
層の厚さと総合力で強豪撃破!目指すはチーム史上初のCL制覇ーーアーセナルFCの展望
名将アーセン・ヴェンゲル監督のもと、2003-2004シーズンに歴史に残る無敗優勝を成し遂げたイングランド・プレミアリーグ屈指の名門チーム。しかしそれ以来リーグ優勝はなく、近年は3年連続2位と悔しいシーズンが続いている。CLに至っては、これまで幾度となく決勝進出を果たすものの、いまだ優勝はない。2005-2006シーズンは、決勝でスペインの名門FCバルセロナを相手に1-2で敗れている。今年は1次リーグを3位で突破。8試合でわずか3失点という堅実な守備力を武器に、悲願のCL初優勝を狙う。※イラスト/vaguely

総合力と層の厚さで強豪も次々撃破!
1次リーグ初戦は、2023-2024シーズンのイタリアセリエAで4位に入ったアタランタBC。ナポリやASローマといった強豪を抑えて2021-2022シーズン以来のCLに挑むチームとの戦いは、両者譲らずスコアレスドローとなった。続く第2節はフランスリーグで3年連続の王者に輝いているパリ・サンジェルマンFC。苦戦が予想されたものの、前半のうちにFWカイ・ハヴァーツ、FWブカヨ・サカのゴールで逃げ切り、2-0と完勝する。次節のFCシャフタール・ドネツク戦は決め手を欠き、前半のオウンゴールで辛くも1-0と勝ちを拾った。第4節のインテル・ミラノ戦では、前半終了間際にPKを決められリードを許す。後半は怒涛の攻めで、1試合を通して実に21本ものシュートを放つが、1次リーグ8試合1失点という強固な守備を誇ったインテル・ミラノの守備を崩しきれない。結局このまま試合は終了。アーセナルにとっては、1次リーグ唯一の黒星となった。しかし、第5節のスポルティング戦では、前節でのうっぷんを晴らすかのように5点を決め、5-1と大勝。続くモナコ戦、NKディナモ・ザグレブ戦も3-0と快勝し、余裕をもって1次リーグ最終節に臨んだ。最終節のジローナFC戦はサブメンバーを中心とした戦い。前半28分に先制を許したものの、38分、42分と立て続けに得点を決め、前半のうちに逆転に成功した。そのまま試合は終了し、改めて層の厚さを見せつけた。
▼2024-2025UEFAチャンピオンズリーグ1次リーグ成績
6勝1分1敗/16得点3失点/勝ち点19
2025年シーズン予想フォーメーション
アーセナルFCは4-1-2-3を基本フォーメーションとして、リーグ戦やCLを戦ってきた。GKはスペイン代表ダビド・ラヤが有力。左SBにDFユリエン・ティンバーを配置し、右SBはベン・ホワイトとした。CBのウィリアン・サリバとガブリエウ・マガリャンイスのコンビが鉄板。それぞれフランスとブラジルでも代表を務める世界でも屈指のディフェンダーだ。中盤の底を担うのは、ガーナ代表のMFトーマス・パルティ。もしくは元イタリア代表のMFジョルジーニョだが、いずれも30歳を超えベテランの域に入っている。リーグ戦・CL・カップ戦など上手に併用することが求められるだろう。中盤の残る2枚はMFデクラン・ライスとマルティン・ウーデゴール。特にウーデゴールは昨年末に怪我で数試合、出場できなかったものの、復帰後は目覚ましいパフォーマンスを見せている。チームキャプテンとして、残りのシーズンもけん引していくはずだ。左WGにはレアンドロ・トロサールが入り、右WGにはガブリエル・マルティネッリが有力。チームのウインガーとして活躍していたMFブカヨ・サカが年末に故障し、いまだ復帰の目途が立っていない。3月に復帰するという情報もあるが、現状の選手でリーグ戦含めて乗り越える必要がある。センターに入るのはFWカイ・ハヴァーツだろう。中盤もできるユーティリティさを持ち合わせている一方、リーグ戦でもコンスタントに得点を重ねている決定力が魅力だ。若き指揮官ミケル・アルテタ監督の手腕に期待したい。

決勝トーナメントの展望ーサカ離脱後の戦いに注目。CL制覇への道を切り開くか
1次リーグは堅実な戦いぶりを見せ、3位で決勝トーナメントに進出。第4節のインテル・ミラノ戦では攻撃の手が封じ込まれてしまったものの、そのほかの試合では初戦を除き全試合で得点を挙げるなど、攻守ともに充実していることが見てとれる。これからの戦いのポイントになるのは、離脱したMFブカヨ・サカについてだろう。復帰の時期はもちろん、離脱中はどのように試合に臨むのかが重要だ。しかし、2月2日に行われたリーグ第24節のマンチェスターシティ戦では、5-1と快勝。プレミアリーグ4連覇中の絶対王者を相手に、圧倒的な力の差を見せつけた。FWだけでなく、ディフェンダーや代わって入った選手も得点を挙げ、チーム一丸となって奪った勝利といえよう。CLでもこの戦いができれば、間違いなく優勝候補だ。名門チーム初のCLタイトル獲得という歴史的瞬間が観られるかもしれない。
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