“Experience the world of table tennis” in Makuhari! Masaharu Yoshimura & Kenji Matsudaira show off their highlights for the opening of the T-League
卓球Tリーグとイオンモール株式会社は、千葉・イオンモール幕張新都心にて、「“世界を体感”卓球イベント Presented by AEON MALL × T.LEAGUE」を開催した。ゲストにはTリーグに出場する、T.T彩たまの吉村真晴と琉球アスティーダの松平賢二が登場し、エキシビジョンマッチを実施。世界トップレベルのプレーを披露し、同施設に集まった約800人の卓球ファンを大いに沸かせた。
Principal Sato
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2018/09/26
Tリーグ開幕まであと1ヶ月と迫る中、各地で卓球を盛り上げるべく様々なイベントが開催されている。その一つとして、今回は千葉のイオンモール幕張新都心・グランドモール1階グランドコートにて、リーグ主催では初となる開幕記念イベントが行われた。
ゲストには、男子の埼玉を拠点とするT.T彩たまから坂本竜介監督とリオ五輪銀メダリストの吉村真晴、沖縄が本拠地となる琉球アスティーダの2009年・2011年〜13年世界選手権日本代表・松平賢二が登場。
約800人の卓球ファンが集まったことについて「こういう機会を通して、自分たちの技術を伝えられるように頑張ります」と吉村。続けて松平は「最初は“今日は誰も来ないかな”と思っていたんですけど、これだけの人が来てくれて嬉しい」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。
はじめにウォーミングアップを兼ねてラリーを展開し始めた吉村と松平。イベントの練習といえど、打球のテンポや速度はハイレベル。
周りで見る子供たちからは、普段近くで目にすることのできない世界ランカーのボールに対し、驚きの声が相次いだ。
練習を終えると、一般参加者と吉村、松平の両選手による3点先取のチャレンジマッチが行われた。
松平はインターハイ出場経験のある現役高校生プレーヤー相手に苦戦を強いられ、ゲームポイント2-3でまさかの敗北。松平は何度もボールを拾い上げるも、高校生にプロ顔負けの強烈なドライブを打ち込まれ、最後は拾いきれずに力尽きた。
坂本監督は冗談交じりに松平の“Tリーグの出場権剥奪”を宣告。松平もこれには苦笑いだったが、会場は大きな笑いに包まれた。
一方の吉村は、一般男性相手にシーソーゲームの展開になったが、マッチポイントを握ると、最後は松平の仇を討つと言わんばかりの渾身のドライブを披露。プロとしての実力を見せつけた。
終盤には、吉村&松平vs参加者2名によるダブルス対決企画を開催。大会ではなかなか見ることのできない珍しいペアの実現に、会場に集まった卓球ファンは大喜び。一球一球をしっかりと目に焼き付けていた。
チャレンジマッチの後には、吉村vs松平のエキシビジョンマッチが行われた。
世界トッププレイヤーならではの豪快なラリーに加え、背面ショットや股抜きショットなど、普段試合で見ることのできないトリッキーショットも披露した両選手。“卓球界のエンターテイナー”とも呼ばれる2人が、その技術で会場のファンを虜にした。
3セットマッチ2セット先取の対戦で、結果は吉村が2-1で勝利。それぞれ笑いを取りながらリラックスして臨んだ試合ではあったが、吉村はTリーグ開幕へ向けて弾みをつける形となった。
試合終了後には、坂本監督を含めた選手たちによるトークセッションを実施。
Tリーグ開幕へ向けての抱負を聞かれた吉村は「ようやく日本にプロリーグができるということで、僕自身とても楽しみにしています。ただ、これは2020年の東京五輪に向けて日本卓球界を進化させるために立ち上げたというのも理由としてあると思うので、この機会を逃さずに、僕自身もっともっと成長していけるように頑張っていきたい」とさらなるレベルアップを誓った。
松平はTリーグの見所について「日本では見ることのできない対戦カードが多い。吉村も含めて水谷、丹羽、張本、そして弟の健太などは、全日本選手権の決勝ぐらいでしか見れないカードですから、それがTリーグができることによって日本で何回も見れるのはすごいこと。海外からも韓国、台湾、中国といったアジア勢に加え、T.T彩たまにはティアゴ・アポロニアというポルトガル出身のヨーロッパ選手もいる。日本選手だけじゃなく海外選手のプレーも見所ですね」と強豪が揃う世界トップクラスのリーグであることを強調した。
坂本監督は「僕自身、監督だけじゃなく役員という形でチームのマネジメントも携わっているので、卓球界を盛り上げるためのチーム作りが自分の使命」と自身の役割について話すと、「監督としては試合に勝つことが重要なことではあるんですけれども、みんなに愛してもらえるような、卓球を愛してもらえるようなチーム作りを一番に考えていきたい。ファンの方々が試合を観にきて幸せになってくれるように、Tリーグを精一杯盛り上げていきたいですね」と監督としての立ち回りでの心がけを語った。
全体を通して、常にファンと近い距離で交流を図ることができたこのイベント。最後には、吉村、松平のサイン入りグッズや、Tリーグ開幕戦のチケット抽選会が行われた。
世界の第一線で戦う選手たちのプレーを間近で観戦し、思わず胸が、そして魂が熱くなったファンは多かったのではないだろうか。
既存の卓球ファンのみならず、今回買い物でたまたま立ち寄って見学していた卓球未経験者も、10月24・25日の開幕戦が待ち遠しくなったはず。
この機会にチケットを購入して、世界レベルの卓球を、ぜひ生で体感していただきたい。
Text/Photos/Sato Shusho
◆「Tリーグ」オフィシャルサイト
◆「T.T彩たま」オフィシャルサイト
◆「琉球アスティーダ」オフィシャルサイト