広島東洋カープドラフト2位/【佐藤柳之助(さとうりゅうのすけ)】富士大学
富士大学の佐藤柳之助投手は、広島東洋カープにドラフト2位で指名された。※イラスト/vaguely
profile
name:佐藤柳之助(さとう・りゅうのすけ)
position:pitcher
Pitching/batting:Left-handed pitcher/batter
Birthplace:長崎県
date of birth:2002年11月1日
Height/Weight:179㎝/88kg
Biography:塩竈ドラゴンズー向洋中(七ヶ浜シニア)ー東陵高ー富士大学
Characteristics as a player
セットポジションからしなやかなフォームで繰り出される最速148㎞/hのストレートを武器に、大学では主に先発投手として活躍する左腕。
大学に入ってから習得した小さなテイクバックが特徴的で、切れ味鋭いスライダーや100㎞/h前後のスローカーブ、フォークやチェンジアップなど緩急のある投球で相手打者を翻弄するピッチングを得意としている。
MLBスカウトからも球持ちのよさとストレートのキレを評価されるなど、日本のみならず、海外で活躍する素質も十分に兼ね備えている。
大学のリーグ戦では、通算21試合99回1/3を投げて奪三振数は投球回数よりも多い109個。三振が取れるサウスポーとして、高いポテンシャルを持っている。プロでもその能力が通用するのか、大きな期待がかかる。
Baseball career
宮城県宮城郡七ヶ浜町で生まれ育った佐藤は、小学3年生の時に地元の少年野球チームである塩竈ドラゴンズに入団。向洋中学校時代には七ヶ浜リトルシニアでプレーをするが、投手としては3番手だったため公式戦での登板はかなわなかった。
東陵高校での活躍
高校は宮城県の東陵高校に進学した。入学当初は球速120㎞/hほどだったものの、2年の秋からエース投手に抜擢される。同年の秋季宮城県大会では仙台三高を相手に11回まで2安打16奪三振に抑えるなど徐々に力をつけていった。
3年生の年でも飛躍が期待されたが、新型コロナウイルスの影響で春から次々と大会が中止になっていく。しかし、夏の全国高校野球選手権の代わりに行われた宮城代替大会では4回戦まで無失点ピッチングを見せ、準々決勝で当たった強豪東北高校戦でも9回4安打8奪三振で完封勝利を挙げた。
準決勝では仙台高校を相手に4失点を喫し1-4で敗れるものの、大会通算で34回2/3を投げて防御率0.78、奪三振41という強烈な印象を残して大会を去った。
富士大学での活躍
大学は岩手県の富士大学に進学し、1年生の春からベンチ入りを果たす。先発やリリーフで計15回に登板し、4回を無失点に抑えた岩手大学戦では初勝利を挙げた。今後の活躍も期待されたが、1年秋と2年春は肩を痛めた影響で戦列から離れてしまう。
復帰後は全日本大学野球選手権に出場し、初戦の創価大学戦で6回無失点の好投を披露。準々決勝の大阪商業大学戦でも5回無失点と安定したピッチングを見せ、チームの14年ぶりのベスト4進出に大きく貢献した。
3年生秋のリーグでは初の最優秀防御率賞のタイトルを獲得。さらに東北地区大学野球代表決定戦では、2試合を投げて10回17奪三振無失点の快投を見せ、最優秀選手賞と最優秀投手賞をダブル受賞した。同年には明治神宮野球大会に出場し上武大学戦で3安打完封勝利を挙げるなど、全国でも通用する実力を証明した。
4年生になっても、リーグ戦の青森中央学院大学戦では9奪三振2失点で完投勝利を挙げるなど5勝0敗 防御率0.52という驚異的な数字を挙げる。自身初のMVPとベストナインの称号を獲得した。大学通算で21試合に登板し、99.1回、11勝1敗、109奪三振、防御率1.18という堂々たる成績を残した。
Participation results
東陵高校での成績
2018年夏の宮城県大会:Lost in the second round
2018年秋の宮城県大会:準々決勝敗退
2019年春の宮城県大会:Lost in the first round
2019年夏の宮城県大会:Lost in the third round
2019年秋の宮城県大会:Lost in the first round
2020年春の宮城県大会:cancel
2020年夏の宮城県大会:準決勝敗退
富士大学での成績
2021 Spring League:1位(4試合(15回)/2勝0敗/防御率1.80)
2021 Fall League:1位(出場なし)
2022 Spring League:1位(出場なし)
2022 Fall League:2位(1試合(3回))
2023 Spring League:1位(2試合(3回))
2023 Fall League:2位(4試合(21回1/3)/2勝0敗/防御率1.27/最優秀防御率)
2024 Spring League:2位(5試合(22回2/3)/2勝1敗/防御率1.99)
2024 Fall League:2位(5試合(34回1/3)/5勝0敗/防御率0.52 MVP、ベストナイン、最優秀防御率)
*The information in this article is current as of the time of publication (as of November 2024).