To increase awareness of competition! Launched "SPORTS TIMES," a project to provide information for sports teams themselves
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営する株式会社PR TIMESは、Jリーグ9チーム、Bリーグ15チームとのスポンサー契約を発表し、同時にスポーツの情報発信を支援するスポーツPRプロジェクト『SPORTS TIMES(スポーツタイムズ)』を発足。8月20日より本格的に始動した。このプロジェクト発足発表会には柔道家でタレントの篠原信一氏をゲストとして招き、プロジェクト参画チームである湘南ベルマーレの水谷尚人代表、アルバルク東京の林邦彦代表、栃木SCの橋本大輔代表も参加。本プロジェクトの参加経緯や、PRを通じた今後の情報戦略などについてそれぞれ語った。
Principal Sato
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2018/08/31
そもそもPR TIMESとは、企業とメディア、そして生活者をニュースでつなぐWebサービス。
2007年のサービス開始より、報道機関向けの発表資料(プレスリリース)をメディア記者向けに配信する機能と、PR TIMESおよびパートナーメディアに掲載する機能をセットで提供。利用企業数は今年の7月に2万4000社を突破し、国内上場企業32.6%に利用されている。
そんな中、今回新たに発足されたプロジェクト『SPORTS TIMES』は、参画したチームとパートナーシップを結ぶことで、そのチームがPR TIMESの配信サービスを無償で活用できるようになる、というもの。
加えて、スポーツチーム・団体が自ら情報を発信し、メディアや生活者とのリレーションを構築できるよう、今後はPR TIMES主催のスポーツ団体のPRに関する勉強会なども開催していく予定だ。
はじめはJリーグ所属9チーム、Bリーグ所属15チームが参画する形で始動し、8月20日より他スポーツ団体の参加募集も開始。
応募資格はスポーツに関わるプロチーム、実業団チーム、または法人格を有する団体で、対象スポーツも現時点でプロスポーツ以外のアマチュアやマイナースポーツを含む全84種目となっている。
PR TIMESの山口拓己代表取締役社長は本プロジェクトについて、「PR TIMESの中では、スポーツ関連のプレスリリースは3.8%で、それも商品、サービスがほとんど。だからスポーツチームの情報は流れていません。それに試合の勝ち負け以外は報道されにくいため、国内ではまだ知られていないスポーツも多い。特に地域のクラブやマイナースポーツはそうですね。したがって、こうした課題を克服すべく、本プロジェクトを発足したんです」と説明した。
その後、プロジェクト参画チームである(写真左から)アルバルク東京の林代表、湘南ベルマーレの水谷代表、栃木SCの橋本代表が登壇。それぞれ『SPORTS TIMES』に参加した経緯や、PRを通じた今後の情報戦略を語った。
「我々のクラブ、栃木SCは地元メディアとの付き合いはあっても、全国メディアや他の地域のメディアとつながる機会がないんです。だから成績以外のクラブの活動を、地元メディアにしか発信できない。全国的に知っていただくためには、このプロジェクトに参画するべきだと考えたんです。
今後の取り組みとしては、そういったクラブの活動を全国に発信すること。あとはスポンサー営業、人材の採用でも活用したいですね」(栃木SC・橋本代表)
「湘南ベルマーレの活動は、どうしても知る人ぞ知るような地域的な活動になってしまっているんですね。一生懸命SNSでも発信しているんですけど、どうしても地元やファンだけにとどまってしまう。クラブの活動はもちろん、90分間足を止めない“ノンストップフットボール”という湘南スタイルのサッカーを、もっと広めていきたいと思い、参画しました。
これからの戦略としては、まず根本的な解決策としてJリーグの関心を高めることから始めたいですね。そのために、我々はいつも試合日前後にイベントを開いておりまして、スタジアムでウエディングをしたり、ビーチを作ってお子さんに遊んでもらったり。先日はポケットモンスターのピカチュウがゲストに来てくれました(笑)。そういったイベントの告知を、より幅広くしていって、湘南ベルマーレ、Jリーグに関心を持ってもらいたいですね」(湘南ベルマーレ・水谷代表)
「私どもBリーグは、2016年から始まったばかり。バスケの競技人口は多いものの、プロリーグとしての価値をまだまだ見出せていません。Bリーグを観に来ていただくためにどれだけ情報発信できるか。そして、その情報発信によってお客様とどれだけ距離を縮められるか。こうした我々が着手しなければならないことに、本プロジェクトの内容が合致していたため、参画することを決めました。
具体的な戦略としては、PRを通じてBリーグのエンターテイメント性を伝えていきたい。これは私自身が驚いたのですが、Bリーグは試合中に音楽が流れたり、試合の最初から最後まで各スペースでいろんなイベントをやっているんですね。そういった他のスポーツとは違う部分を知ってもらって、一度観に来ていただきたいと思っています。それが日本バスケット界全体の発展につながると思うので」(アルバルク東京・林代表)
続けて、PR TIMESの1日社長に就任した柔道家でタレントの篠原氏がゲストとして登場。
青いジャケットにPR TIMESのTシャツ、ジーパンという姿で現れた篠原氏は、この日の衣装について「IT社長といえば、やはりインテリジェンス。なおかつジェントルマン!そこに少し遊び心を加えて楽な感じで来ました」と説明。
山口社長が「会社のオフィスに篠原氏のパネルを飾りたい」と感想を述べると、それに対して篠原氏は「いや山口社長、山口“前”社長!パネルじゃなくて銅像でよろしくお願いします」と登場して早々“篠原節”全開だった。
発表会を終えると、集まった報道陣一人ひとりに名刺を渡す篠原氏。PR TIMESの1日社長としての責務を全うしていった。
その後、囲み取材が行われ、『SPORTS TIMES』に柔道の加盟がないことについて問われると「柔道も入ってくると思いますよ。逆に入ってもらわないと困ります。それによってもっと柔道を広く発信していって、柔道界を盛り上げたい」と篠原氏。そのための対策として「全日本柔道連盟に行って“入ってください”と言います。井上康生に」と日本男子代表監督の名前を出し、報道陣の笑いを誘った。
柔道界の復帰については「今のところはないです。こんな逸材を放っておいていいんですかね?」と冗談交じりに話すと、報道陣に次期スポーツ庁長官の座を勧められ「僕ならできないことはないけど、まだオファーがない。ただ、その前に野村忠宏が阻止に入ると思います(笑)」と笑いを交えつつ否定した。
最後に、本プロジェクトを通じて「東京オリンピック・パラリンピックの競技を広めていきたい」と2020年のスポーツの祭典に向けても意気込みを語った篠原氏。
国内には、まだまだ認知度の低い競技が多いことは事実。特にパラリンピックにおいては、健常者スポーツと比べて関心は低いため、2年後に向け様々な障害者スポーツのPR活動が行われている。
『SPORTS TIMES』というプロジェクトは、そういった競技の認知拡大はもちろん、競技人口普及につながる救世主となるかもしれない。
それを踏まえ、たくさんのスポーツチーム・団体に、このプロジェクトへの参加を検討していただきたいところだ。
Text/Photos/Sato Shusho
◆PR TIMES
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