中畑清氏とアレックス・ラミレス氏が横浜DeNA10周年イベントに登場!三浦監督にエールを送る
横浜DeNAベイスターズが、17日のヤクルト戦(横浜スタジアム)の試合前に、球団誕生10周年を記念した「YDB 10th ANNIVERSARY CEREMONY」を開催。かつて監督としてチームを率いた中畑清氏とアレックス・ラミレス氏がセレモニアルピッチに登場し、スタジアムを盛り上げた。
Junichi Swan
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2021/10/17
©︎YDB 中畑氏は、(ラミレス氏のスイングが)「鈍っているな」と、饒舌なコメントで印象を語った。
セレモニーは、マウンドに上がった中畑氏と、バッターボックスのラミレス氏との対戦形式で行われた。中畑氏の投じたボールを、「打っていいと話していた」(中畑氏)という打ち合わせ通りにバットに当てたラミレス氏だったが、まさかのファールに…。
「ワンモア」と、ラミレス氏の異例とも言える“再戦”要求に応じた中畑氏は、2球目を投じると、遊撃方向にゴロ性の当たりを放ち、“監督対決”は幕を下ろした。
――まずはセレモニーを終えられた感想を教えてください。
中畑:ファンの皆さんの前でお話しさせてもらうのは、“クビ”になって以来だけど、気軽に喋れて最高に楽しかったです。いい雰囲気の中でチャンスもらえて楽しかった。球場のマイクパフォーマンスも気持ちよかったです。
ラミレス:久しぶりに球場に戻ってきて、素晴らしい気持ち。日本一の雰囲気を作り上げてくれるファンのいるスタジアムに戻ってくることが出来て、本当に良かったです。
――前回のセレモニーが予定されていた試合は、雨天中止。この日の試合も、雨天により1時間プレイボールが遅れましたが?
中畑:中止が続いて心配になりましたが、こんな悪条件の天候でも、多くのファンが集まってくださるチームになったという喜びを感じさせられました。球場の熱量の大切さを感じました。こういう環境は大好きです。
ラミレス:朝の天気を見て、「中止か…」と思いましたが、無事にセレモニーを終えられてよかったです。
©︎YDB
ーー横浜DeNAベイスターズの船出となった2012年シーズン(6位 46勝85敗13分 .351)当時の思い出はありますか?
中畑:チームのスタート時に、監督と野手の代表として責任を背負った立場。ラミレス選手は(2年目の2013年に)2000本安打を放つなど、勝てない中でも話題を提供し、チームを引っ張ってくれたので、助けられた部分もありましたね。
ラミレス:監督はポジティブにチームを鼓舞してくれた。残念ながら結果は出せなかったが、素晴らしいチームを作り上げてくれて、楽しく一生懸命にプレーすることができました。
ーー今シーズンの横浜DeNAベイスターズは、ここまでBクラスに低迷していますが?
中畑:野球は点取りゲーム。これだけの攻撃力を生かすためには、投手力を整備しないといけない。そういった意味では、(三浦)大輔の腕の見せ所でもあると思う。
ラミレス:いい試合をしても、負けてしまうこともあるのが野球。今シーズンは結果的にそうなってしまっている。今年見つけた課題を強化してチームの持ち味にしていけば、素晴らしいシーズンを過ごせると思う。
ーー「三浦監督の野球」を感じることはありますか?
中畑:それがあれば、最下位になっていないんじゃないかな…?来年以降は、「これが三浦監督の野球だ」と言えるものを作っていかないといけない。
(三浦)大輔は。今年はいい経験をしたと思うので、来年以降はそれを見せつけるシーズンにしていくべきだし、個人としてもそうあって欲しいと思います。
ラミレス:僕が監督をしていた時には、「勝つことも、負けることもある」と言っていた。今年は、三浦監督やチームにとって学ぶこと多かったシーズン。色々な意味で、“いい経験”が出来たと思っている。打線は、素晴らしい打者が揃い、数字も残せている。投打が噛み合えば、来シーズンはいいチームになるかなと思う。勝ち続けて突き進んでほしいです。
1年目で試行錯誤しながらやっていると思う。昨年のチームスタイルもあるなかで、いきなり変更するのは難しい。(今年は)思うようにいかない部分もあると思うが、来年はもっと良いシーズンが過ごせるのではないかと思う。
©︎YDB
今シーズンはチーム防御率4点台と、投手陣のやり繰りに苦しんだ横浜 DeNA。 故障や不調に苦しんだピッチングスタッフと、リーグ屈指の打線を誇るチームの来シーズンの巻き返しに期待したい。
【取材協力】横浜DeNAベイスターズ