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【J3第9節】1発のOGでFC大阪が勝利!北九州は数多くのチャンスメイク実らず3連勝に失敗

明治安田J3リーグは第9節まで終了。前節は引き分けに終わった試合が半分を占めていたが、今節は勝敗が決まる試合が多く、首位と下位グループを除く上位〜中位の立ち位置が少しずつ変動した。また連勝を遂げたチームはなく、わずかな勝点差による混戦状態が続いている。今回はそんな第9節の試合結果をまとめつつ、「FC大阪 vs 八戸」「福島 vs 北九州」の2試合を振り返っていこう。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

Icon kinggear iconKING GEAR Editorial Department | 2025/04/21

第9節(4/12・4/13開催分)試合結果

第9節は4月12日に3試合、13日に残りの7試合が行われ、結果は下記の通りとなった。前節敗戦したFC大阪は、八戸に勝利して首位キープに成功。前節唯一連勝を果たした北九州は福島に敗れ、順位を1つ落とした。松本は讃岐に勝利して18位から15位にジャンプアップ。それ以外の下位グループは引き分けもしくは敗戦となり、並びにほとんど変化はなかった。

4/12開催

・福島 1-0 北九州
・FC大阪 1-0 八戸
・宮崎 2-1 鳥取

4/13開催

・長野 1-1 琉球
・鹿児島 1-1 沼津
・相模原 1-1 群馬
・金沢 2-1 奈良
・岐阜 0-1 栃木SC
・讃岐 0-2 松本
・高知 0-5 栃木C

FC大阪、OGの1得点を守り抜いて白星を飾る

前節は北九州相手に3試合ぶりに黒星を喫したFC大阪。2位に勝点1差で迫られるも、相変わらず首位を走っている。しかし、今節ホームの東大阪市花園ラグビー場に迎えるのは八戸。ここ3試合負けなしで調子を上げつつある相手だ。第8節が終わった時点で9位と順位に開きがあるものの、これまでの通算対戦成績は1勝2分1敗で互角。今回はどちらに軍配が上がるのか、両チームのサポーターは大声援を送りつつ見守る。

八戸ボールでキックオフ。立ち上がりからFC大阪ペースで進み、前半4分には利根瑠偉からのクロスに秋山拓也がダイレクトで右足を振り抜く。さらに4分には禹相皓、8分には島田拓海、9分には舘野俊祐もゴールを狙った。いずれも得点にはつながらなかったが、立て続けにシュートを放ってゲームの主導権を握る。そして23分には先制点を獲得。利根に送ったパスを再び受けた舘野は、今度はペナルティエリア中央に向かってクロスを供給。すると、そこで待ち構えていた禹が頭で合わせ、相手DFにあたって軌道が変わるもボールはゴールに吸い込まれた。OGによりFC大阪がリードとなる。

後半に入り八戸も攻撃を仕掛けるが、なかなかネットを揺らせない。69分にはFC大阪がビッグチャンスを作り出し追加点を試みるが、惜しくもゴール左に外れてしまった。その後も得点が動かず、試合は1-0で終了。FC大阪が1点を守り抜いて、2試合ぶりの白星を飾った。昨季はプレーオフに進出するも、J2昇格に一歩届かなかったFC大阪。今季こそJ2昇格を果たせるのか、今後の快進撃から目が離せない。

北九州、決定力に欠け3連勝ならず、福島に完封負けを喫す

今シーズンは得点力アップと「J3優勝&J2昇格」を目標に掲げる北九州。前節は首位FC大阪を相手にウノゼロ勝利を上げ2連勝を遂げている。ここまでの戦績は5勝0分2敗となっており、首位とはわずか勝点1差。トップの座を奪うためにも、このまま勝点を積み上げたいところ。また、失点数に至ってはリーグ最少の3失点をマークし、持ち味の堅守は今季も継続だ。そんな北九州は今節福島と対戦するために、桜が咲き誇るとうほう・みんなのスタジアムに乗り込む。

北九州は試合開始から積極的にゴールを狙う。前半7分には井澤春輝からのクロスを岡野凜平がシュート。鋭く低めの弾道で枠内に飛ぶが、相手GKのファインセーブによって阻まれてしまった。続いて22分にもビッグチャンスを生む。相手GKがフィードしたボールを岡野が奪って展開し、それを受けた永井龍は左足でゴールに蹴り込む。またしても相手GKにクリアされるが、枠をきっちり捉えた決定機だった。その後30分にも相手ゴールを脅かすが、38分には相手にも決定機を作られてしまう。そのまま得点が動かず、0-0で後半に折り返した。

後半も立ち上がりから打ち合う展開が続くが、互いに相手の守備を崩せないまま時計の針が進む。ところが、70分にとうとう相手に先制点を献上。細かくパスを繋ぎながら一気に攻め込まれ、最後はペナルティエリア手前からシュートを決められてしまった。そこから1点取り返そうと北九州も反撃に出るが、相手も集中を切らさず1点リードを必死に守る。そしてホイッスルが鳴り響き、1-0で福島が白星を獲得。福島は3試合負けなしとなり、順位を1つアップさせた。

一方、北九州は3連勝に失敗し、首位との勝点差を4にまで広げてしまう。しかし、試合数が他より1試合少ないため、順位も勝点差もまだまだ暫定的。また、今節数多くの決定機を作れていたことも前向きに捉えるべきだろう。目標達成に向かい、次節からまた連勝を積み上げられるのか注目だ。

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