
【J1第10節】首位で臨んだ町田に底力を持つ浦和、国立競技場での大一番の行方は
2025年4月13日、東京・国立競技場でFC町田ゼルビア vs 浦和レッズが行われた。詰めかけた44,363人の観衆が見守るなか、今季J1で首位を走る町田が伝統の浦和を迎え撃つ。両者の対戦はJ1で3度目。昨季は町田がアウェーで2-1と勝利し、国立での前回対戦は2-2の劇的なドローだった。今回の国立競技場での大一番は、どのような結末を迎えるのか。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

ファーストシュートは町田!林幸多郎がヘッドで枠をとらえる
町田のスターティングメンバーは、GK谷晃生、ディフェンスラインは3バックにDF昌子源、岡村大八、サイドにMF中山雄太、林幸多郎を配置。MF白崎凌兵と下田北斗が中に入る。トップ下にFW相馬勇紀、西村拓真、そして1トップにはオ・セフン。
対する浦和は、GK西川周作、4バックDF陣は石原広教、マリウス・ホイブラーテン、ダニーロ・ボザ、長沼洋一。その上にMFサミュエル・グスタフソンと安居海渡。攻撃陣はMF金子拓郎、渡邊凌磨、マテウス・サヴィオ。そして1トップのFW松尾佑介という顔ぶれとなった。
浦和マリウス・ホイブラーテンが押し込んで先制
試合開始直後から、両チームともに強度の高いプレーを見せる。ファーストシュートは町田。前半10分過ぎ、サイドチェンジからMF中山がセンタリング。GKがパンチングでクリアしたこぼれ球に、走り込んでいたMF林がヘッドでゴール右隅へ枠をとらえるボールを叩き込んだ。ゴールと思われたが、浦和DFマリウス・ホイブラーテンが戻り、体を張ってボールを阻止した。
そして前半14分過ぎ、浦和が得たCKの場面。キッカーからショートパスを受けたMFマテウス・サヴィオが変化をつけてクロスを上げると、ゴール前で混戦となり、最後はDFマリウス・ホイブラーテンが押し込んで左隅のネットを揺らし先制点を挙げた。町田は早くもビハインドを背負う形となったが、MF下田を中心にボールを保持し、サイドチェンジや縦パスで浦和の守備ブロックを揺さぶる。24分過ぎ、町田は左サイドからFW相馬が仕掛け、相手DFをかわしてクロスを上げる。中央でFW西村がヘッドで合わせるが、シュートはわずかに枠の右に外れてしまった。
浦和・松尾佑介が圧巻のソロカウンターで追加点
浦和も攻撃の手を緩めない。25分過ぎには、相手ボールを奪いゴール前でパスを受けたMF渡邊が、そのままペナルティエリア内からシュートを放ったが、ボールは枠外へ。33分過ぎにも、ワンタッチ、ツータッチでテンポよくパスを受けたMF渡邊がペナルティエリア外からシュートを放つが、GKにパンチングでクリアされた。そして前半38分、ついに浦和が追加点を奪う。自陣でボールを奪うと、DF石原がワンタッチで前線へ絶妙なパスを通す。中央でFW松尾がスピードに乗って抜け出し、町田DFを振り切ってゴール右隅に冷静に流し込んだ。圧巻のソロカウンター成功に解説者もパスの質と松尾の決定力を高く評価した。その後も町田は反撃を試みるが、GK西川はじめ浦和の守備ブロックは堅く、前半は0-2で終了。町田はシュート数こそ互角だったが、浦和の効率的な攻撃と決定力に屈する展開となった。
最後まで町田の攻撃と浦和の守備の攻防が続いたが…
後半開始直後から、町田は攻勢を強める。サイドからFW相馬が積極的に仕掛け、クロスやカットインで浦和ゴールに迫る。だが、浦和のDF陣は集中を切らさず、町田の攻撃を跳ね返し続ける。町田は64分、後半途中出場のFWナ・サンホがドリブルで中央に持ち込みシュート。しかし、当日の雨模様で濡れた芝で滑ったのか、ボールは枠を外れてしまう。ナ・サンホは仰向けで倒れこんだまま天を仰いだ。終盤、町田はパワープレー気味にゴールを狙う。終了間際、右サイドからのクロスに途中出場のFWミッチェル・デュークが頭で合わせるが、枠を捉えきれない。さらに、途中出場のMF仙頭啓矢がミドルシュートを放つも、浦和GK西川が落ち着いてキャッチ。試合は最後まで町田の攻撃と浦和の守備の攻防が続いたが、スコアは動かず。ラストプレーで町田がクロスを上げるも、浦和DFマリウス・ホイブラーテンがクリアし、試合終了のホイッスルが鳴った。浦和の底力が光った試合となった。
DAZN「明治安田生命J1リーグ
町田 vs 浦和 : 第10節」(2025年4月13日配信)より
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