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【解説】種目初の表彰台 “近代五種男子” 銀メダリスト 佐藤大宗 

近代五種男子の佐藤大宗は、決勝で1542点をマークして18人中2位となり、銀メダルを獲得した。日本が近代五種でメダルを獲得したのは、初めてのこととなった。※トップ画像出典/Getty Images

Icon kinggear iconKING GEAR Editorial Department | 2024/08/15

佐藤大宗は8日に行われたフェンシングのランキングラウンドを21勝14敗で6位という好順位で終えると、9日の準決勝ではグループBの首位となり、10日にヴェルサイユ宮殿で行われた決勝の舞台に進んだ。

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出典/Getty Images

佐藤は決勝で、最初の種目の馬術で2位に入る好スタートを切ると、続くフェンシングのボーナスラウンドは1勝1敗と着実にポイントを重ねていった。続く水泳200m自由形は12位という結果となり、3種を終えた時点での総合得点で4位につけ、自身が得意とするレーザーランへ。

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正確な射撃と安定した走りで順位を上げ、最後は帽子を投げ捨ててダッシュ。最終的に2位という成績で歴史的快挙を達成した。

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<パリ五輪の戦績>

初日:フェンシング・ランキングラウンド230点(6位)

2日目:乗馬300点、フェンシング232点、水泳301点、レーザーラン682点(グループB 1位・全体2位/総合得点1515点)

決勝 : 乗馬300点、フェンシングボーナスラウンド232点、水泳302点、レーザーラン708点(全体2位/総合得点1542点)


<Profile>

佐藤は、青森県青森市出身の30歳。小学時代に少林寺拳法で県を制覇したのち、青森山田中高校では水泳部に所属した。近代五種を始めたのは、海上自衛隊を経て、自衛隊体育学校に入校後の2013年だった。

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東京2020の代表落選後、五種の中でも比較的不得意とするフェンシング・エペのオリンピック男子団体メンバーと共に練習を重ね、苦手を克服した。すると2021年には、全日本選手権を初制覇。さらに翌年のW杯では、男女混合リレーで2位となるなど、着実に実績を重ね、2023年のアジア杯で6位に入ったことで、念願のオリンピックへの切符を手にした。オリンピックの近代五種で日本人初のメダル獲得者となった。