[Player History] Yuya Oda (Orix Buffaloes) - a player who played a key role in the team's first league championship in 25 years with his speed and skillful defense - a player who will retire from professional baseball in 2024
小田裕也は、九州学院高、東洋大学、日本生命を経て、2014年ドラフト8位でオリックス・バファローズに入団。10年間で661試合に出場し、打率.239/10本塁打/62打点/51盗塁の成績を残した。※イラスト/これ松えむ
八千把小学校時代に軟式野球を始めた小田は、八代市立第四中学を経て、九州学院高校に進学。高校で本格的な硬式野球に取り組むことになった小田は、2年の秋には九州大会に6番・右翼として出場。3年の夏は俊足を生かした1番打者として県大会に出場するも、決勝で八代東高校に敗れて準優勝に終わり、甲子園の出場は叶わなかった。
東洋大学でのレギュラー獲得後、2季連続のベストナインに首位打者に輝き、リーグ優勝に日本一も経験
東都リーグに属する東洋大学に進学した小田は、2年の春にリーグ戦初出場を遂げるも、レギュラー獲得には至らず。代走や守備固めでの起用が続いた。
4年の春に1番中堅のレギュラーポジションを手にすると、自身初のベストナインを獲得。秋には打率.360を記録し、首位打者と2季連続のベストナインを手にし、存在感を示した。リーグ優勝を経て、全日本選手権にも3度出場。そのうちの2度は日本一を掴み取り、小田自身も4年次の決勝で慶應大の福谷浩司(現・中日)から延長戦でサヨナラ弾を放って試合を決めるなど。勝負強い打撃も光った。
日本生命時代は都市対抗と日本選手権に2度出場、優秀選手賞を手にする
大学卒業時にプロ志望届は提出せず、日本生命に進むこととなった小田は、小林誠司(巨人)、井上晴哉(今季限りでロッテを引退)らを擁する日本生命でレギュラーポジションを掴むと、都市対抗と日本選手権にも2度出場。特に2013年の日本選手権では打率6割(10打数/6安打/1本塁打/4打点)の活躍で、優秀選手賞も手にする活躍で、存在感を示した。
オリックス・バファローズでは俊足と巧みな守備で活躍、25年ぶりのリーグ優勝にも貢献
2014年のドラフト8位でオリックス・バファローズに入団した小田は、1年目から試合に出場。8月に出場登録されると、打率.326/2本塁打/6打点/4盗塁で俊足と巧みな守備をアピールした。その後も守備や代走などのバイプレーヤーとして起用された小田は、10年間の選手生活で680試合に出場。
代走や守備固めでの出場も多かったが、キャリアを通じて失策はわずかに5。トレードマークのリストバンドや端正な顔立ちで、数字以上の存在感を示した。
2020年途中には中嶋聡監督が就任。チームとしては25年ぶりのリーグ優勝を決めた2021年には、自身最多の101試合に出場。クライマックスシリーズセカンドステージではバスターで2塁打を放ち、日本シリーズ進出を成し遂げた。
チームが3連覇を成し遂げた2023年には、FA権を行使せずに残留を決断。2024年もチームへの愛着とともに挑んだが、一度も一軍昇格を果たすことができずに引退を決断。来季はコーチとしてV奪還を目指すことも明らかになった。
profile
name:小田裕也(おだ・ゆうや)
Birthplace:熊本県
date of birth:1989年11月4日
Pitching/batting:右投左打
position:外野手
ドラフト年:2014年ドラフト8位
Biography:九州学院高-東洋大-日本生命-オリックス・バファローズ
通算成績
実働9年:661試合出場(打率.239/10本塁打/62打点/51盗塁)
*The information in this article is current as of the time of publication (as of November 2024).