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Historical spikes loved by heroes VOL.68 "90 World Cup Diego exclusive model acquisition (Part 1)"

Due to Diego's admiration for spikes, he has continued to collect vintage spikes and communicated about them, but he was finally able to obtain the ultimate model. This time, I would like to report the first part about it.

Icon 29634314 1815368455432881 1085668874 oHiroaki Konishi | 2022/07/05
これまでディエゴ様のスパイク、特にW杯やクラブチームで大活躍していた時期のモデルについてはキングギアでも何度となく紹介してきました。ただ、それはあくまで当時の画像から判断した、自分なりの知識とコレクション(当時の市販品)に基づいたものでした。
82年W杯までは、いくら「ディエゴ・マラドーナ」と言えども、特別モデルを履いていたわけではなく、ご本人特別仕様を使われ始めたのは86年W杯からだったと思われます(こちらもどうぞ)。 

先日、「神の手」、「5人抜き」の時のユニフォームが驚愕の価格で落札されましたが、その時のスパイクは元妻らマラドーナ一家が所有しているそうです(
こちらもどうぞ)。


もし値段をつけたらいくらになるのかは想像できませんが、それとまったく同じモデルが他にも存在するのか?それすらわかっていません。

ただ、86年大会の使用モデルは
市販品でも似たものがありましたが、90年W杯では他の選手には誰にも支給されなかった、オリジナルスパイクでディエゴ様は全試合プレーされました(こちらもどうぞ)。

図1は90年W杯開幕戦のカメルーン戦前にスパイクのヒモを結ぶディエゴ様です。
(訂正:これはユーゴ戦前のようです。)

2016年キングギアが始まったころに掲載された写真家・清水さん撮影のこの画像の鮮明さには度肝を抜かれた覚えがあります。
 

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Figure 1
 90年ごろでスパイクがこれほど鮮明に写っている画像は珍しいと思います。スーパースターはスパイクメーカーに注目が行くように、こういうポーズを要求されているんですかね?ディエゴ様が90Year W杯でもっとも多用したタイプは、当時のKINGがベースで、プーマラインに筆記体の「Diego」の印字があり、かかとに緑ラインが入り、トラディショナルな取替え式2色ナイロンソールの特注品でした。
 

90年W杯ディエゴ様特別仕様モデルは、市販品と異なる点が多々ありますが、一番わかりやすいのはやはりプーマラインの「Diego」の印字だと思います。
市販品で多少似たモデルもあったようですが、ご本人特別仕様のみしか、この印字は見たことがなく、私の知る限り、これまで2足しか存在確認されていません。
 1足はイタリアの有名なディエゴ様グッズコレクターが所有しているようです(図2)。 もう1足は日本が誇る世界一のディエゴ様グッズコレクターさんがお持ちです(図3)。

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Figure 2
 「Diego」印字スパイクその1 イタリアのVignati所有品。シュータンはノーマルKINGと異なる派手なタイプ。実戦で使用された画像は見たことがなく、おそらくトレーニングのみで使用されたと思います。ソールは固定式だったようで、劣化したためか剥がれているようです。
   

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Figure 3
 永井氏が所有する90年W杯ソ連戦実使用モデル。「Diego」の印字があるスパイクで、今もソールがついている個体はこれが唯一です。
 

さて、入手先の詳細は今のところ明かせませんが、OrKING GEAROrブログで情報発信してきたおかげで、私も運よく図4のスパイクを手に入れることができました。

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Figure 4
 ソールは剥がされてありませんが、上のモデルは図2に、下は図3に似ています。どちらも取替え式用のスタッドのナット(ネジ入れ部分)が残っていないので、もともと固定式だったと思われます。また、上のモデルのように側面のPUMAの金色ロゴ下に「DIEGO」の文字がないパターンは初めて見ました。
 

90年W杯でディエゴ様が履いたスパイクはすべて取替え式でしたが、1990年になって行われた本大会の前のフレンドリーマッチ(対オーストリア、スイス、イスラエル)では、当時のKINGタイプの固定式を履いていました(図5)。


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Figure 5
 1990年5月対イスラエル戦前(左)。右はおそらく90年のナポリのトレーニング時。どちらも固定式でシュータンはそれぞれ図4のものに似ています。
 

このころの固定式KINGのスタッドは途中まで黒色で、先端が白色の新タイプでしたが、耐久性がよくなかったのか、現在まで同じソールが残っているモデルを見たことがありません。
ソールのないサッカースパイクはとてもみすぼらしいので、何とか当時と同じソールをつけたかったのですが、まったく見つかりそうもありませんでした。  

そこで、いつもお世話になっている凄腕リペアショップに相談し、以前入手した2色ナイロンソールのスパイクを犠牲にして、取替え式モデルとして復元してもらいました(図6)。


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Figure 6
 片足ずつ取替え式ソールをつけた状態。左は図3のモデルと同じ感じになりました。後付けしたとは思えないほど、みごとに修復していただきました。以下に作業詳細が記されています。(https://ameblo.jp/lanbook/entry-12752220537.html
右は当時存在していたかはわかりませんが、とりあえず様にはなっています。
 

犠牲にしてしまったモデル(LIGA SL)も90年代のドイツ製で、Jリーガーも履いていた良いモデルです。ソール取り用に買ったわけではないですが、こんな時に役に立つとは思いませんでした。アッパーがもったいないので、スニーカーにしてもらいました(図7)。


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Figure 7
 スニーカーになったドナーモデル。みごとな仕上がりです。リペア工房・アモール様に感謝いたします。
    


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Figure 8
 図6の角度を変えた画像です。いずれ、もう片方もソールを取り付けたいと思っています。
 

今回の図4下のモデルのシュータンはノーマルのKINGと違い、リバーシブルではなかったので、Hereからシュータンを切り取り、はめ込んでみました(図9)
 

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Figure 9
 ルーマニア戦前半モデル(左)のようにシュータンを折り返しできるようにしてみました(右上)。図4上にKINGのシュータンをはめ込んで、ルーマニア戦後半モデルのようにかかとに緑ラインのあるタイプにしてみました(右下)。
 

余談ですが、図4上のシュータンが派手なモデルはペアのように見えますが、シュータンの根元のデザインがそれぞれで違います(図10)。


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Figure 10
 上は図2のモデルと同じシュータンですが、下は初めて見るタイプで根元が黒革のみです。
 

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Figure 11
 ソールがない状態でしたが、これまで世界で2足しか見当たらなかったディエゴ様専用モデルが、2足も手元にあるというのは幸せです。


実はこの話題には続きがあります。その2もぜひご期待ください。
 

(写真はサッカーマガジン、アフロ及びゲッティイメージズなどから転載させていただきました)