【GK】鈴木 彩艶(すずき ざいおん)/FIFAワールドカップアジア最終予選・SAMURAI BLUEメンバー
今シーズンより“守備の国”イタリアのパルマ・カルチョに所属するGK。ガーナ人の父と日本人の母の間にアメリカ生まれ、埼玉県で育つ。2023年にはイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドFCからオファーを受けるなど、世界的に注目される逸材。※イラスト/これ松えむ
profile
position:GK
Birthplace:アメリカ合衆国
date of birth:2002年8月21日
身長/体重:190cm/98kg
所属チーム:浦和レッズJrユース→浦和レッズユース→浦和レッズ→シントトロイデンVV(ベルギー)→パルマ・カルチョ(イタリア)
A代表歴(データ)
出場試合数(先発)/得点数:12試合(12)/0得点
主な代表選手歴
2016年:U-15日本代表
2017年:U-16日本代表、U-17日本代表(2017年)
2019年:U-20日本代表
2021年:U-19日本代表
2022年:U-24日本代表
2023年、2024年:A代表、
主な経歴
2019年:FIFA U-17ワールドカップ
2020年:FIFA U-20ワールドカップ
2021年:東京五輪
2023年:AFCアジアカップカタール
2024年:FIFAワールドカップ26 アジア最終(3次予選)
所属リーグでの実績
2021年度第101回天皇杯全日本サッカー選手権大会優勝。
ガーナ出身の父親と日本人の母親を持つ鈴木彩艶選手は、2002年8月21日にアメリカで誕生。その後は日本の埼玉県で生まれ育った国際色豊かなバックボーンを持つプレーヤーで、「彩艶」という珍しい名前は聖書に登場する「聖なる丘(Zion)」に由来しているという。
サッカーをしていた兄の影響で幼稚園の頃にサッカーを始めた鈴木彩艶は、浦和大東スポーツサッカー少年団に入団。当時地元の浦和レッズでゴールマウスを守っていた山岸範宏選手と加藤順大選手に憧れ、GKとしてのキャリアを歩み始めることとなる。
小学校5年生の時に受けた浦和レッズジュニアの選抜試験に合格。アカデミーに入団した鈴木彩艶選手はそこから実力を伸ばし、ユース在籍時の2019年、16歳5カ月というクラブ史上最年少記録で浦和レッズとプロ契約を締結した。
プロ初出場は、正式にトップチームに昇格した2021年のルヴァンカップ開幕戦の湘南ベルマーレ戦(3月2日・レモンガススタジアム)。同年5月9日のベガルタ仙台戦(埼玉スタジアム2002)では、J1リーグ初出場を果たして無失点で勝利を収めたが、浦和在籍時は、元日本代表GKの西川周作の牙城を崩すことができず、リーグ戦8試合、公式戦合計25試合の出場に止まった。
2023年8月、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドFCからのオファーを断り、ベルギー1部のシント=トロイデンVVに移籍。背番号1を託された鈴木彩艶選手はリーグ戦の32試合でゴールマウスを守り、正GKとして活躍すると、2024年7月にはイタリアの名門であるパルマ・カルチョに完全移籍で加入することが発表された。今季は開幕戦で日本人GKとして初めてセリエAデビューするなど、空中戦での強さや巧みな足元のプレーで存在感を示し、昇格1年目のチームの守備を支えている。
日本代表での実績、経歴
U-15世代から年代別代表の常連であり、東京五輪の日本代表に18歳で招集されるなど、各年代で上のカテゴリの代表に飛び級で選ばれている。2023年にはU23アジアカップに飛び級で参加し、正GKとして出場。同年のEAFF E-1サッカー選手権2022で初めてA代表に招集された。
A代表初出場は2023年10月のキリンチャレンジカップチュニジア戦で、同年11月のFAFA ワールドカップアジア2次予選のシリア戦にも出場。21歳92日での出場は、川口能活が持つワールドカップ予選のGK最年少記録を塗り替えるものだった。2024年のAFCアジアカップ2023では、正GKとして全試合出場。
プレー・スタイル
190cmの恵まれた体格でビッグセーブを連発するGK。シュートへの反応の良さやキャッチ成功率の高さなど、並外れた身体能力を存分に生かしたスタイルが魅力。またロングキックの飛距離も並はずれたものがあり、パルマでは鈴木のロングフィードが攻撃の起点になることも。攻守両面からチームに貢献できる現代的なGKだ。
所属チームでの出場
2021年 浦和レッズ
リーグ戦:15試合0得点カップ戦:9試合0得点
天皇杯:0試合0得点
2022年 浦和レッズ
リーグ戦:2試合0得点カップ戦:2試合0得点
天皇杯:0試合0得点
2023年 浦和レッズ
リーグ戦:0試合0得点カップ戦:5試合0得点
天皇杯:1試合0得点
2023-24 シーズン シント=トロイデン(ベルギー)
リーグ戦:32試合0得点ベルギー杯:0試合0得点
2024-25 シーズン パルマ(イタリア)
リーグ戦:6試合0得点イタリア杯:0試合0得点
所属チームでの実績
第101回天皇杯全日本サッカー選手権大会 優勝(2021年度)
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※記事内の情報は執筆時点の情報です
Illustration by Korematsu Emu