【J1第7節】今季リーグ戦負けなしの広島に京都が挑む!ホーム初勝利を手にすることができるか
2025年3月29日、サンガスタジアム by KYOCERAで京都サンガ vs サンフレッチェ広島が行われた。前節にアウェイで清水エスパルスに勝利し連勝を目指す京都は、現在2勝2分2敗の勝点8で11位。攻守に渡りハードワークし、前線から積極的にボールを奪いにいくアグレッシブなサッカーで、今季リーグ戦いまだ負けなしの広島を抑えることができるのか。※トップ画像出典/Pixabay
両チームともに先発を2名入れ替え、広島VジェルマンがJリーグデビュー
京都は、前節から先発メンバーを2名変更。DFアピアタウィア久が今季初先発出場し、MF川﨑颯太は2試合ぶりの先発入りとなった。フォーメーションは4-1-2-3、攻撃的布陣の3トップにはMF松田天馬、FWラファエル・エリアス、FW原大智が入り、前線からのプレスも積極的に仕掛けていく。一方、広島は前節の柏レイソル戦にて、終盤に追いつかれて1-1のドローに終わる。先発は2名を入れ替え、中盤にMF田中聡、1トップには2月27日にAリーグのマッカーサーFC(オーストラリア1部)から完全移籍したFWヴァレール・ジェルマンを起用。FWヴァレールは、この試合がJリーグデビューとなった。3-4-2-1のフォーメーションで、日本代表のGK大迫敬介がゴールを守る。
前半は広島優勢、先制を奪うのは果たしてどちらか
試合序盤は京都が攻撃を仕掛ける。前半3分、川崎が左足で放ったミドルシュートはGK大迫がセーブ。直後に最初のコーナーキックを獲得するが、ゴール前に入れたボールは広島DFにクリアされる。8分には、右サイドからのクロスにMF平戸太貴が反応し、右足で狙ったがクロスバーの上へ外れた。試合が進むにつれ、徐々に広島がペースを握っていく。22分、京都のクリアボールを拾ったDF塩谷司が強烈なシュートを放つが、枠をとらえられない。30分にも攻撃を仕掛け、左サイドからのアーリークロスにFWジャーメイン良が頭で合わせるも得点にはならなかった。
京都は32分、フリーキックからチャンスを迎える。こぼれ球に反応したDF須貝英大が放ったミドルシュートは右に逸れ、DFアピアタウィアがボールに詰めるも、オフサイドフラッグが上がっていた。さらに京都は前半終了間際にFWラファエルがドリブルで抜け出しシュートを放つが、枠の外に外れた。前半は京都が4本、広島が9本のシュートを放つも、両チームとも枠内は1本もなく、スコアレスで折り返した。
少ないチャンスをものにしたカウンターからの一撃で先制点
後半も主導権は広島が握る。開始早々の48分、相手の背後を突いたFWヴァレールがペナルティエリア内でGK太田岳志と1対1に持ち込むが、GK太田がビックセーブを見せる。そのこぼれ球に反応したMF東俊希が枠内にシュートを放つも、京都DFがブロック。決定機を逃してしまう。しかし京都は60分に最大の決定機を迎える。DF須貝英大が縦方向へパスを送ると、一気にカウンター攻撃を仕掛け、中盤でボールを受けたMF川崎がドリブルでボールを持ち上がり、MF平戸太貴へつなぐ。MF平戸がペナルティエリアにパスを出し、最後はFWラファエルが右足で流し込み、先制点を奪った。
一転して追いかける立場になった広島は、今節までに2得点を挙げている大卒ルーキーのFW中村草太、2日前に浦和レッズから完全移籍したばかりのFW前田直輝を投入。80分、DF新井直人のスルーパスを受けたFW前田がゴール前にクロスを上げると、ファーサイドに走り込んでいたMF菅大輝が頭で合わせるがゴールならず。直後の81分、FW前田がドリブルでペナルティエリア内に持ち込み強烈なシュートを放つが、GK太田がスーパーセーブ。89分には右サイドでボールを持ったFW前田がドリブルから中央へ折り返しのクロスを上げると、最終ラインから上がってきたDF塩谷がゴール中央からシュートを放つが、これもGK太田がゴールを割らせない。広島は最後まで得点を奪うことができず、京都が1点を守り切り、1‐0で勝利した。
京都はエースの2試合連続ゴールでホーム初勝利を飾る
ホームにて今季初勝利をサポーターと勝ち取った京都。終始主導権を握られる中、得意のカウンターから数少ないチャンスをものにした。FWラファエルは2試合連続のゴールで決定力の高さを見せつけた。また、何度も得点を奪われそうになった場面でGK太田の好守が光る試合だった。今節から上位との対戦が続く中で、弾みをつける1勝となりそうだ。広島は、京都の倍近くのシュートを放ったが決めきることができず、今季初の黒星となった。しかし、新加入のFWヴァレールやFW前田は何度もチャンスを作り出し、大きな補強となったと言える活躍だった。
DAZN「明治安田J1リーグハイライト京都vs広島:第7節」(2025年3月29日)より
*The information in the article is current at the time of publication.
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