Soccer 5585294 1280

【J1第12節】FC東京が試合終盤に怒涛のゴール3発!国立で9試合ぶりに白星を飾る

明治安田J1リーグは第12節まで終了した。FC東京はホーム戦として国立競技場でG大阪と対戦し、9試合ぶりに白星を獲得。特別ゲストのボーカルグループ「Little Glee Monster」がJリーグ2025シーズン応援ソングを披露したことでも話題となった。また、京都は調子が衰えず2連勝により首位をキープ。その他の順位は全体的に大きな入れ替えはなく、相変わらず大混戦状態だ。今回はそんな第12節の試合結果をまとめつつ、「FC東京 vs G大阪」「柏 vs 新潟」の2試合を振り返っていく。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

Icon kinggear iconKING GEAR Editorial Department | 2025/05/03

第12節(4/25・4/26開催分)試合結果

第12節は4月25日に7試合、26日に1試合が行われ、結果は下記の通りとなった。今節は京都と鹿島、浦和、清水、神戸のなんと5チームが連勝を遂げ、浦和に至っては4連勝で破竹の勢いだ。一方、一時は首位・2位に位置していた町田と広島が揃って3連敗。ともに勝点は17で止まっており、中位に並んでいる。

4/25開催

・鹿島 1-0 名古屋
・東京V 1-0 C大阪
・町田 0-1 湘南
・京都 2-1 横浜FC
・福岡 1-1 岡山
・浦和 1-0 広島
・FC東京 3-0 G大阪

4/26開催

・柏 1-1 新潟
なお、横浜FMと川崎Fの下記2試合については、ACLEファイナルズ出場による日程調整のため、4月16日に先行で開催している。

4/16開催

・横浜FM 2-3 清水
・神戸 2-1 川崎F

FC東京が国立で魅せた!ゴールラッシュで待望の白星獲得

横浜FMでコーチとしてアタッキングフットボールに触れ、新潟では監督として攻撃的なチームを作り上げた松橋力蔵監督。今季からはFC東京の新指揮官に就任して“勝つためのサッカー”に取り組んでいるが、残念ながらいまだに成果は出ていない。ここ8試合は未勝利が続いており、第11節の順位は降格圏の18位に低迷。タイトルを狙える戦力を有しているからこそ、結果が伴わないのは苦しい。今節はホーム戦を国立競技場で開催し、G大阪と対決。過去の対戦成績はFC東京から見て21勝12分20敗で、ほぼ互角の相手である。そんなライバルからサッカーの聖地で勝利を奪い、浮上のきっかけにしたいところだ。

立ち上がりから互いにロングボールを多用しつつ、慎重に相手陣を目指す。徐々にFC東京が攻勢に出始め、前半7分にチャンスを作る。東慶悟が奪ったボールをマルセロヒアンが受け、そのままドリブルでゴール右前に運んでシュート。相手GKにクリアされるが、今試合最初にスタンドが沸いたシーンだった。その後も幾度となくゴールに迫るが、いずれも得点につながらない。スコアレスで後半に折り返すが、相手に先に決定機を作られる。FC東京は流れを引き寄せるべく交代カードを切ると、采配が奏功して先制点を獲得した。86分、自陣で小泉慶から短いパスを受けた俵積田晃太は、ドリブルで一気に相手ゴールめがけて駆け上がる。最後は相手を交わしながらゴール前に侵入して右足一閃。途中出場の俵積田が1人で決めきったのだ。すると、波に乗ったFC東京はその4分後に高宇洋が追加点を獲得。さらにその4分後には、相手のオウンゴールで3点リードに成功した。試合は3-0で終了し、FC東京が9試合ぶりに白星を獲得。聖地での複数得点完封勝利をきっかけに、上昇気流に乗って一気に上位を目指したい。

新潟、2位柏を相手にドローでフィニッシュ

昨季はルヴァンカップ決勝進出を果たしたものの、今季はすっかりJ1下位に沈んでいる新潟。第9節の神戸戦で待望の今季初白星を上げたが、コンディションが上がらず再び勝利から遠ざかっている。その流れで今節対戦するのは、8試合無敗をキープしている2位の柏だ。首位とわずか勝点1差で勢いのあるチームなだけに、難しい展開が予想された。

柏ボールでキックオフ。序盤は新潟がハイラインを敷いて相手陣でプレーするが、柏も押し返しながらチャンスを作る。一進一退の攻防がしばらく続くと、14分にとうとう新潟が先制に成功。相手ゴール前で長谷川元希が倒されてPKを獲得し、キッカーを務めた小見洋太は独特なステップを踏みながらゴール右上に冷静に蹴り込んだ。そこからは相手の攻撃からゴールを守る時間が続き、32分には遂に同点弾を決められてしまう。後半に入っても相手の猛攻に耐える新潟だが、74分には決定機を作る。しかし、惜しくも枠から外れてしまい、ネットは揺らせなかった。そのまま得点は動かず、試合は1-1で終了。勝利には手が届かなかったが、絶好調チームを相手に勝点1を獲得したことはポジティブだろう。

*The information in this article is current as of the time of publication.