣へプレッシャーをかけ続けたが無念のタイムアップ。本予選で初めてのドローとなった。
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試合後のインタビューでオウンゴールを引き出した中村は、「負けている試合で途中交代だったので、とにかく仕掛けていこうと思った。今日は引き分けたがポジティブな引き分けだと思っている。次は必ず勝ちたい」と力強く語った。守田は「粘り強く守り続けたが、今日のような失点はどうしても生まれてしまう。それを課題として次につなげたい」と反省しきりだ。数々のチャンスメイクに貢献した三苫は、「ホームで勝ち点3を取らないといけない試合だった。失点してから勝ち点1を取れたことは良かったけど勝ちたかった。後半はボールロストも多くなり効果的に動けなかった。これが実力。もっと頑張りたい」と冷静にコメントした。
『日本 vs オーストラリア : グループC 第4節』FIFAワールドカップのアジア最終予選 日本 vs オーストラリア
配信日:2024年10月15日
※記事内の情報は配信時点の情報です